ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ【逃げた象を追え】
ヘッダはぱくたそから
はじめに
このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版の成長の壁を1つ以上突破したソウカイヤあるいはソウカイヤから依頼を受けられる傭兵ニンジャ向けのソロシナリオです。
また、このシナリオの次元は公式シナリオ【ドラゴン・ドージョー襲撃】が成功に終わっているかつ、原作であればその後に続くであろう【アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ】でキルエレファント・ヤクザクランにヤクザ天狗が乱入しなかった次元となっております。
導入
あなたは泣く子も黙るソウカイ・シンジケートのニンジャ、あるいはソウカイヤの仕事を受けることがある傭兵ニンジャだ。
ニンジャスレイヤーもドラゴン・ドージョーへの戦術核攻撃で死んだとされ、ラオモト・カンとシックスゲイツ一行が温泉旅行を楽しんでつい先日帰ってきたばかり。
だが、ラオモト・カンとシックスゲイツが不在の間のネオサイタマでは、野良ニンジャが大手を振って歩いたり、サンシタニンジャの一部が調子に乗って好き放題をやっていたせいで、スカウト部門や集金部門はその後始末に追われる毎日。
そんなある日、あなたはスカウト部門のソニックブームあるいはインパルスから仕事があると言って呼び出された。
その仕事の内容とは、以下のものだ。
●シックスゲイツとラオモト・カンが温泉旅行に行っている間に調子に乗ったサンシタニンジャたちの愚行の後始末の最中、キルエレファント・ヤクザクランのグレーターヤクザ、タク・ヤマヒロが行方不明になっていることが判明した。
●さらに時期を同じくして、集金部門のサンシタニンジャのバーグラーが死亡していることも分かった。
●バーグラーが最後に見かけられたのは、同じ集金部門のニンジャに『シックスゲイツもラオモト=サンも居ないんだ、少しぐらいピンハネして私の懐に入れて問題ないだろう。なのでキルエレファント・ヤクザクランに行ってくる』と伝えて出て行ったきり。
●バーグラーが死亡していることが分かったのは、バーグラーの装備に発信器が取り付けられていたため。
●お前の仕事は、行方不明になったヤマヒロを探し出し、キルエレファント・ヤクザクランがどうなったのかを調べることだ。
調査開始
あなたは早速仕事を引き受け、行方不明となったヤマヒロの調査を始めた。
バーグラーが死亡したという話も気になるので、そこも調べてみるとしよう。
ソウカイネットやインターネットで調べる→ハッキングU-HARD
聞き込みなど、足で情報を稼ぐ→交渉HARD
最も適した交渉スキル（＋２）：『◉威圧』『◉欺き』
次に適した交渉スキル（＋１）：『◉共感』『◉駆け引き』
最も適した知識スキル（＋２）：『◉ソウカイヤ』『◉ヤクザの流儀』
次に適した知識スキル（＋１）：『◉犯罪』『◉ストリートの流儀』成功した場合は以下の情報を得られるが、失敗した場合はなんの情報も得られず手詰まりとなってしまうだろう(ゲームオーバー、エンディングへ)。
●バーグラーが死亡したと推測される日時に、キルエレファント・ヤクザクランの事務所からヤクザスラングとニンジャのカラテシャウトが聞こえてきたという。
●また、キルエレファント・ヤクザクランの事務所内に設置された監視カメラには、バーグラーがクランの構成員の首を回し蹴りで狩り、ヤマヒロを瀕死に追い込んでいる様子が記録されていた。
●ヤマヒロがバーグラーに瀕死にされて数十秒後、突如起き上がったヤマヒロがバーグラーにカラテパンチを食らわせ、狼狽えたバーグラーに追い打ちをかけるようにドスダガーで首を切り落とし、爆発四散させた。
●バーグラーを爆発四散させた後、ヤマヒロは自分が何をしたのかをしばらく理解できていなかったようだが、急に我に返ったように事務所に飾られていた武者鎧を着込み、必要最小限の荷物をまとめると逃げるように出て行った。
●ヤマヒロはその後、各地のヤクザバーなどを転々としていた。
●最後に目撃されたあるいは監視カメラに映っていたのは、カスガ・ストリートにあるヤクザバー『ソンケイの城』でヨージンボの仕事を探していたという。
カスガ・ストリートにヤマヒロが居るという情報を入手したあなたは、即座にそこへ向かうだろう。
ヤマヒロを探せ
