直行便は夢のまた夢、地獄トラベルと超過手荷物。
今回は遠征の航空券手配と超過手荷物について書いていきます。
航空券はコロナパンデミックの前は、とても安くいろいろな会社から信じられない位の値段で売っていたことがあります。
ざっくりとした考えでは1ヵ月以上の航空券はとても高額になってしまうので
いろいろな航空会社を探し、地獄トラベルの語源になった南回りフライトで目的地まで30時間以上かかる乗り継ぎ便で格安フライトを探しました。
その中で航空券探しには2つの避けて通れない問題があります。
それは滞在日数と超過手荷物です。
アメリカなどではアスリートビザなるものが存在するようですが、ヨーロッパを拠点にしている日本人ならばビザの取得がとても難しいので滞在日数が障壁になります。
シェンゲン協定によりヨーロッパでの国境間の移動は楽になったものの、滞在日数に制限が生まれ、あらゆる180日間の中の90日間が滞在許可日数になります。
そのため、短期間の3週間ほどの合宿であれば特に問題はありませんが
1年のうちに通算で150日ほど滞在した時はこのシェンゲン協定がとてもネックになりました。
何故かと言うと滞在日数とそれに見合う航空券が限られているからです。
日本からドイツなど→180日間の中で90日間の許可
日本からオーストリア→6カ月の滞在許可
理由:オーストリアはシェンゲン協定加盟国ですが、日本とオーストリアの間には二国間の査証免除取り決めがあるため、シェンゲン協定で定められた滞在期間を超え、通常は6か月以内の滞在が許可される(ここでは分かりやすく、以下:特別協定)
そのため、コロナパンデミックの前は下記のようなスケジュールで渡航していました。
夏の遠征は当時安かった東京からミュンヘン行きのチケットで40日ほど滞在しました。
もちろん、直行便は高かったのでタイ航空で札幌もしくは東京からバンコクへ7〜9時間ほどのフライト、その後10時間ほどトランジットで待機しバンコクからミュンヘンへとフライトしました(いわゆるこれが地獄トラベル)。
その次の遠征ではオーストリア航空は夏の間は就航していても冬の間、旅客数の減少からか運航を取りやめることがあったので日本から北京にフライトし、オーストリア航空が就航していた北京からウィーンにフライトし、オーストリア入国、ウィーンからインスブルック、とこのような経路を取りました。
その後、短期間の滞在、例えば日本でレースに参加し、その後にヨーロッパのレースに帯同する場合などはなるべく荷物が遅延しないリスクも考えつつ
ドイツへ入国するなども行いましたが、滞在日数を気にしつつ空港のチェックインカウンターで誓約書(滞在日数の問題で強制送還されても航空会社に責任はない旨が書いてあったと思います)を書かされたこともあります。
アメリカでレースがあった時はデンバーが最寄りの空港でしたが、日本からデンバーの直行便の往復では値段がとても高くなってしまうのでサンフランシスコからサンディエゴに経由してデンバーに向かってこともあります。
※シェンゲン協定と日本とオーストリアの特別協定については下記リンクがわかりやすい。
https://www.at.emb-japan.go.jp/files/000231468.pdf
このような形で目的地に向かうためにはコストと滞在日数の戦いが常に頭を悩ましていたのですが、もう一つ頭を悩ませることがあります
それは荷物です。
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