ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ【騒音トラブルを解決せよ】
ヘッダ写真はぱくたそから
はじめに
このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版の成長の壁を突破していないソウカイヤもしくはストリートニンジャ向けシナリオです。
モータルでもプレイできないことはないが、ニンジャでプレイするよりもデッドリーな。
ニンジャでもファンメイドのジツを使用しているので、難易度は高めだ。
導入
あなたは泣く子も黙るソウカイ・シンジケートのニンジャ、もしくはストリートのニンジャ。あるいはただのモータルかもしれない。
そんなあなただったが、ある悩みを抱えていた。
その悩みとは、あなたの住むアパートあるいはマンションの隣人が出す騒音だ。
管理会社あるいは管理人に伝えたが、だんまりを決め込まれて全く改善される様子がない。
これは隣人に直談判に行くしかないだろう。
あなたは静かな日常を取り戻すために動くことにした。
事前調査
とはいえ、隣人に関する情報が全くといっていいほどない。
管理会社のサーバーをハッキングして調べるか、他の住人に聞き込み調査を行うしかない。
最も適した交渉スキル(+2):『◉共感』『◉理路整然』
次に適した交渉スキル(+1):『◉威圧』『◉駆け引き』
最も適した知識スキル(+2):『◉現代的アート』『◉ストリートの流儀』
次に適した知識スキル(+1):『◉ファッション』『◉犯罪』
成功した場合は以下の情報を得られるが、失敗した場合はなんの情報も得られず手詰まりとなってしまうだろう(ゲームオーバー、エンディングへ)。
◆ゼンゼンマンシュライエン(種別:ニンジャ)
カラテ 4 体力 4
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 2 脚力 2/N
ジツ 2 万札 -
スキル:『◉滅多斬り』
装備:アンタイセイベース(カタナ読み替え)
ジツ:『☆コダマ・ジツLv2』
サイバネギア:
近接/射撃/機先/電脳 4/2/2/2
回避/精密/側転/発動 4/2/2/4
☆コダマ・ジツ
このニンジャは広範囲に効果を発揮する殺人音波を発する。このジツを発動後、一拍後に周囲の敵は耳から血を流して苦悶したり、衝撃波になぎ倒される。装甲に対してこのジツは高い効果を発揮する。
(原作使用例:バンシー、ラスウェイヴ、スカラーなど)
今回使っているコダマ・ジツはlizardfolk=サンのファンメイドソウルだ。
公式のソウルではない点には注意されたし。
なお、モータルでプレイしている場合はゼンゼンマンシュライエンという名を聞いて、ニンジャの存在を否が応でも知ることになるだろう。
その場合、直ちにニンジャリアリティショック判定の軽度ショックで判定を行わなければならない。
ニンジャリアリティショック判定については下記を参照。
イシミヤを訪ねろ
情報を集めたあなたは、イシミヤの部屋を訪れた。
だがイシミヤは出てくる気配がないどころか、いつもは耳をふさいでも貫通してくるくらいに聞こえてくる騒音が聞こえない。
あなたがドアに手をかけると鍵は開いており、難なく中に入ることができるだろう。
部屋の中にはアンタイセイ・パンクバンド『赤き拳』のポスターやグッズなどが狂気的なアトモスフィアを放ちながら飾られている他、謎のCDプレイヤーが置かれていた。
あなたはそのCDプレイヤーが気になって仕方がなくなり、思わず再生ボタンに手をかけてしまう。
次の瞬間!
アンタイセイ・パンクバンド『赤き拳』のデビュー曲、『カチグミ共は象』が爆音で流れ出す!
ナムアミダブツ!これはイシミヤの罠だ!
