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サクラノ詩、刻が名作になっているのは好ましい、という話

ぼくはビジュアルノベルゲーム、美少女ゲームが好きで、関連した話を1回しておきたいと思っていたら着想が降ってきたので、勢いで書いている。まとまってなかったらごめんね。

ぼくは若い美少女ゲームプレイヤーで、プレイしたゲームは10年代以降に発売された物が殆どだ。美少女ゲームを知った際には既に「サクラノ詩」、並びに「素晴らしき日々」が名作としてよく紹介されていた。(音楽もよく目に付いた)

難解と紹介される2作品をいつかプレイするぞと意気込んでいた。
今思えば難解な作品を読んだという「ステータス」を身につけるためでもあった。しょうもないことだけど、動機なんてそんなもんでいいでしょう。今は振り替えれてるので問題無し!

ぼくと似た動機でプレイしたユーザーは少なくないと思う。
しかし、これら2作はとてもじゃないが初心者向けの作品とは言えない。ただ「名作」や「難解」というラベルを貼られていると「好奇心」に釣られて、プレイしてしまうものだ。

「素晴らしき日々」はエログロナンセンスに哲学談義がセットで付いてくる。ただ素直にエンターテイメントとして読んでも面白く出来てる。
個人的には後回しでもいいかなと思う。何より人を選ぶし、「サクラノ詩」とその続編である「サクラノ刻」特に「サクラノ刻」をプレイた後に。「サクラノ刻」は今後物語に触れていくつもりなら早くプレイした方が良いと思っている。理由は後述するとして、「サクラノ詩」について話す。

「サクラノ詩」は「素晴らしき日々」に比べて一見優しいけれどつまんない所が多い。
肝心の物語が後出しだったり、急に伝奇物になったり「泣かせ」に来ていたり、結構強引だ。
「サクラノ詩」は物語以外の台詞にハッとする物が多いとぼくは感じる。
また本作は「批評」について触れている。後に「サクラノ刻」でも語られるテーマだから覚えておいて欲しい。

そんな「サクラノ詩」を初心者に勧めるポイントは作品外にある。
正直面白がるのが結構難しい作品で、風聞に任せて手放しに褒めてしまう作品だと思っている。分かったような口を聞いているがぼくも「サクラノ詩」を理解している自身は無い。

そんな時に役に立つのが「批評」だ。「サクラノ詩」で作中語られる「批評」が実践されているのだ。調べると良質な「批評」や「感想」がたくさん出てくる。
これも「名作」とされる作品の良いところだ。
感情に任せた感想、精読や深読みによる批評、アグレッシブな考察 など感想の自由さを知れる。

「サクラノ刻」は1番の初心者向けの作品だと思う。なぜなら「サクラノ刻」は「作品鑑賞入門」の作品であるからだ。「サクラノ詩」で触れた批評をテーマに添えて、深掘りされる。
エンターテイメントとしても目配せされていて、構成もかなり分かりやすい。
「サクラノ刻」読了後には創作物への見方が変化しているはず。

創作物をより楽しむことが出来る「サクラノ刻」並びに「サクラノ詩」が名作と評され、多くのユーザーがプレイしている、したくなる環境というのは凄く好ましい。

ぼくは色んな作品のアグレッシブな感想を読みたいと思っている。紋切り型じゃなくてあなたしかない感想を。
ぼくもまだ実践できていないけど、その為の準備をしている。

批評(をする、を読む)の面白さを教えてくれたのは「サクラノ詩」だ。
「サクラノ詩」「サクラノ刻」をきっかけに面白い読みをして欲しい。

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