見出し画像

ゴルファー会計士の職務経歴書(自己紹介)

こんにちは。ゴルファー会計士です。

監査法人に就職して10年以上となり、現在マネージャーとして働いています。

今回、会計士試験時代と、監査法人での、これまでのキャリアを紹介していこうと思います。

今、公認会計士試験を目指している方、監査法人のスタッフ・シニアスタッフ向けに、監査法人でのキャリアの1例として紹介します。


伝えたいことは以下です。

伝えたいこと
✔監査法人でどんなキャリアを築けるのか?(私のキャリアの紹介)
✔どういうやりがいがあるのか?
✔成長するにはどうすればいいのか?


■大学時代

・大学1年から会計士試験勉強
・大学3年に会計士試験合格
・合格後は、暇時間
・大学4年に監査法人の就活

大学入学して、そのまま会計士を目指す。

大学受験自体は、全然やる気が起きず、勉強をしていなかった。

高校自体は進学校だったこと、高校2年までは勉強をしていたので、何とか大学に合格。

大学受験に対する後悔と、その当時、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の本が売れたことや勝間さんがTVに出てた影響で、公認会計士に興味を持ち、会計士試験を目指す。


大学の授業終了後、18時~21時近くまで講義を受けて、帰って寝る。また翌日、大学の授業を受けるという毎日。

一緒に始めた周りの人は少しずつ脱落していくが、簿記自体が自分の性格に合っていて、楽しかったので、勉強はそれほど苦ではなかった。


夏休みも1週間のみで、ほぼ勉強。これに耐えられない人たちは、皆やめていった。

会計士試験を通じて、受験仲間ができ、この仲間と一緒にやってこれたから、継続できたのも大きい。

息抜きに、ウイレ(ゲーム)や、焼き肉を本当に時々、やるだけで楽しかった。


簿記3級、2級、1級と順調に合格。

やる気が出ないともあったり、成績が伸びないときもあったけど、考えすぎず、コツコツ継続した。

大学3年の時に、短答式に合格し、論文式も合格。


合格発表日は、喜ぶというより、受かってほっとした。


3年の時に合格したので、その後は、あえて暇にした。

ずーと勉強勉強だったので、暇を作りたかった。

最初は、ゲームや友人と遊んだりしていた。

ただ、これだけじゃだめだと思い、本をかなり読んだ。

自己啓発本や小説かなり読んだ。

7つの習慣にはかなり影響を受けた。これはお勧め。

小説は村上春樹をかなり読んだ。心が動かされる小説に初めて出会った。


大学4年の時に、監査法人の就職活動。

東京の大学だったため、東京の事務所と地方の事務所の説明会と、面接を受けた。


地方を受けたのは、地方の方がやれる業務の幅が広かったから。

監査だけでなく、コンサルもできるというのに惹かれた。


東京と地方どちらにするのかは、本当に悩んだ。

監査だけでなく、コンサルもやってみたいという直感に従って、地方の事務所に就職することに決める。


■監査業務の経歴

・上場企業の主任
・上場企業の副主任
・会社法企業の主任2社

これまで20社近くのクライアントに関わってきた。

今は、マネージャーなので、上場企業の主任をやっている。

その他、売上1,000億円以上の会社の副主任や、会社法監査クライアントの主任などを行ってきた。

監査は、基本的に、複数のクライアントを担当するので、仕事が同時に複数走る。これがきつい。

そのために、プロマネを勉強し、タスク管理や効率化を徹底してきた。

監査では、このプロマネ力があると強い。

複数のクライアントを担当する業務は他にはあまりないので、これをチャンスととらえて、プロマネ力をつけるといい。


監査では、会社の決算の誤りを見つけるのが多かった。

数字の違和感を見つける力。これが強いと思う。

やり方は、シンプルで、前期比較をする(もしくは数期間の推移分析)。その中で、変な動きをしている箇所を深堀すると多くは間違いだったりする。

ポイントは、まずは仮説を持つ。業界の景気を把握して、自分の中で、勘定科目の動きの期待値を持つ。それと反する動きをしているなら、深堀する。

これを繰り返しているうちに、ビジネス力と数字力に強くなれた。

会計士は色々な会社を担当できるので、多くのビジネスに触れられる。この機会をうまく活用するべき。他社事例を多く持つ意識で仕事をすると成長できる。ビジネス力が鍛えられる。