あなたはカスガ・ストリートへとやって来た。
ヤマヒロが居るヤクザバーはもう分かっているのだが、どうやら会員制らしく普通に入ろうとすると入口のクローンヤクザに門前払いを食らってしまったが、ソウカイヤの関係者であることを話すと難なく中へ入れてくれた。
ヤマヒロはカウンター席で武者鎧姿のままサケを飲んでおり、あなたが話しかけると
「ア、アイエッ！？ドーモ、タク・ヤマヒロ改めエレファントエクスキューションです！ソウカイヤを裏切る気はなかったんだ！あんたは俺を始末しに来たのか？」
若干パニック気味になりながらあなたにアイサツする。
◆エレファントエクスキューション(種別：ニンジャ)
カラテ 8 体力 10
ニューロン 4 精神力 6
ワザマエ 8 脚力 4/N
ジツ ０ 万札 10
近接/射撃/機先/電脳 8/8/4/4
回避/精密/側転/発動 8/8/8/4
◇装備や特記事項
装備：チャカ・ガン、ドス・ダガー（近接武器）、
「*殺人象の武者鎧*」
キルエレファント・ヤクザクランに代々伝わる当世具足の鎧甲冑。
普段は事務所に飾られているが、何らかののっぴきならない事態に遭遇した場合、これを着用して戦う。
【体力】＋2。これをヤマヒロが装備した場合、彼はさらに【精神力】＋2を得る。
スキル：
『●連続攻撃2』『●連射2』
『◉グレーター・ヤクザセンス』
相手の人間的本質、嘘や策略などを見抜いたり、身に迫る危険などを本能的に察知できる能力。
これらに関連した判定の難易度がー１される。
『●ソウル憑依直後の増幅』
このニンジャは憑依直後で通常よりも能力が強化されており、カラテとワザマエが+４される。
◆その他の所持アイテム
ZBRアドレナリン注射器、トロ粉末、ウイルス入りフロッピーニンジャ化前のヤマヒロの元データは下記から引用(要マガジン購読)
あなたはどうにか落ち着かせようとするが、エレファントエクスキューションは話を聞く様子がないばかりか、余計に刺激してしまったようだ。
「ウオォォォーッ！ザッケンナコラー！もうソウカイヤなんて信用できるか！俺は新生キルエレファント・ヤクザクランを立ち上げる！」
そう言って、エレファントエクスキューションはいきなりあなたにドスダガーで切りかかってきた！
回避難易度NORMALで2回回避せよ！失敗すると失敗した分×1ダメージを受けるぞ！
無論、この攻撃であなたのニンジャの【体力】が0以下となった場合は爆発四散(キャラロスト)し、エレファントエクスキューションは逃げおおせるだろう(ゲームオーバー、エンディングへ)。
攻撃を回避した、あるいはまだ生きている場合、エレファントエクスキューションはそのまま『ソンケイの城』を飛び出して逃亡する。
追いかけねば！
ここからはエレファントエクスキューションとの【脚力】による対抗判定となる。
あなたは【脚力】HARDで判定を行い、エレファントエクスキューションは【脚力】U-HARDで対抗判定を行う。
この判定に勝利した場合は無事追いつけるが、失敗した場合は逃げられてしまう。
■対抗判定に成功した場合
「グワーッ！」
あなたはエレファントエクスキューションにどうにか追いつき、キルエレファント・ヤクザクランの事務所で取り押さえることに成功した。
だが、エレファントエクスキューションはまだ逃げるつもりで居るらしい。
(戦闘と説得へ)
■対抗判定に失敗した場合
「こんなところで捕まってたまるか、オタッシャデー！」
エレファントエクスキューションはあなたの追手を逃れてネオサイタマの闇へ消えてしまった。
だがあなたはまだ諦めてはいない。
ソウカイネットを駆使して居場所を特定するのだ。
ここで【ハッキング】HARDに成功すれば、エレファントエクスキューションはキルエレファント・ヤクザクランの事務所に戻っていることが判明するが、失敗すればどこへ行ったかが分からず、他のニンジャに任せる他なくなるだろう(ゲームオーバー、エンディングへ)。
(成功している場合は戦闘と説得へ)
戦闘と説得
あなたはエレファントエクスキューションを追い、キルエレファント・ヤクザクランの事務所へたどり着いた。
事務所の内部は荒らされており、首のないレッサーヤクザの死体が片付けられずに放置されている。
エレファントエクスキューションはオヤブンテーブルの前に陣取り、あなたと対峙した。
「ハァーッ！ハァーッ！テメエはバーグラー=サンを殺した俺を始末しに来たんだろう？」
