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ダイアンについて

緊急事態宣言が解除された現在も、TVのレギュラーが無い芸人は今もYouTubeなどでの配信が主戦場だ。吉本興業は3月初旬から各劇場で無観客でネタやコーナーを配信していたが、緊急事態宣言後は劇場も使用できず、各芸人がそれぞれの自宅等から様々な企画で新鮮な笑いを無料で提供している。

かまいたち、ニューヨーク、コロチキ、見取り図などはコロナ前からYouTubeで動画配信していたが、ニューヨークを除き今までまともに視聴していなかった。コロナ以降在宅勤務という状況もあり上記芸人のチャンネルを頻繁に見るようになり、TVが再放送や総集編だらけの中、およそ配信では勿体無いハイクオリティな笑いが凌ぎを削っていた。

上記の中堅実力派や第七世代がYouTubeに軸足を移す中、ようやくダイアンがYouTubeチャンネルを開設した。長年のよなよなリスナーとしては待望のYouTube参戦だった。

開設当初、ペットボトルチャレンジは中々面白い内容だったが、本来の力を出し切れていなかったように見える。公開頻度も週一で興味を失いかけた頃、よなよな収録前に録ったと思われる下記が出色の出来だった。

「出色の出来」と言ってもよなよなリスナーで無いと十分に入り込めない内容かも知れないが、オープニングの練習をする二人がめちゃくちゃに面白かった。

そして、初のzoom配信で伝説的なトラブルが発生し、Twitterで約13万いいねを叩き出した動画が以下である。

機械音痴でうろたえる西澤、それを見て爆笑しながら過去と現在の西澤に問いかける津田、時間にして10分程度だが、この動画にダイアンの良さが詰まっている。zoom設定もギャラリービューではなく、音声を出した方が映像がアクティブとなる初期設定のまま配信していたことも面白さを倍増させた。

この二人はTVバラエティの雛壇ではあまり自分から前に出ることは無いので、関東では千鳥や麒麟川島など古くからの戦友が居ないと結果を残し辛かった。津田はともかく西澤は未だ関東先輩芸人に嵌っていないので、アメトークで「帰ろか千鳥」をやってから徐々に風が吹いて来たように、ダイアンメインの企画がロンハーやアメトークで出来れば、西澤の認知度は上がり、面白さが理解される日が来るかもしれない。

二人とも笑いの技術を高めるような努力を余りしない割には、今回のzoom配信のような奇跡が起こせるのだから、どうか関東でも旋風を巻き起こして欲しい。

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