ニンジャスレイヤーTRPGソロリプレイ:【ウィズダムサファイア・ヴァーサス・ベンダーミミック】
またウィズダムサファイアが長期的に動いていなかったので、今回はベンダーミミックと戦わせることにした。
◆前回までのウィズダムサファイア◆
ニンジャ名:ウィズダムサファイア
【カラテ】:5
【ニューロン】:6
【ワザマエ】:5
【ジツ】:3(ヘンゲヨーカイ・ジツ)
【体力】:6(前回ソロシナリオのクリア特典補正でこのシナリオに限り+1)
【精神力】:6
【脚力】:3
【DKK】:0
【万札】:25
【名声(ソウカイヤ)】:1
装備:ウイルス入りフロッピー
ドラゴンだとか吸血鬼とかのファンタジー的存在が好きな中流大学生がカツアゲマンに襲われ、
死にかけていた時にカーバンクル・ニンジャクランのグレーターニンジャのソウルが憑依した。
青いローブめいたニンジャ装束に、薄青色の盗賊の頭装備めいたメンポを装備している。
ヘンゲヨーカイ・ジツにより青いモフモフなサファイアを額に宿したカワイイな
カーバンクルに変身できるが彼はニンジャだ。
より強力なカラテを繰り出す危険な存在となる。
スリケン使用者で、サファイアめいた青く透き通ったスリケンを使用する。
イタチ狩りから難なく帰還し、余暇も2日与えられていたが今回ベンダーミミックと戦わせるにあたってシナリオ上別途【余暇】4が支給されている。
そのため前回の【余暇】2は上書きして開始だ。
なお、余暇はすべてジツによるおひねり稼ぎに当ててしまうことにした。
余暇1日目
【ニューロン】+【ジツ】
HARD 9d6(6 + 2 + 6 + 1 + 1 + 2 + 3 + 2 + 6)= 29
【万札】25→31
余暇2日目
【ニューロン】+【ジツ】
HARD 9d6(5 + 5 + 3 + 5 + 3 + 1 + 1 + 4 + 4)= 31
【万札】31→37
余暇3日目
【ニューロン】+【ジツ】
HARD 9d6(1 + 6 + 2 + 1 + 6 + 1 + 4 + 6 + 3)= 30
【万札】37→43
余暇4日目
【ニューロン】+【ジツ】
HARD 9d6(3 + 5 + 2 + 2 + 4 + 1 + 2 + 6 + 2)= 27
【万札】43→47
モータルからかなり評判は良かったようだ。
それではシナリオ開始だ
◆◆◆
「今日のクエストは突如行方不明になった電脳麻薬密売人の捜索ないし痕跡の調査、何やら面倒そうな匂いが漂うな」
ウィズダムサファイアがやって来たのは、あの治安が悪いことで有名なツチノコ・ストリートよりもさらにマッポーな地区名も忘れられたスラム街の地下駐車場前。
「ふむ…武装ゴブリンがたむろしているな、数にして10程度」
地下駐車場で電脳麻薬密売人が突如行方不明になったあの日以降、ソウカイヤがマッポに根回しをして立ち入り禁止にしていたはず。
だがその地下駐車場の入口にはジャンクチャカ・ガンや釘バット、ドス・ダガーで武装した野良ギャングスタが10人ほどドラム缶でイカを焼いたり、シャッターにグラフィティを描いたりしている。
当然ながら、このままでは調査の邪魔だ。
ウィズダムサファイアはメンポの位置を調整し、スリケンを投げる。
【ワザマエ】
NORMAL 5d6(6 + 3 + 1 + 1 + 6)= 17
「イヤーッ!」
「アバーッ!」
ナイスシュート!ギャングスタの1人の後頭部にスリケンが刺さり即死!
「アイエエエ!?」
「ニンジャナンデ!?」
突如として仲間の1人がスリケンで殺されたことで外のギャングスタたちもパニックに陥り、逃げ出していく!
