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2025年1月24日金曜日 22時12分43秒 日本標準時

どれだけ深く愛したと思う?どれだけ心が震えたと思う?

あなたの輪郭は、すべてが鋭角だ。
張り出した額から続く尖り気味の鼻も、骨格に沿って張られたような頬のカーブも。
すっと上下に割れる薄い唇の間からあふれ出す、やや不揃いな白い歯列ですら、何かを訴えているようで目が離せない。
そしてもちろん、左右差のある瞳。左の瞳は瞳孔が開きっぱなしで、時折まぶしいのだという。
大理石から削り出したような硬質な白い肌。穏やかにうねる金髪。
どんなに奇抜なメイクで飾っても、あなたの鋭い輪郭は、切れ味の良いナイフのように私の胸を切り刻んだ。
そしてあなたは消えた。ジギー・スターダストになって、宇宙から落ちてきて、シン・ホワイト・デュークになって、痩せぎすな体躯はきりきり舞いをして、そしてあなたは消えた。初めから私はあなたを見ていないのに。

あなたの歌を聴くとすぐに時はぐるぐる巻き戻り、奔流を遡り、まだ何も知らなかった14歳の心がむき出しになる。そして今でも狂おしい。
永遠に宇宙を漂うトム少佐(メイジャー・トム)が描く軌跡を追って、私は再び虚空に狂おしく躍り出るのだ。
あなたのいなくなった世界で、あなたの不在だけを感じる宇宙で、私は一体、どうやって生きているのだろう。
もともと幻でしかなかったのに、なぜ哭いてしまうのだろう。ダイヤモンド・ドッグの遠吠えのように。花のように震えて。

あなたが崩れて、すべてが鋭い岩のかけらになって、いくつものかけらになって。
私に降り注ぎ切り刻み、震える心をずっしりと埋めてしまえば私の命も尽きるだろうか。

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