山田 ラブホテル経営者版

ある男の話のOLの会話の続きを創作。まずはラブホテル経営者の山田。


「でも、実は何を経営しているか知ってるんだよねー」
「え!?本当ですか!?」
「本当本当。伊達にポストお局やってないのよ。」
「確かに…」
「確かに?」
「冗談です!で、なんで知ってるんですか?」
「私、部長と不倫してたじゃない?あの人、酔ったらペラペラ話すもんだから。」
「え?ええええ!?知らないですって!え!?部長とですか!?ひえええええー!」
「あれ?知らなかった?ふふ。」
「ちょっと、一息、すみません、動悸が…」
「そう?まだ時間あるし、甘いものも食べよっかな~」

「はい、すみません、もう大丈夫です。…それで、山田さんは何をやってるんですか?」
「経緯はわからないけど、ラブホテルの経営者みたいよ?」
「あー…なるほどですね…それで…うんうん。それでですね。けどルートはわかりましたけど、やっぱりウチで働く意味ってあるんだすかね?」
「ウチのコンドームとかローションとか玩具をあの量仕入れるって事は結構大きくて、しかも何店舗もやってないと辻褄合わないわよね。ホテルの収入だけじゃ厳しいのかしらね。」
「そのあたりの事情は聞いてないんですか?」
「部長から?」
「は、はい、元不倫相手の部長から」
「ふ、一丁前にイジるじゃないのwその理由は彼も知らないみたいよ。昼間の行動も知らないって言ってたわー」
「あ!さっき山本さんの届け物の時に見たって言ったじゃないですか?あれがもし山田さん本人だとしたら…」
「どこで見かけたの?」
「それは…」

「ただいま帰りましたーお疲れ様でーす」
「お帰りなさい、お疲れ様ですー」
「じゃ、帰りまーす!お先にー」
「山田君!ちょっと待って!」
「え?なんすかー?」
「今、時間いい?」
「別にいいすけどー」
「私と宮崎ちゃんに今から時間作れるとしたら、何時まで作れる?」
「え?なんすか!?告白すか!?」
「違います!!」
「はははwまあ20:00までならいいすけどー」
「ありがとう、ここじゃなんだから、どこかで食べながらでどう?」
「全然いいすけど、田口さんの奢りすか!?」
「!!!まぁいいわよ…」
「早速行きましょー!」

「はー!食った食った!ご馳走様でした!」
「いや、あんた食べ過ぎよ!」
「ほんと、山田さん見掛けによらず、凄いですね…」
「ご馳走されると、胃袋膨らみません?」
「…まぁいいわ、あんたが「食べながら話せない」って言うから待ってたのよ。で、私達の推理は正解かしら?」
「うん。ほぼその通りっすね~え?コナンブームとかすか?」
「でも、なぜウチの会社でも働いてるんですか?そこが…」
「あーそれは簡単な話で、昼間にホテルの仕事してる間に勝手に金入るんだから美味しいじゃん?んで俺の育った施設に会社の給料は渡してるだけさー」
「ふーん。あんた実は良いとこあんじゃないの。」
「いや?ただの恩返しさ。」
「ホテルはどういう経緯で経営者になったんですか?」
「元々施設のオーナーが経営してたラブホテル数件を委された感じかな?すげー金ある人だったのよなー」
「そのオーナーさんって…」
「あーもう亡くなったんすよー俺らに会社とか資産とか別けてすぐにね。オーナーっつっても、俺らはジジイって呼んでたから、見た目とかはただのじいさんだったっすねー」
「私、山本さんの所に書類届けに行ったときにホテルの名前入った車で施設に入る山田さんを見かけて…」
「なるほどね~それで何と無く推理できたわけね?」
「前に部長に聞いたけど、手当てとかボーナスとか一切貰ってないらしいじゃない?基本給だけって契約って聞いたけど、あんたなりの正義みたいのがあるわけね?」
「いや、正義じゃなくて、会社に貢献してはいないから当然だし、ラブホの収入で充分なんすよ。んで、親の事で苦労した俺がコンドームとかで稼いだ金を施設に渡してんのって変な面白さあるし。俺の施設の兄貴とか姉貴達も協力して施設の子達に親の事以外の不自由ないように。ってだけっすわー本当にまだまだ返しきれない恩返し中。って感じすね~」


山田が良い奴だなー
思ったより面白くならんなー
コンドームとラブホテルの関係は良いと思ったけど、単価的に無理あるもんなー

とりあえずラブホテル経営者版でしたー


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