ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ「催眠音声とニンジャの影」
ヘッダー画像はいらすとや
はじめに
このシナリオは、ネオサイタマに潜伏するドラゴンドージョー所属を含めた善良寄りのニンジャが挑むことを想定したシナリオになっています。
ボスとしてニンジャとの戦闘があるため、爆発四散の可能性があるということはあらかじめ明記しておきます。
導入
善良寄りで邪悪ではないニンジャであるあなたは、いつものようにネオサイタマを歩き回っいたか、インターネットをしているとこんな噂話ないし情報を入手した。
「最近インターネット上でとある催眠音声のようなものが出回っており、その音声を一度でも聞いてしまうとその声の言いなりになるどころか、ずっとその声が頭の中に残り続けてあれこれ命令してくる」
「その催眠音声のようなものを聞いたせいで、とある善良なカネモチが今まで難病の子どもたちや孤児院に寄付していたのだが、一変して暗黒メガコーポの株を買い漁る邪悪な投資家へ変貌してしまった」
そんな噂話あるいは情報を入手したあなたは、ニンジャが関わっていると確信して調査を始めることに。
情報調査
早速情報調査に乗り出したあなたですが、僅かな情報だけではどうしようもありません。
更に噂話を自分の足で集めるか、インターネットで情報を収取するしかない。
【ワザマエ】で更に情報を集める→HARD判定
【ハッキング】でインターネットから情報を集める→U-HARD判定
・成功した場合
あなたは自らの足で情報集めたあるいは、インターネットで情報収集をした結果以下のような情報を入手できた。
●この催眠音声のようなものは、インターネットでデータとして出回っている他に記憶素子でも流通しているらしい
●出本を調べていると、センベイ・ストリートのとある古い雑居ビル、パインボー・ビルが該当
●さらにこの音声の製作者として、ボーンドパヒュームという名前が浮かび上がってきた。
・失敗した場合
当然何のデータも得られない、ナムアミダブツ!
だがここでもう一度だけチャンスがある。
ダイスを1個振り、出た出目が4以上ならばイチロー・モリタを名乗る謎の探偵もしくは匿名の情報提供者が成功時に得られる情報を教えてくれる。
当然これで失敗したならば、もうどうしようもない。
帰って寝よう。
ゲームオーバー、【余暇】1日を獲得
パインボー・ビルにて
あなたは得られた情報を頼りに、センベイ・ストリートのパインボー・ビルへとやってきた。
ビルの2階以外には明かりが点いておらず、殆どが空きであることが分かるが2階だけ明かりが点いているという点だけでとても怪しい。
あなたはそのままビルの中へ入り、階段を上がる。
ビルの2階へたどり着くと「ボーンドボイス・プロダクション」と言う文字に淫魔が描かれている看板が掲げられた事務所の入り口があった。
そして、その事務所の入口にはクローンヤクザが居る。
おそらく見張りだろうかが、ますま怪しい。
なぜクローンヤクザが居るのだと訝しみながら、あなたがその服をよく見ると、スーツにクロスカタナエンブレムのピンバッジ!
この催眠音声騒動にはソウカイヤが関わっていたのである!
そうと決まれば話は早い、あなたはクローンヤクザから死角になっていた階段の物陰から飛び出す!
「ザッケンナコラー!」
クローンヤクザもチャカガンを構えた!
※以降戦闘フェイズに入りますが、飛び出した際にアンブッシュしたことにして戦闘を省略しても構いません。
◆クローンヤクザY-10型 (種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 0
◇装備や特記事項
ノーカスタム・チャカガン:『遠隔武器』、『ダメージ1』
事務所へ突入
「グワーッ!」
CRAAAAAAAASH!!
死体となったクローンヤクザは事務所入口のドアを破壊!
あなたはクローンヤクザの死体を乗り越えて事務所の中に突入する。
事務所の中は入ってすぐ左に録音室と思わしき防音設備が整った部屋。
それ以外はUNIXなどが置かれているごく普通の事務所だ。
あなたがカラテを構えて事務所の奥を調べてみると、1台のUNIXの電源が入ったままになっていた。
そしてあなたがそのUNIXを調べると、ナムサン!
そこには明らかにカネモチやカチグミのものと思わしき口座情報と、暗黒メガコーポの株取引の情報。
そして、さらにUNIXを調べていくとソウカイヤとのやり取りのログ画面が表示されていたのである!
どうやらこの事務所は、ニンジャのジツを使ってソウカイヤに恭順しないカネモチやカチグミをターゲットにカネを巻き上げるために作られたらしい。
あなたがこの情報を、然るべきところへ持っていこうとした次の瞬間!
