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海外での移動中
昨年を振り返ってみると海外での移動がとても多い年でした。
特に9月から10月のオーストリアが全然雪がなく、スイスしか氷河が滑れない状態であり、そのような状況の中で、ご多分にもれず、円安フラン高、ユーロ高と状態で何をするにも日本で想像するよりもダブルコストであり、どのように判断して、トレーニング環境を作るかのはとても難しい問題でした。
ですので、条件の良い時期に効率の良い練習、天候、滞在環境を探し、競技の向上を図る事は判断が難しかったです。
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条件の良い場所を探すということは、移動が必須になるわけです。
そこにはもちろんコストは常に発生します。
例えば、レンタカー。
レンタカーも大きな車を借りるととてつもない値段になってしまうので、工夫して移動しなければいけないです。
荷物は、練習に支障のない範囲で最低限にまとめトレーニング自体をどのように行うかということを考えていました。
また、トレーニングの場所に選手を送って行かなければいけないときには往復で1200キロの道を1日で走ったり車の中に16時間以上いたのははじめての経験でした。
幸いなことに移動してるときに選手と話したりしましたが、言葉や感情、スロープの上だけでは理解できないものを感じることができるのは、移動中の楽しみです。
もちろん、トレーニング期間の移動と言うのもありますが、以前にワールドカップをプライベートスタッフとして転戦したときには選手と常に1対1でしたから、自分の口から発する言葉と言うことに対し、いつもお互いに軽口を聞いていますが、少しは考えていました。
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まぁ周りから見るとあまり考えてないように見られていたかもしれません。。。
もちろん、選手もうまくいったとき、うまくいかないときの感情がありますし
その感情をどういう風に処理していいか迷う時もあると思います。
そんな中でも考えていたのは
自分が下を向いてはいけない、淡々と次のレースに向かってやるしかないよね、と自分に言い聞かせることだけでした。
青臭い感情かもしれませんけど、それぐらい意地を張っていたのだなと今振り返るとちょっと苦笑いしたくなります。
もちろん、生意気なことを言ってたり、自分の感情論だけで言葉を走っている選手には、釘を刺すこともありますが、基本的には極限の状態でやっているわけですから、その極限の部分を支えるのは自分しかないと譲れない責任感だけは持っていたと思います。
そんなことを考えながら、移動していると、次はこうしようかなとアイディアが湧いてきて、意外と長距離ドライブも苦にならないと感じてくるのは少しは海外に慣れてきたということなのでしょうか。