「…他のゴブリンを逃してしまったか、まあいい。あのゴブリン共はこの辺りでしか活動していないはずだからな」
ウィズダムサファイアはギャングスタの死体を尻目に、シャッターをニンジャ筋力で押し上げるとそのまま駐車場の中へと突入した。
もちろん、ギャングスタの死体から出てきた【万札】1も忘れずに回収して。
【万札】47→48
◆◆◆
「あれ以来閉鎖されただけあって、人気はなしか」
難なく駐車場の中へ入ったウィズダムサファイアは、カラテを構えて警戒しながら奥の方へと歩く。
駐車場の中ではそこかしこで電灯がバチバチと火花を出しながら点滅し、スクラップ同然の放置車やストリートオイラン用の前後ネオンワゴンなどがまばらに停まっているがそれ以外にはなにもない。
「私のニンジャ第六感を駆使して調べてみるか」
ウィズダムサファイアは深呼吸をして集中力を高め、付近に散らばる違和感を調べる。
【ニューロン】
NORMAL 6d6(4 + 3 + 3 + 4 + 5 + 5)= 24
「…?、そこか!」
ウィズダムサファイアの深呼吸により高められたニンジャ第六感が、駐車場隅の自動販売機の近くに違和感を察知。
自動販売機の近くまで行ってみると、地面にソウカイヤ紋のバッジが落ちているのを発見。
間違いなく売人がつけていたものだろう。
「こんなものがなぜここに?」
よく調べるためにウィズダムサファイアはしゃがんでバッジを拾おうとする。
だがその時、ガタガタと自動販売機の方から物音と共に嫌な予感を感じた。
【ニューロン】
EASY 6d6(5 + 3 + 2 + 5 + 6 + 5)= 26
「シュシューッ!」
ナムサン!
突如自販機の中から、あからさまに触れるとアブナイ粘液を垂らした触手と何かが飛び出し、ウィズダムサファイアに襲いかかる!
これは恐るべきバイオ生物、ベンダーミミックだ!
【回避】
HARD→NORMAL 6d6(4 + 1 + 4 + 2 + 6 + 4)= 21
直前で【ニューロン】判定に成功していたため、難易度はNORMALに下がっている
「ヌウゥーッ!」
ウィズダムサファイアはニンジャ反射神経により泥のように鈍化した時間感覚を用いて回避!
「まさかリアルにもミミックが居るとは、だがあれは超自然的な存在ではない、ヨロシサンが自然の摂理に反して生み出したバイオ生物」
攻撃を避けられたベンダーミミックはこちらの様子を伺っているのか、触手をゆらゆらと揺らすだけ。
「キョセイニンジャ=サンに持っていけばヨロシサンから金をぶん取れるやも知れん、仕留める価値はありそうだ」
2・ベンダーミミックをカラテで殺して持ち帰る
「いざ覚悟、ミミックよ!」
「シュシュシューッ!」
ベンダーミミックの【体力】は6
攻撃回避難易度はNORMALで、回避失敗時は【体力】と【精神力】に1のダメージ
サツバツ!時は残り体力関係なくベンダーミミックを即死させられる
【1ターン目】
ウィズダムサファイアはヘンゲヨーカイ・ジツを宣言!
「これが私の力だ!異形には異形で対抗する!」
【精神力】6→5
【ニューロン】+【ジツ】
NORMAL 9d6(1 + 4 + 5 + 3 + 5 + 2 + 2 + 2 + 2)= 26
ウィズダムサファイアの姿が額に宝石を宿した青いモフモフなカーバンクルに変化!
そしてそのまま2本の尻尾による殴打攻撃!
【カラテ】
ヘンゲ中につき【カラテ】+3、【脚力】+2
NORMAL 8d6(1 + 2 + 1 + 6 + 6 + 3 + 4 + 4)= 27
サツバツ!発生!一撃必殺だ!
安定のフィニッシュBGM、今回はナラク・ウィズインではなくオーモーイーガーで有名なcrosswiseだ
「イヤーッ!」
ウィズダムサファイアが振り回した2本の尻尾が、ほぼ時間差なく同時にベンダーミミックにクリーンヒット!
