またひとつ、さようなら
私がクィーンという存在を知ったのは、
音楽に詳しい従姉妹のお姉さんからだった。
彼女は特殊な心に波紋を起こすような、
過去を掘り起こされるような(10歳くらいだった幼い私が見て。だ)余韻を残す漫画を描く人で、いつかこんな人になりたいと憧れるひとの一人だった。
18歳の時に、大阪芸大に入った私は何かがしたくてウズウズしていた。
この時期に吉本先生とも巡り会い、系統が似ていると感じたその従姉妹のお姉さんもお誘いして電話対応のアルバイトを始めた。
そうしている間に、2人で何かしたいね〜〜という話になり、
大阪のサブカルチャーで弾けているひとをインタビューして、それをまとめて漫画などを散りばめたフリーペーパーを作ろうではないか!という事になった。
お姉さんの家は奈良にあって、とても静かなところだったのでよく彼女の部屋で編集会議をした。
その時にクィーンの音楽が頻繁にかかっていて心底かっこいいなーー!!と思ったのだった。
その頃はまだフレディが生きていたのだ。
フレディがこの世を去った時にその従姉妹が悲しんでいる様を見て、そんなに音楽性やその人を愛する事が出来るのってなんて素敵なんだろうと思った。
なので、ボヘミアンラプソディーを見に行きたいと思ってから、
その従姉妹に連絡をしたくて仕方がなかった。
でも、観に行ってから連絡をしたい、と思っていた。
その感想を携えて、ずっと貴女の事を想っていたと・・・
そして、昨日ようやく行ってきたのだけど(その感想は後日)なんと、彼女の方から連絡は入った。
彼女のお父さん、つまり私の伯父さんが亡くなったという報せだった。
その伯父さんは物静かで、奈良でよく見るような仏像のようなあり方の方だった。
父とは高校の同級生で、すごく仲良しでお酒を飲んでは2人陽気にとりとめのない話をいつまでもしていた。
最近まで英会話の教室に通われて自己研鑽にいとわないその姿が本当に素敵な伯父だった。
その伯父さんが・・・
心からのご冥福をお祈りします・・・。
むこうの世界でまた父と楽しく飲み交わしてください・・・。
あっ!もしフレディがライブやってたら行って欲しいなー♡
私へ連絡をしてきてくださった従姉妹にも心から感謝を・・・
あの時の様々な情熱も思い出しました。
ありがとうございます。