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政治家としてかなえたいことは何ですか?

月刊ジュニアエラ 2021年5月号

5人のこども記者が河野太郎規制改革担当大臣(当時。現在自民党広報本部長)インタビュー。

その記事をレビュー。


留学中に政治に目覚めた

河野「 僕は1982年から96年の間、アメリカ 首都ワシントンにあるジョージタウン大学 に留学しました。英語の勉強のために、「ワシン トン・ポスト」という英字新聞を取って、毎日読んでいましたが、当時のワシントン・ポストに は日本に関する記事はほとんど出ていません でした一方、日本の新聞にはアメリカのことが たくさん出ている。日本にいるアメリカ大使は、 「日米関係ほど重要な二国間関係はない」って 言うんだけど、「一番大事なはずなのに、なんて アメリカの新聞には日本のことが出てないんだろう、おかしいな」と思ったのが、政治家を目 指す1番最初のきっかけでした。」


最近のごまめの歯ぎしりで語られた、敵基地攻撃能力。米中対立に日本が関わっていることが伺われる。

日米同盟を主軸としながら、中国は経済的には無視できない国である。米中は対立しているようでも経済的に互いに依存している。

外務相、防衛相を経験した河野氏がこの米中対立の中でどうアクションするのだろうか。

いつかは総理大臣になりたい

河野「 総理大臣です。たとえばさっきの社会保 障でいうと厚生労働大臣、エネルギー政策なら 経済産業大臣など、それぞれ担当大臣がいます。 だけど総理大臣になったら、国内のことから外交までを総合的に見て、責任を持ってやること ができるからです。私はいつか総理大臣になっ て自分がこうしたいという政策を実現できたらなぁと思っています。」

今年の総裁選では、岸田文雄氏に破れました。現在は、閣内を離れ党の広報本当に部長に就任。

日本を前に進めるため、総理総裁を目指し今日も研鑽を積んでいる。

Twitterはホッとできる時間

河野 「Twitterもホッとするときかもし れませんね。僕は大学卒業後の1986年に、富士ゼロックスという会社に就職しました。ゼ ロックスは、当時からネットワークをつなげて、 世界中のオフィスと電子メールで仕事のやり  とりをする、すごく先進的な会社でした。そう して早くからネットワークを使っていた経験 が、今も役に立っているんだと思います。」


河野氏が寄稿した有名なエピソードである。典型的なITおじさんは、デジタルDXの推進で温もりのある日本を実現させようとしている。

世界で活躍できる人になろう

河野「大学を2カ月でやめて、アメリカの高校の一番 上の学年に編入しました。ほかの生徒と一緒に寮に住んで、朝から晩までずっと英語を使う生 活を1年、その後アメリカで大学生活を3年半 そのうち半年間はポーランドの大学に留学も しました。これらの期間は必死に英語の勉強を しました。勉強しないとついていけないので、 夜中まで次の日の授業の予習をしました。それがよかったんだと思います。日本でももっと英 語が使えるような授業があったらいいなと思いますね。」

↑河野氏がクライマーズ2020で語った内容の書き起こしリンク

留学時代、自分の英語が通じなかったこと、授業についていくのも大変だったというエピソードが書かれています。リンク先ぜひご一読ください。

(私見です。河野氏は語りませんでしたが、流暢に英語が話せたとしても、アメリカ社会で当時の日本人は有色人種として差別されたのではないかと思います。

白人アングロサクソンユダヤ人ではない、そういう意味での苦労も彼にはあったでしょうか。)

政治家はゴールではない

河野「僕のところにはときどき、「政治家にな りたいので、事務所で働かせてください」と、大 学生や大学を卒業したばかりの人が来ます。僕 がその人たちに言うのは、「政治家になるとい うのは手段です。ゴールじゃありませんよ」と しゅだん いうことです。たとえば、自分の生まれた町を よくしたい、困っている人を救いたいとか、ある 自然を守りたいなど、何かゴールがあって、 それを実現するための手段の一つが政治家です。 ほかにも自分で会社を興して、お金をたくさん 稼いで、そのお金でゴールを達成するというや り方もあるだろうし、NGOを立ち上げて仲間 と一緒に活動するという方法もあると思いま す。 政治家になることをゴールにすると、その ためには何をやってもいいんだとなってしまう  し、全員が必ず政治家になれるわけではないの で。も政治に興味があるのはすごくいいこと だから、いろんなことを勉強して頑張ってね。」

目標設定を⚫⚫になること。に設定してしまうと、人の成長はそこで止まると言われている。


⚫⚫になってからその先に何があるかを見据えなければ、⚫⚫になった瞬間に詰んでしまう。細かな目標設定は都度必要になるが、漠然としていてもいいから⚫⚫になってなになにを為すかはある程度決めておかないと、目標を喪失したり燃え尽きてしまう。

とはいえ、長い人生思った通りに何事も運ばないこともある。(河野氏も今回は総裁選に負けてしまった。)そんな時には思い切って、寄り道をする柔軟性も世渡りには必要であろうか。

お金のありがたみを知ろう

河野「 富士ゼロックスではコピーの 機械やプリンター、ファクスなどを、その後、勤めた 車の部品を作る会社では、1個数円の本当に小さい部品を、何億個も作って売ってお金を稼ぐことがいかに大変か 買っていただくことがいかにありがたいことが本当に身にしみました。また高校生のときには、地元の大磯ロングビーチでライフガードのアルバイトをしてお金をためて自動車の免許を取りました。自分で働いてお金を稼ぐ大切さを学ぶというのはとても大事だと思います 。みなさんもアルバイトができる年に なったら、しっかり働いてお金を稼ぐこと をぜひやってみてください。」


河野氏と車というと。

私は河野氏が運転免許を持っていると思わなかったです。全身から運転できません感がすごくあるように思うのは私だけかな?(揶揄ではありません。)


朝日新聞出版 月刊ジュニアエラ2021年5月号より。

(Amazonで買いたい方はKindleをおすすめします。雑誌版は値段が定価の2倍になってました。)







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ごまめ報道部
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