ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ【ソウカイヤのケモノパンクススカウトを阻止せよ】
はじめに
このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版の1人(ソロ)向けシナリオです。
基本的に控えめで邪悪ではないストリートニンジャがプレイすることを想定していますが、導入やエネミーデータなどを改変することでソウカイヤや邪悪なストリート、フリーランスニンジャでもプレイ可能となっています。
導入
あなたはニンジャにしては控えめで、ソウカイヤやザイバツ、アマクダリのニンジャのように邪悪ではない、ある程度の人間性と善良さを持ったストリートニンジャだ。
ある日、あなたはニチョームのザクロから「ニチョーム外のパンクスとの仲介役を担っているケモノパンクスのヘッドがソウカイヤにスカウトされかかっているので阻止してほしい」という依頼を受ける。
ソウカイヤと事を構えるのは非常によろしくないことではあるが、イチロー・モリタなる謎の探偵の調査によれば、今回ケモノパンクスのヘッドをスカウトしようとしているソウカイニンジャは独断で動いているとのこと。
おそらくは、スカウトをすることで少しでも評価を上げようとしてのことだろうとイチロー・モリタは話していたことをザクロは話す。
ザクロ「アータ、確かにソウカイヤと事を構えるのは悪手だとは思うけれど、今回はそれとは訳が違うのよ。もし仲介役が居なくなったらニチョームの外のパンクス達とギスギスしちゃうわ!」
あなたはザクロから依頼を受け、ひとまずそのケモノパンクスとスカウトしようとしているニンジャについての情報を集めることにした。
調査開始
前提条件として、あなたはザクロから以下の情報を得ているものとする。
しかしこれだけではあまりにも情報が少なすぎる、スカウトしに来ているソウカイニンジャの情報も足りない。
あなたはフルムーン・フォックスとソウカイニンジャについて調べることにした。
難易度は【ワザマエ】もしくは【ニューロン】HARD判定。
最も適した知識スキル(+2):『◉ソウカイヤ』『◉犯罪』『◉サイバネティクス』
次に適した知識スキル(+1):『◉ストリートの流儀』『◉バイオ系メガコーポ』『◉ヤクザの流儀』
※このシナリオでは『◉サイバネティクス』をバイオサイバネに関する知識スキルと読み替える。
成功すると以下の情報を入手できる。
◆スモークリーパー(種別:ニンジャ)
カラテ 4 体力 4
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 2 脚力 2/N
ジツ 0 万札 -
近接/射撃/機先/電脳 4/2/2/2
回避/精密/側転/発動 4/2/2/2
◇装備や特記事項
工事用ダイヤモンドカッター(チェーンソー読み替え)
ケムリダマ(グレネード(瞬時)、1スロット)
平安時代よりニンジャが敵から逃げたり、瞬間的に不意打ちを仕掛けるために用いられたニンジャアイテム。
使用者はこの手番中のみ攻撃難易度-1、敵は次の手番まで攻撃難易度と回避難易度が+1される。
ケモノパンクスのたまり場
情報を手に入れたあなたは、フルムーン・フォックスのたまり場へと向かう。
やって来たのは、ネオ・カブキチョに一番近いエリアにあるテナントががら空きの雑居ビル。
フルムーン・フォックスのたまり場はこの中らしい。
さらに、中からわずかながらあなた以外のニンジャソウルの気配もする。
あなたが雑居ビルに入ろうとすると、腕をゴリラのものに置換したケモノパンクスが引き止める。
狐でなくともケモノ要素を体に持っていれば所属できるクランのようだ。
「ヘイヘイ、ここは俺らフルムーン・フォックスのたまり場だぜ?ノーケモノはお引取り願おうか。あんまり騒ぎ起こしたくないんでな」
当然のごとく、フルムーン・フォックスにはあなたが来ることなど伝わっていないようだ。
極力穏便にあなたを帰らせたいようなので、うまく説明すれば中に通してくれるかもしれない。
ここで交渉のNORMAL判定だ。
最も適した交渉スキル(+2):『◉共感』
次に適した交渉スキル(+1):『◉駆け引き』
最も適した知識スキル(+2):『◉サイバネティクス』
次に適した知識スキル(+1):『◉ストリートの流儀』
※このシナリオでは『◉サイバネティクス』をバイオサイバネに関する知識スキルと読み替える。
・成功した場合
「あー、なるほど。後はとりあえずフォルモーントブラオ=サンと話してくれ」
入口を守っていたケモノパンクスはあなたの話を信じて中へ入れてくれる。
・失敗した場合
「何だテメェ?怪しさ重点だな?痛い目に遭わせてでも帰ってもらうぜ!」
ケモノパンクスはあなたに殴りかかってくる!
