セルフウェディングを祝福してきました
多様な人の生きづらさを軽減するために多様な活動が出来る拠点となる居場所、”いるか家”の活動を開始してから様々なご縁があります。
今回はそのうちの一人、「みくリン」についてのお話です。
みくリンは、生物学的に男性として生まれましたが、違和感があって思春期からの苦しみを経て、自分のアイデンティティを説明するWEBページに出会います。
その後は自分らしさを表現する道をじっくりと年月を費やして探ってきたことと思います。
私が出会ったのは、23年末。24年3月開催イベントのお手伝いを名乗り出てくれたみくリンとはオンライン会議での付き合いを続け、やっと3月の本番でみくリンと生で会いました。
お名前は男性っぽい本名のままだったので、「おそらく~」という感じには思っていましたが、だからと言って聞くでもないし、コツコツ、テキパキと必要なことをして、どんなに緊迫している時でも穏やかな表情で成果を見せてくれるみくリンに「感謝!」という好感を持って接していました。
本番の日を迎え、打ち上げにも来てくれたみくリン。この先もご縁が続くといいなぁ~(^^)と思って、”いるか家”にお誘いしたら、少し遠い道のりですが嫌がらずに来てくれました♪♪
と、前置きが長いですが、そうして”いるか家”に来てくれた時に、このセルフウェディングの計画について、みくリンがお話してくれたのでした。
ご本人の口から聞けたことがとても嬉しかったです^^!
そこから数か月が経ち、一度の延期の後に晴天の下実現したセルフウェディングの様子については、ご本人の記事をぜひご参照ください^^
セルフウェディングを開きました!|徳光みく (note.com)
ウェディングプランナーとじっくり相談を重ねて、全て手作りの温かい挙式は、山下公園で。
ヴェールを自身の手で開ける、というシーン。
この挙式を世の中に向けて発表する、みくリンの力強い表明の瞬間です!
「結婚をすることだけが人生の祝福なのか?」という、マジョリティの価値観に対する大きな疑問。
その疑問に私は激しく同感します。
「しない」という選択もまた祝福されても良いじゃないか!と、そんな思いが込められたこのプロジェクト、
私はこのあと、披露宴にも出席させていただきましたが、この素敵なプロジェクト、みくリンの宣言の証人になれて良かったなぁ、と思います。
さてわが身に置き換えて考えてみました。
「しない」と宣言することが、、私には出来るだろうか?
まだまだ、誰か私を理解し、ほど良い距離感で傍に居てくれる人が現れたら良いなぁ、、なんて心がチビりチビりと出現したりする私にはその宣言を祝いこそすれ、「私も一人を貫くぞぃ~!」という宣言は出来ない自分になんとも切なくなります。
自身が傷つく未来が見えると、そこを我慢する人生を選ぶことはどうしてもしたくない私です。結果こうしてシングルのままなので、この先も「結婚離婚」みたいな話とは縁遠いことでしょう。
でも、「ビンゴな人っているんじゃないの?」という儚い願いは捨てがたいなぁ。。という、貧乏性というか庶民的というか・・、な私です。
みくリンにとっては、ご家族や深い付き合いのご友人方からミクりんの表現をまるごと受け止め、祝福されるというこの一日がとても意味があって幸せだったと思います。そして、それと共にここから始まる世の中への挑戦みたいなことへの想いなんかもあるのだろうなぁ、と思っています。
この日、証人としてこの場に立たせていただき、みくリンの想いを聞かせてもらった一人として、これからもしかとみくリンの挑戦を見届けていきたいと思っています。
そして、全ての人が「自分」を大切にして「自分らしさ」を安心して表現出来る世の中になっていくために、自分に出来ることを尽力していきたいな、と思っています。