「シュシュグワーッ!」
ゴウランガ!そしてナイスヒット!
クリーンヒットした2本の尻尾はベンダーミミックをホームランボールめいて吹き飛ばし、コンクリートの壁へ血染みになりかねない勢いで叩きつける!
当然ベンダーミミックは即死!
ウィズダムサファイアはヘンゲを解き、ピクリとも動かなくなった恐るべきオウムガイ状の大型軟体動物の死骸ことベンダーミミックの死骸を拾い上げると、トコロザワ・ピラーへ戻った。
◆◆◆
「売人は自販機に潜む怪物に食われただと?寝言言ってんじゃねえぞコラー」
「これがその証拠、怪物の死骸です。ソニックブーム=サン」
トコロザワ・ピラーへ戻り、ソニックブームへクエスト完了の報告を行うウィズダムサファイア。
ソニックブームはウィズダムサファイアの報告に怪訝な顔をするが、その次の瞬間ウィズダムサファイアが取り出した謎の生物の死骸を見せられて急に黙る。
「まあいい。疲れてるだろ、これでスシでも食っとけや」
「アリガトゴザイマス」
ソニックブームは財布から【万札】3をウィズダムサファイアに押し付けると、書類仕事へと戻った。
ウィズダムサファイアもこれ以上居たところでソニックブームの仕事の邪魔をするだけなので、IRCカフェ行くためトコロザワ・ピラーのオフィスを後にする。
【万札】48→51
◆◆◆
その帰り道、ベンダーミミックの死骸を持て余しながら行きつけのIRCカフェへ向かっていると、不意にヨロシサンの救急車が呼び止めてきた。
「ウィズダムサファイア=サンですか?」
「なぜ私の名前を?」
助手席から聞こえる声は不気味で、ニンジャでなければ恐怖のあまり失禁しているところだろう。
助手席の声の主はウィズダムサファイアの質問に淡々とこう答える。
「いえ、キョセイニンジャ=サンからあなたのことを聞いていましてね。私は彼とは違う部署ですが、彼がニンジャとなる前から付き合いのあったものです」
どうやら声の主はキョセイニンジャの知り合いのようだ。
ニンジャ第六感で嘘をついていないかどうかを探ってみたが、嘘はついていないようである。
更に声の主は話を続け、ウィズダムサファイアにこんな提案をしてきた。
「そのバイオ生物ですが、【万札】17で引き取らせてくれませんか?」
ベンダーミミックの死骸を買い取りたいと言ってきたのだ。
だが、その価格は決して安くないものの中途半端な価格。
ウィズダムサファイアはキョセイニンジャから「ヨロシサンの連中が絡んできたらなるべく平穏に済ませろ」としつこく忠告されていたため、助手席の声の主にベンダーミミックの死骸を渡して、代わりに万札を受け取った。
【万札】51→68
◆◆◆
「…というわけだ、何か知らないかキョセイニンジャ=サン?」
「フウゥーム、たしかに他部署含めて付き合いのあるヨロシサンの社員は居るが救急車に乗車しているやつが居たかは思い出せん」
翌日、トコロザワ・ピラーのスシ・バーでキョセイニンジャとウィズダムサファイアは昨日のことを話していた。
キョセイニンジャの話では、確かにヨロシサンでの知り合いはニンジャになる前を含めてそれなりには居るものの、ヨロシ救急車に乗車するような知り合いが居たかは思い出せないという。
「だが、素直に売り飛ばしたのは最善の選択肢だ。ヨロシサンは部署が違うと、何を考えているか分からんくなる」
「闇黒メガコーポというのは厄介だな」
部署が異なると何を考えていたりするのかの把握ができなくなるという話を聞いて、ウィズダムサファイアは思わず本音を漏らす。
キョセイニンジャはその本音を聞き流すかのようにチャを飲み、バイオハタのスシを食べた。