「あらあら、そのデータをどこへ持っていこうというのかしら?」
甘い、誘惑するような声が背後から聞こえる。
あなたが背後を振り返ると、そこには胸を強調した青少年のなんかが危ないニンジャ装束に、メンポをしていない凛々しい顔つきの女ニンジャが立っていたのだ!
「ドーモ、ボーンドパヒュームです。あなたも私の声に魅了されて有り金と預金を全部ソウカイヤのために差し出しなさい?」
「「ザッケンナコラー!」」
ボーンドパヒュームと女ニンジャが名乗ると、録音室からヘッドホンを首に下げた音響スタッフヤクザがチャカガンを構えて出てきた!
もはや逃げ場はない、このニンジャとクローンヤクザを倒さねば!
◆音響スタッフヤクザ(クローンヤクザY-10型) (種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 0
◇装備や特記事項
ノーカスタム・チャカガン:『遠隔武器』、『ダメージ1』
ボーンドパヒューム
カラテ:3 体力:5(3)
ニューロン:4 精神力:5(4)
ワザマエ:2 脚力:1
ジツ:2 万札:10
近接:5(3) 射撃:2 回避:1(4)
装備や特記事項
【DKK】7
*女王のムチ*
『特殊近接武器』、『ダメージ1』、『近接攻撃難易度+1』、『連続側転難易度+1』、
『戦闘スタイル使用不可』、『イアイドー使用不可』、『回転斬撃可能』、
『近接攻撃リーチ+1』、『密着時の不利』
★リリス・パヒュームLv2
●不屈の精神
●頑強なる肉体
●自信過剰
このスキルを持つニンジャは己の実力に自惚れており、回避などしなくても敵を殺せると自負している。
回避ダイスが一番低い能力値に合わせられ、更に半分となる(端数切捨て)
その代わり近接攻撃ダイスが元々の回避ダイス分増加する。
ボーンドパヒュームの行動パターンは、初手の手番で★リリス・パヒュームLv2を使用。
2ターン目以降は、女王のムチ(近接攻撃)→★リリス・パヒュームLv2→女王のムチ(近接攻撃)→★リリス・パヒュームLv2と交互に使用してくる。
もし勝てないと思ったならば【DKK】7でWasshoi判定だ。
この判定に成功すればニンジャスレイヤーが現れ、ボーンドパヒュームを圧倒的カラテで殺してくれるが、失敗すればあなたかボーンドパヒュームが爆発四散するまで戦い続けなければならない。
当然ながら、あなたのニンジャの【体力】が0になってた場合はモンドムヨーで爆発四散し、ゲームオーバーです。
戦いの終わり、新たなるニンジャ
「ンアーッ!サノバビッチ!サヨナラ!」
あなたは死闘の末ボーンドパヒュームを爆発四散させることに成功しました。
※ニンジャスレイヤーが来た場合は、爆発四散させた後に去っていく。
そして、UNIXへと手をかけたあなたはせめて口座情報だけでも消そうとキーボードをタイプする。
だが思うようにいかない。
悪戦苦闘しながらキーボードをタイプしていると背後から新たなニンジャの気配!
あなたが恐る恐る振り向くと、そこには7フィート近い長身にダークラメニンジャ装束のニンジャと制服に桜色のマフラーをメンポめいて顔に巻いている女子高生ニンジャが立っていた。
「ドーモ、ネザークイーンです。アータこんなところで何しているの?」
「ドーモ、ヤモト・コキです。あなた何者?」
ネザークイーン、ヤモト・コキ。
善良なニンジャであるあなたはその名を聞いて、センベイ・ストリートがニチョームの縄張りの一部であることを思い出す。
どうやらニチョームもこの事務所を調べに来たらしい。
ヤモト・コキはあなたがソウカイヤなどの敵対する組織に属しているニンジャでないというのは理解しているようで、ネザークイーンも同じくといった感じだがそれをはっきりさせるつもりで聞いているようだ。
あなたが経緯を説明すると、ネザークイーンは
「アータ、出番よ!」
と言って、一緒に連れてきたと思わしきハッカーにUNIXを操作させた。
キャバァーン!
するとファンファーレが鳴り響き、保存されていた口座情報などがすべて削除された。
「これでひとまずは良し、あとはクローンヤクザの死体を片付けないとね。それはそうと、アータには世話になったわ。礼をしないと!」
この後あなたは、ネザークイーンのがモータルの姿であるザクロとして経営しているゲイバー「絵馴染」へと移動し、休憩した後に報酬を受け取った。
【名声(各組織)】+1 【万札】15 【余暇】4日
あとがき
今回はスナック感覚でサクッと行けるシナリオに仕上げてみました。
結果はどうであれオツカレサマドスエ!
なお今回のボーンドパヒュームはハラミツ=サンのリリス・ニンジャクランを使用しました。
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