肩で息をしながら、エレファントエクスキューションはドスダガーの切っ先をあなたに向けながら問う。
再度あなたは否定するが、エレファントエクスキューションはカラテを構えてこう言い放つ。
「正直、なんで俺がニンジャになったのかは分からねえ。だが、俺のヤクザセンスが告げている。『今俺の目の前に居るニンジャは俺を始末しに来た』ってな！」
もうこれはカラテで叩きのめして説得という名のスカウト行為を行うしか無いだろう。
一触即発アトモスフィア！
◆エレファントエクスキューション(種別：ニンジャ)
カラテ 8 体力 10
ニューロン 4 精神力 6
ワザマエ 8 脚力 4/N
ジツ ０ 万札 10
近接/射撃/機先/電脳 8/8/4/4
回避/精密/側転/発動 8/8/8/4
◇装備や特記事項
装備：チャカ・ガン、ドス・ダガー（近接武器）、
「*殺人象の武者鎧*」
キルエレファント・ヤクザクランに代々伝わる当世具足の鎧甲冑。
普段は事務所に飾られているが、何らかののっぴきならない事態に遭遇した場合、これを着用して戦う。
【体力】＋2。これをヤマヒロが装備した場合、彼はさらに【精神力】＋2を得る。
スキル：
『●連続攻撃2』『●連射2』
『◉グレーター・ヤクザセンス』
相手の人間的本質、嘘や策略などを見抜いたり、身に迫る危険などを本能的に察知できる能力。
これらに関連した判定の難易度がー１される。
『●ソウル憑依直後の増幅』
このニンジャは憑依直後で通常よりも能力が強化されており、カラテとワザマエが+４される。
◆その他の所持アイテム
ZBRアドレナリン注射器、トロ粉末、ウイルス入りフロッピーなお、戦闘については一騎打ちルールを用いる。
このシナリオにおいてエレファントエクスキューションは【体力】が0以下、もしくはサツバツ！出目6を受けても爆発四散せず、気絶で留まる。
気絶させたならば、【交渉判定】HARDで判定して改めて説得せよ。
なお、エレファントエクスキューションの対抗判定は自動失敗となる。
最も適した交渉スキル（＋２）：『共感』『誘惑』
次に適した交渉スキル（＋１）：『欺き』『鼓舞』
最も適した知識スキル（＋２）：『ヤクザの流儀』『ストリートの流儀』
次に適した知識スキル（＋１）：『犯罪』『ソウカイヤ』■交渉判定に成功した場合
「ありがてぇ……その慈悲に感謝させてもらうぜ！ヨロシクオネガイシマス！」
エレファントエクスキューションはあなたにドゲザし、改めてソウカイヤへの忠誠を誓うだろう。
(エンディングへ)
■交渉判定に失敗した場合
「もう誰がソウカイヤなんかに頭下げるかよ……！アバーッ！サヨナラ！」
エレファントエクスキューションは最後の力を使って自らセプクを行い、爆発四散した。
もはやどうしようもない、爆発四散した際に飛んできた財布をもらって報告しに行こう。
(エンディングへ)
エンディング
■探し出すことに成功していた場合
エレファントエクスキューションことヤマヒロはあの後、新生キルエレファント・ヤクザクランを立ち上げた。
しかしニンジャの横暴さは発揮せず、ソンケイを最重視するところは全く変わっていないという。
新生キルエレファント・ヤクザクランは安泰だ。
■探し出すことに失敗、あるいは説得に失敗した場合
キルエレファント・ヤクザクランは完全に滅びた。
それ以上もそれ以下もない、あなたはまたいつものニンジャとしての日常へと戻っていくだけである。
エレファントエクスキューションを探し出して説得した
【万札】20【名声】＋1
エレファントエクスキューションを探し出したが、説得できなかった
【万札】10(エレファントエクスキューションからドロップしたものがそのまま報酬になる)【名声】変動なし
エレファントエクスキューション探し出せなかった
報酬なし、【名声】－1
余暇日数：4日◆忍◆ ニンジャ名鑑【エレファントエクスキューション】◆殺◆
キルエレファント・ヤクザクランのグレーターヤクザ、タク・ヤマヒロがソウカイニンジャのバーグラーに2倍の上納金を課されて抵抗し、瀕死にされた際にニンジャソウルが憑依。
バーグラーの首をドスダガーで狩り、爆発四散させた後に逃亡した。
憑依したソウルは不明だが、武者鎧を着込んでも機敏に動けていたことからソナエ・ニンジャクランのソウルではないかとされているが、ソウルの力をうまく出し切れていないため不明である。
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