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気候変動と室内スキー場
久しぶりのノート更新です。
7月の後半から8月中旬までヨーロッパに行ってきました。
最初の1週間はヨーロッパでのやらなければいけないことをするための時間で、余裕を持っていました
その後の1週間、氷河でトレーニングをする予定でしたがあまりにも状態が悪くトレーニングできないとメールが来ました。
そのようなことから急遽トレーニング先をドイツ北部にある室内スキー場に変更しましたがそこでは安定したトレーニングができました。
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しかしながら約20〜30年前に夏のトレーニングと言えば氷河か季節が逆の南半球しかなく、氷河は北半球でのスタンダードでしたがここ数年条件の良し悪しが非常に顕著に見られ、そのことからトレーニング場所の選定というのは非常に困難になってきています。
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NuessからWittenburgまでの移動途中ではヨーロッパの山の中に居ては見ることのできないドイツの海を見てリフレッシュを図り、その後Wittnburgにて集中したトレーニングを行いました。
ここでのトレーニングは非常に実りあるものでした。室内は当たり前ですが天候に左右されずコース条件が均一でありスキーを滑ると言う事に関しては抜群の内容だったと思います。
しかしながらスキーの醍醐味はやはり大自然で雄大な景色に魅了されると言う側面があるので何かしらの違和感を覚えたのは正直な気持ちです。
室内スキー場と言えば最近では世界各国にも建設され、私も訪れたことがありますが中国のハルピンや韓国、ドイツ北部には3ヶ所、オランダにも2箇所、ニュージーランドにも1箇所、まだ訪れたことがありませんがリトアニア、ドバイ、スペインやノルウェー、ロンドン、モスクワなどにもあると聞いています。
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規模の大小は様々ですがやはりそう考えると1990年代に日本に存在したザウスは日本の技術力の高さの結晶であり、あのクオリティの高さは今でも信じられないと言う思いでいっぱいです
室内スキー場の用途もそれぞれで雪に親しむためへの小規模なものであったり、スノーレーシング専門といってもほぼ過言ではないほどトレーニングやホテル併設など合宿に対しての環境が充実したものでありながら、バーやレストランが地元の方の社交場になっている、など複合体として活用されているのが印象的でした。
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après-skiと言う言葉があるように
今までのアフタースキーが室内に変わっただけになっただけなのかもしれませんし、気候変動の影響を受け入れ新たに方法を考えていく事は人間の柔軟性が試される時期なのでしょうか。
以上のことを考えていきながら、今回改めて思った事はスキーは日本だとレジャー白書等から1990年代前半にスキーブームがピークになり、その後は斜陽化の一途をたどっているとどうしてもネガティブな報道があります。
しかしスキー文化の発祥はアルペンスキーの語源がアルプスにあるように、あの山岳地帯で発展したものが世界中の皆に愛されるスポーツになり、スキーが文化として成熟していったことは、冬季オリンピックの花形種目であり、現代では重要なTVコンテンツの1つであることも関係していると思います。
そのような影響の有無にかかわらず、雪があまり降らない北部ドイツやオランダにも室内スキー場が存在することは世界中で愛されるスポーツであることの証明だと感じますし、それに携わっている事は何か嬉しくなりました。
注:今では営業していない室内スキー場もあるかもしれません。訪れる際は十分に確認してから訪れてください。