■コンサル業務

・システム導入コンサル
・経営管理数値モニタリングのコンサル
・DD
・支店業務の効率化コンサル

コンサル業務も多くやらせてもらえた。これが本当に財産になった。

コンサル業務は絶対にやった方がいい。

監査とコンサルは顧客目線が異なる。監査は決算があっているかどうかのチェックが目的。コンサルは、会社に価値を提供するのが目的。

価値の提供の難しさを直接感じられるのは、コンサル。

なので、コンサルはやった方がいい。転職するにしても、独立するにしても、大きなスキルの一つ。


システム導入コンサルは、上場を目指しているクライアントで、奉行のシステムを入れることになり、この支援。

奉行を入れる際に、どのような機能を使うのか、どのように設定して導入するのかを、導入会社自身が決める必要がある。

自分がやったことは、会社の経営管理をしやすいように、機能の設定について助言すること。


奉行から、出力される経営数値が見やすいように、アウトプットのイメージを会社とディスカッションして、そのための機能をどのように設定するのかを決めていった。

システムは多くの場合、ベンダーの言うがままに入れたものの、使い勝手が悪いケースが多い。

これは使うときのイメージができていない場合が多いから。ベンダーもそこまで意識できない部分が大きい。

その橋渡し役を担うコンサル。

結果、奉行から出力した資料が見やすくなり、それを元に会社は経営管理を行っている。


その他については、1つずつ解説していくと長くなってしまうので、また詳細は別記事にします。


■IPO支援コンサル

上場を目指す会社向けのコンサル。

コンサルの中でも一番思い出深く、やりがいのある業務だった。

上場企業を目指す会社は、当然ながら、上場に耐えられる管理ができていない。

そのため、上場に耐えられる管理体制を一緒に作って、決算書も適切に作成できるように支援するのが、IPOコンサル。

二人三脚で一緒に会社を良くしていく業務だったので、やりがいを感じた。

具体的には、中期経営計画の作成支援、内部統制の構築支援、開示書類作成支援、四半期業務、期首残高調査、課題調査、期末決算監査などなど。

詳細はまたこちらも別記事予定。

IPO支援は、CFOから毎日電話がきて、あーだこーだ話しながらやっていった。朝5時から仕事をして、夜0時までかかることも多く、大変だったけど、やりがいが上回っていた。

仕事のやりがい、楽しさをさらに感じられた業務だった。


■tableauを使っての業務

3年前ぐらいから、BIツールのtableauを独学で勉強し、業務に活用し始めた。

tableauは、全世界で使われている分析ツール。

エクセルのグラフや数値の分析が、もっと、ビジュアライズされ、かつ自動で作成できるようにしたのが、tableau。


かなり使えるツールだったので、独学し、業務に活用した。

会社の1年間の契約内容をグラフ化したり、仕訳データを取り込んで、勘定科目別の推移分析を作り、気になる点はクリックすれば、仕訳まで見れるものを作ったりした。


エクセルよりもグラフが見やすく、また加工作業も圧倒的に短くなった。


この分析結果を社長に見せて、ディスカッションするのも楽しかった。

社長にその資料もっとくれない?役員全員に見せるから。と言われたときは、本当にうれしかった。自分の分析が社長に認められた。


■自分の強み

・プロマネ力
・分析力(tableau)
・ビジネス力
・誤りを発見する能力

自分の強みはこの4つと思っている。

会計士は本当にいろんな人がいるし、優秀。

その中で、何が自分の強みかを見極めて、それを徹底的に伸ばすことが大事。

弱みを伸ばそうとしても、それは不利。

必ずだれにでもある強み(好きなこと得意なことでかつ役に立つこと)を何か考えて、それを伸ばす。

これがキャリアを作っていくコツ。本当にそう思う。


■キャリアの作り方まとめ

まずは、会計士としての最低限のスキルを身に付ける

参考になるのは、下記の記事

ここで最低限の知識を付ける。


その後、自分の強みを伸ばしていく。

そのためには、色んな業務を経験するのがいいと思う。

自分の場合は、IPO、課題調査、DD、研修講師、コンサル等の、監査以外の業務を多く経験した。

その中から、自分が得意なことを伸ばしていくキャリアがいい。


そうすれば、自分ならではの「公認会計士」になれる。

まずは基礎を固めて、色んな業務にチャレンジ、そして、強みを伸ばす。

これにつきると思います。

私の今の、キャリアの考え方は、この記事を参考にしてみてください。

この記事が少しでも、会計士のキャリアの1例として参考になればうれしいです☺

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?