【精神力】NORMAL(モータルはHARD)で判定を行い、成功するとどうにかCDプレイヤーを止められるが、失敗するとCDプレイヤーを止められず、【精神力】が半分(最低値1)になってしまう。
あなたがCDプレイヤーに翻弄されていると、死神めいたドクロのメンポを装備し、ベースをカタナめいて抱えたイシミヤが部屋に戻ってきた。
「ドーモ、俺はイシミヤ・ケンイチロウ……いや、ゼンゼンマンシュライエンだ。お前の脳みそも俺のコダマ・ジツでシェイクした後にベースで叩き斬ってやる!」
一触即発アトモスフィア!更にモータルの場合ニンジャリアリティショック判定の中度ショックで判定を行わなければならない。
ゼンゼンマンシュライエンをどうにかせよ
このシナリオの戦闘はニンジャ・モータルを問わず一騎打ちルールを用いるが、ゼンゼンマンシュライエンの行動方針は、1d6を振って1~3が出た場合は滅多切り、4~6が出た場合はコダマ・ジツで攻撃してくるが、精神力が0になった場合はカタナの強斬撃で攻撃を行う。
なお、ゼンゼンマンシュライエンの【体力】が2以下となった場合(モータルの場合は1ダメージでも与えた場合)、イベントが発生する。
■ソウカイヤの場合
あなたがゼンゼンマンシュライエンとしばらくやり合っていると、突如部屋のドアが開き、オイランドレスめいたニンジャ装束の女ニンジャがツカツカと入ってきた。
「ドーモ、スパイダーリリィです。テメエか?最近ウチのシマ内のこの物件で騒がしくしているカスは」
ゼンゼンマンシュライエンは、突然乱入してきた新たなニンジャを前に、あなたへの興味を失う。
それどころか、スパイダーリリィをファックアンドサヨナラするヨタモノのような視線で舐め回すように見つめると、ベースを振り上げて攻撃!
「丁度いいぜ、お前と前後したくなってきた!イヤーッ!」
だがスパイダーリリィはそれをヒョイと避けると、ゼンゼンマンシュライエンの腹にローキック!
「キモイんだよ!イヤーッ!」
「オゴーッ!?」
スパイダーリリィの一蹴を受け、ゼンゼンマンシュライエンは昏倒!
それを黙って見ていたあなたにスパイダーリリィは、バタフライナイフをいじりながらこう告げた。
「オイ、そのカスをトコロザワ・ピラーまで連れてこい。うちのシマで騒いだオトシマエつけさせてやる」
スパイダーリリィに命じられるまま、あなたはゼンゼンマンシュライエンをトコロザワ・ピラーまで運んだ。
(エンディングへ)
■ストリート・モータルの場合
あなたがゼンゼンマンシュライエンとしばらくやり合っていると、突如部屋のドアが開き、スシ・デリバリーの配達員が入ってきた。
「ドーモ、スシをお届けに来ました」
「アァ?スシなんて頼んでねえぞ?」
ゼンゼンマンシュライエンは戦闘を中断して配達員に告げるが、配達員は食い下がるようにこう言った。
「いえ、確かにここに配達するようにと注文が入っているのですが。なおお代はすでに頂いております」
それを聞いたゼンゼンマンシュライエンは配達員からスシを奪い取って食べ始めた―――だが次の瞬間!
「な、なんだこれは!?」
ゼンゼンマンシュライエンがスシ桶を落とす。
何があったのか?あなたが床に落ちたスシ桶を見るとそこには禍々しい漢字で「忍」「殺」の2文字が!
「最後の晩餐は楽しめたか?ゼンゼンマンシュライエン=サン。ドーモ、ニンジャスレイヤーです。騒音で他の住民を苦しめてさぞ楽しかっただろう、次はオヌシが苦しむ番だ。ジゴクでな」
ゴウランガ!スシの配達員はたちまち赤黒のニンジャ装束を身にまとったニンジャに変貌!
狼狽えながらもベースを構え直したゼンゼンマンシュライエンは、ニンジャスレイヤーに叩き斬りにかかる!
「死ねーッ!ニンジャスレイヤー=サン!イヤーッ!」
「遅い!イヤーッ!」
「グワーーーーーーーッ!?サヨナラ!」
だがニンジャスレイヤーは、それを腕に止まって血を吸っている蚊を叩き潰すかのように華麗に回避!そしてゼンゼンマンシュライエンの首にネックカットチョップ!
ゼンゼンマンシュライエンは避けきれずに首切断からの爆発四散!インガオホー!
そしてニンジャスレイヤーはあなたに目もくれず、立ち去っていった。
これでもう騒音に悩まされることはないだろう。
(エンディングへ)
エンディング
■ソウカイヤの場合
ゼンゼンマンシュライエンの部屋を引き払った際に二束三文同然で売り飛ばされた私物の代金の一部と、ソウカイヤからのわずかばかりのスカウト報酬をあなたは受け取った。
なお、ゼンゼンマンシュライエンはスパイダーリリィに手を出そうとしたとして、インパルスやソニックブームにシゴカれたという。
■ストリート・モータルの場合
あなたは管理会社から迷惑料としていくらかの金を渡された。
ゼンゼンマンシュライエンが住んでいた部屋はその後空き部屋となり、未だに誰も入っていない。
ゼンゼンマンシュライエンをどうにかした
【万札】15 【名声】+1
騒音トラブルを解決できなかった
報酬なし、次のシナリオ開始時の【精神力】が半分となる(最低値1)
余暇日数:4日
利用規約
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