NORMAL判定で回避を行うこと、もし回避に失敗した場合あなたはケモンパンクスのゴリラアームにぶん殴られて【体力】2のダメージを受ける。
回避に成功した場合、あるいはダメージを受けてもまだ立っていられた場合はケモノパンクスはあなたがニンジャであることを察し、これ以上は何も言わずに中へ通してくれるだろう。
もしこの攻撃の回避に失敗し、あなたのニンジャの【体力】が0以下となった場合は爆発四散せず、その場に気絶して突っ伏してしまう。
次にあなたが目を覚ました時には、さきほどあなたをぶっ飛ばしたケモノパンクスは両腕を無惨に切り落とされて事切れていた。
中がどうなっているのかは想像するに難くない、帰ろう。
(ゲームオーバー、エンディングへ)
あなたが雑居ビルの中へ入ると、多種多様なケモノの要素を体に取り入れたケモノパンクスたちがケモビールを飲んで駄弁っていたり、互いに威嚇しあっていたりとケモノパンクスのたまり場らしい光景を目にすることができるだろう。
そのまま雑居ビルの最上階まで行けば、ワンフロア全てにタタミが敷き詰められた奥ゆかしい部屋と9本の狐の尻尾が描かれたカケジクと『フルムーン・フォックス』とショドーされたカケジクが飾られた部屋で、狐の耳と尻尾を持つキョートの貴族らしい女性がチャをケモノパンクスたちに淹れている。
あの女性がフォルモーントブラオだろう。
「あの忌々しい勧誘ニンジャとは違うお方のようで、少々お待ち下さいな。ドーモ、フォルモーントブラオです」
キモノ姿の女性はあなたに気付いてアイサツする。
もちろんあなたもアイサツを返す、古事記にも書かれたニンジャの常識だ。
やがてケモノパンクスたちにチャを出し終えたフォルモーントブラオは、あなたにスモークリーパーについて話し出す。
あなたはフォルモーントブラオから、自分がキョートのとある貴族の娘だったがザイバツの陰謀で滅ぼされ、ネオサイタマへ流れ着いたこと。
そしてネオサイタマへ流れ着いた後ヨタモノにちょっとやめないかな行為をされて殺されかけた時にニンジャソウルが憑依、耳と尻尾が生えて気付けばケモノパンクスを率いて仲介役のような存在になっていたこと。
スモークリーパーがただスカウトしに来たわけではなく、本当の目的は自分とネンゴロ関係になることを目論んで接近してきたことを聞く。
最初こそは軽くあしらってやり過ごしていたが、次第にダイヤモンドカッターを振り回してケモノパンクス達に危害を加えるようになったのだという。
「しつこい男は嫌いですのよね、それに私が居なくなればニチョーム外のパンクス達が何をしでかすか分かりません。ソウカイヤがニチョームを支配する足がかりにされる可能性もあります」
フォルモーントブラオから話を聞き終えたあなたは、次にいつスモークリーパーがスカウトに来るのかを聞く。
するとおお、ナムアミダブツ!スモークリーパーは今夜またスカウトに来ると宣言していたというのだ。
しかし逆に好都合でもある、今夜ということはまだ準備する時間があるのだから。
あなたが準備できるのは次の作戦のうち一つだ。
スカウトニンジャの登場
準備を終え、あなたが今か今かと待っているとフォルモーントブラオが待機しているタタミ部屋にあなたとは別のニンジャが入ってきた。
「ドーモ、フォルモーントブラオ=サン。スモークリーパーです」
「ドーモ、スモークリーパー=サン。フォルモーントブラオです」
2人が互いにアイサツする。
あなたは気配を殺して様子を伺っているため、まだスモークリーパーには気付かれていない。
「とりあえずお茶でもいかがですか?」
「俺の気をそらそうとしているのか?まあいい、いずれお前は俺とネンゴロになるのだからチャくらい完璧に淹れられて当然だ」
フォルモーントブラオはスモークリーパーにチャを出し、しばし雑談をして時間を稼ぐ。
※ここで、何をしていたかで描写が変わる。
菓子に毒を混ぜていた場合
アンブッシュを仕掛けるために隠れていた場合
この戦闘ではグリットマップを使用しない戦闘と、一騎打ちルールを採用する。
フォルモーントブラオは戦闘に加勢してくれないので要注意だ。
もし戦闘であなたの体力が0以下となった場合、爆発四散せずフォルモーントブラオがヤバレカバレの一撃を決めてスモークリーパーを撃退してくれる。
その後フォルモーントブラオに介抱してもらいあなたは意識を取り戻し、帰った。
(ゲームオーバーではないがエンディングへ)
エンディングとリザルト
スモークリーパーを爆発四散させた場合
スモークリーパーを爆発四散させられず、フォルモーントブラオが撃退した場合
A:スモークリーパーを爆発四散させた
【万札】20、【名声】+1
B:スモークリーパーを爆発四散させられなかったが、撃退できた
【万札】10、名声変動なし
C:スモークリーパーを爆発四散もしくは撃退すら出来なかった
報酬なし、【名声】-1
余暇日数:4日
利用規約
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