【手元の浮き、前傾が解ける、アーリーリリースなど…】
〜「無くしたい動きを無くす」のではなく、「なぜその動きが今必要なのか」を考える〜
スイングのお悩みは様々ですが、その動きがなかなか直らないという方に向けて、あるひとつの考え方が必要だと今回は書いていきます。
それは、そのお悩みになっている動きは、実は「必要」だからしてしまっているということです。
例えばオーバースイングとアーリーリリース(多くの場合、同時に発生します。)
なぜ今自分にはオーバースイングが必要なのか?と問います。
すると、実は早くリリースをしてインパクトをしないと捕まらない(フェースが開いてしまう)から、という答えに行きつくことが多いです。
オーバースイングのゴルファーのトップを小さくすると、振り遅れてプッシュアウトや、シャンクすら出てしまったりします。
早くフェースを前に向けたい→振り遅れたくない→アーリーリリースさせたい→オーバースイングにしたい
こういう順序で、オーバースイングが必要だからしている、という構図が完成していくのですね。
となると、オーバースイングを直したかったら、トップを小さくすることを頑張るのではなく、アーリーリリースをしなくてもフェースが前を向いたインパクトができる状態を他の要素で作ることによって、オーバースイングの必要性をなくしていくという考え方が必要になってきます。
「捕まりの要素が足りない」
これが多くの原因となっています。
では、捕まりの要素とは何か?
クラブの運動における「水平成分」が非常に重要です。
オーバースイングの方はそもそも腕の使い方が縦に振り下ろす使い方です。
クラブを縦に振り下ろす力はフェースを開く力になりますので、ダウンスイング時にずっとフェースの開きを感じてしまいます。
これによってもアーリーリリースさせたくなるのですね。
水平成分を増やすためには、手元の上下運動ではなく、ローテーションによってクラブを動かす要素を増やさなければなりません。
水平スイングを続けて行くことで、捕まり要素が増えて、アーリーリリースさせる必要がなくなり、オーバースイングの必要もなくなる。
こんなプロセスを踏んでいく必要があるのです。
ゴルフスイングに限った話ではなく、不足があるからそれを補うものが必要になり、それが表層化して見えるということが多いのではないでしょうか?
何かのヒントになれば幸いです。
☆ゴルフスイング物理学の実践ドリルを学ぶ「WEB講座」のご案内☆
(無料体験版をご用意しております!)
・WEB講座は最初にお支払いいただく入会金のみで、過去動画からこれからアップデートされていくすべての動画をご視聴いただけます。
>>WEB講座の詳細はこちら
https://golf-physics.off-the-wall.co.jp/trial/