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僕が辿り着いた”前向きに生きるための3つのこと”

”適応障害”と診断されたのは、3月の終わり頃だった。

ある日、仕事に行こうと思うと、身体が鉛のように重く感じた。元々コロナウィルス以前から、リモートワークが許されていたから、出勤の苦はない。ところが、布団で目覚めてパソコンに向かう、そのわずか数メートルがひどく遠く感じた。

普段から、リモートワークが許されているのに、何を甘ったれたことを言ってるんだと思う人もいるだろう。僕自身もそう考えたし、自分を責めた。けれど、どうにもできなかった。

結局、医師からの勧めで、2か月間の休職をすることになった。

適応障害の症状は、うつ病と似ているが、原因となるものと距離を置けば、症状は改善する場合が多いらしい。僕の場合は、仕事と離れることで、まもなく症状が消えた。

同じ頃、世の中が自粛ムードになったため、外出は近所を散歩するのみ。それ以外は、家で過ごした。多くの時間を家族と過ごす中で、キリキリと張りつめていた心が、柔らかくなっていくのを感じた。

けれど、根本的に解決したわけじゃない。また仕事に戻れば、ぶり返すことは明白だった。

僕は、休職を通して、自分自身と向き合うと決めた。

今日は、その結果として見つけた”前向きに生きるための3つのこと”について、書こうと思う。

あくまで自分なりの答えなので、他の適応障害の方に有効であるはずもない。けれど、僕と同じような悩みを持つ人がいるのなら、この記事がその一助となることを願う。

1.人生を線で捉えるのをやめる

僕は、いつも未来のことが不安だった。明日の仕事は上手くいくだろうか、そもそもこの仕事はいつまであるのだろうかと。今日を生きながら、そんなことばかり考えていた。休日ですら、そのループの中にいて、いつも上の空だった。

生きるということは、暗闇で糸を握っているようなものだと思う。糸がどこに続いているのか、どこまで続いているのか、誰にも分からない。考えるだけ不安になっていく。

だから、もう人生を線で捉えるのはやめて、まず今日を乗り切ろうと考えることにした。

すると、仕事の任務は、日毎の重みに分割され、心が軽くなった。休日も休むことに集中できるようになり、心身ともに疲れが取れるようになった。

たまには、線で捉えた方がいい時もあるけれど、いつもそうじゃなくて良いと、今は思っている。

2.モーニングルーティンを作る

以前の記事でも書いたのだが、僕は毎朝近所の変電所に通うという、およそ他人から理解されないであろう習慣を作った。

変電所の鉄塔、それを囲む山の緑、そして青空。それらを眺めながら、ベンチで一人好きな小説を読む。たったそれだけのことなのだが、自分の”好き”がすべて揃った時間は、とても心地いい。

その心地よさのまま、出勤時間を迎えると、自然と仕事を受け入れられるようになった。

どんな習慣でもいい。自分が心地いいと思うことをしてから、仕事に臨むことが大事だと思う。

仕事に楽しさを見いだせない時は、朝の時間を充実させてみてはいかがだろう。

3.子供の自分に居場所を作る

僕は、音楽が好きで、20代後半までバンド活動をしていた。夢半ば挫折して、今の業界に就職したのだ。

音楽をしていた頃の僕は、創作意欲に燃えていて、バンドという場所で表現することに、いつもワクワクしていた。

しかし、就職してからは、その迸るような情熱がなくなり、毎日仕事のことだけ考えるようになった。夢など見ずに、仕事をこなすことが、きっとまともな大人なのだろうと思うようにした。

その後、アイデンティティを失ったまま、7年の歳月が経ち、僕は適応障害になった。

仕事から離れて、自分の心を見つめた時、一番傷ついていたのは、かつてバンドをしていた自分だった。

ずっと痛かった部分は、あの頃の自分だったんだと気づいたのだ。

純粋で、まっすぐで、最も幼い自分。

けれど、一番自分らしい自分。

創作が大好きな自分。

僕は、ずっとないがしろにしてきた自分のために、”文章を書くこと”と”絵を描くこと”を見つけた。

どちらも上手くはないけれど、眠っていた童心を取り戻せたことで、毎日を生きることが楽しみになった。

人は年を取るし、大人になって様々な責任を背負うようになる。

けれど、子供の自分に居場所を作ってあげることが、本来の自分を生きることになるのではないか。

あとがき

先日、無事に復職することができました。

自分がこうして、前向きに生きるための方法を見つけられたのも、多くのnoteライターさんの前向きな生き方に影響されたところが大きいです。

もっと沢山の記事を読みたいし、自分も前向きな内容を発信していこうと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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くまぼん
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