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日系、外資系IT企業を経て、現在は国立研究所に勤務。国が進めるDXプロジェクトに関わる傍ら、週末はゴルフクラブを握る三児の父。家事の貢献度合いによって、週末のゴルフ許可が下りるという、家庭内政治の微妙なバランスの上に成り立つゴルフライフを送っている。
ドライバーの平均飛距離は250ヤード、平均スコアは85。数字の上では、まずまずの腕前と言えるだろう。しかし、大学時代まで所属していたサッカー部は弱小で、レギュラーとベンチを往復する程度の運動能力。運動神経は平均レベルであり、特別な才能を持っているわけではない。
ゴルフを始めたのは24歳。日系IT企業勤務時代、新人という最強の弱みを握られ、断ることなど許されない雰囲気の部署コンペに強制参加させられたのが運の尽きだった。生まれて初めて手にしたクラブは、当時の部長に半ば拉致される形で連れて行かれた新橋の中古屋で買ったLynxのアイアンセット。新品のピカピカしたクラブを手に取る同期の羨望の視線を背に、私は「味がある」と言い聞かせながら、中古クラブの運命を受け入れた。
28歳で最初の会員権を取得。と言うと聞こえはいいが、実際は結婚祝いとして義父に買ってもらった。
そこからクラブ競技という底なし沼に足を踏み入れ、ハンディキャップは18から現在の10まで縮まった。競技ゴルフにおける最高成績は、クラブチャンピオンシップの準決勝敗退。2022年には、ゴルフの神様が一時的に私に降りてきた奇跡か、人生で一度だけ71というベスグロを叩き出したこともある。この奇跡に慢心し、県主催の競技にも挑戦したものの、結果は無残にも予選敗退。一発のまぐれでは真の実力は測れない、という当たり前の事実を、身をもって証明することになった。
根本的なスイング改造が必要だと悟り、2023年から、生活費を切り詰めて3ヶ月に一度のペースでレッスンに通い始め、筋トレとストレッチにも手を出している。そして更なる改善策として、ITを活用したスコアアップという、禁断の果実に手を伸ばそうとしている。その悪戦苦闘の記録を、このNoteに綴っていく所存である。