あの子は、ほんとはどんな子?
あの子は「陽キャ」で、わたしは「陰キャ」。
だから「陰キャなわたしと陽キャなあの子はあんまり合いそうにない・・」ってついつい思っちゃうんですけど、同時にモヤっとしている自分もいるんですよね。
だってわたしは、あの子のことをほとんど知らないから。
「陽キャ」っていうカテゴリに勝手におしこんで、あの子が「ほんとうは何が好きで、どんなことを大切にしているのか」っていう一番だいじなところを無視しているような気がするんです。
~あの子は、ほんとはどんな子?妄想劇場~
あの子の名前を仮に「みきちゃん」としよう。
みきちゃん。27歳。老人ホームで介護の仕事をしている。
愛想がよく、とても気がきく性格でホームのおじいちゃんおばあちゃんからも大人気で、しょっちゅう「うちの孫んところに嫁にきてほしいわ~」と言われている。
そんな彼女の癒しは、一日の終わりにビールを飲みながらみるアニメだ。
そう・・彼女は実は・・「隠れオタク」だったのです・・!
~妄想終了~
もし・・もしほんとうにみきちゃん(仮)がオタクだったら、仲良くなれたかもしれないのに!!と思わずにはいられないのです。
なんで勝手に分けるの?
アラサー、アラフォー、陰キャ、陽キャ・・。いろんなカテゴリを作って、勝手に人をおしこんだり、おしこめられたりしている。
なんでだろう?って考えてみたんですが、たぶん便利だからだと思うんです。
「わたしは陰キャだから陽キャな人と仲良くなれなくても仕方ない」っていう自分への言い訳にも使えるし、よく知りもしないのに「あの子は陽キャだからこうだよね」って、さも知っているかのように人のことを語れる。
でも一つのカテゴリのおさまるほど人ってかんたんじゃない。もっと複雑でいろんな顔があるのに、それを知らないままなのはもったいないと思うんです。
だから次に、みきちゃんみたいな人に出会ったら、カテゴリなんかとっぱらって、「どんなことが好きなんですか?」ってちゃんと聞けたらいいなって思うんです。
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