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白馬岳に登れなかった

去年行った八ヶ岳のオーレン小屋〜硫黄岳登山が忘れられず、今年は8月の終わりに燕岳に登るぞ!と計画していたが台風で延期
トレーニングも積んだのに
待てど暮らせど天気の回復はなく、あー秋になるな今年の山は無しかーどんどん年取るし来年行けるかどうか…
と、山の天気予報を暇がある時に見ていたら
あれ?明後日晴れだ 今年最後になるかもしれないと思い急遽山小屋を探すと2日とも空きあり 
大急ぎで準備と下調べをして、燕岳ではなくもう一つの憧れの白馬岳に行くことに決定
山小屋は憧れの白馬山荘 個室が取れた

1日目は標高に慣れるためにロープウェイ乗り場すぐの栂池ヒュッテに宿泊
2日目の6:30出発で白馬山荘を目指す…がとにかく長い、息が苦しい、全然進まない 5メートル進んでは息を整えるを繰り返してやっとのことで白馬大池山荘に辿り着いたのが11:30 5時間登り続けた コースタイムは3時間と書いてあったけど
もう無理だ やめよう 体が壊れる 山小屋の人に相談しよう 泊めてもらえないかと(泣)
 晴れてるから行けますよ!無理なら下ってください とほほ…厳しい山の人はみんなクールだ!そりゃ優しいこと言っても責任取れないから仕方ない 自分で決めるんだ 責任は自分が取るんだ。
山ってほんと、いつもの自分の甘えた根性を叩き潰して直してくれる。
 色々な人に聞いても、今日は天気がいいからこの時間なら大丈夫だよ。ツアーガイドさんをつかまえて聞くと船越の頭くらいまで行って考えたら?と、よしっまだ日は高い!行ってみよう。
 でも標高はどんどん上がり、胸が痛い息ができない、でも体は動くから進もう
みんなに追い越してもらい声をかけてくれる人は大丈夫だよがんばれと言う。
女子でも大きな荷物を担いで元気に進んでいく!船越の頭はまだですか?
1人登山のおばさんはいないから心細さでメンタルやられ息苦しい。ずいぶん歩いた2時間くらいかな?
やっとのことで、船越の頭に着いたー すごい景色ー!感動!これが見たいのよ
ほんとに凄かった 綺麗だった

船越の頭から小蓮華岳に向かう稜線

ここでガイドさんは判断するといいと言ってた
これはまだ歩けるぞ。次は小蓮華山を目指す。すっごい大きな山に人が点のように見えるけど、あれ登るんだ(笑)
なんだか、息も体も楽になってきたぞ!標高に慣れたのかしら?そうだ白馬山荘の人に遅れるって電話をかけなきゃと、これが今回の旅の分かれ道になった
 え?どこから登りました?何時に出発?とまた冷たい声(仕方ない)
このペースでは辿り着けないと思います。下の山荘に予約を取り直しますので、降りてもらった方がと言われてしまった。
相当登ってきてしまったので降りるのも時間が同じくらいかかると思うと粘ったが、そりゃ下りの方が早いわねとなりがっくり肩を落として来た道をトボトボ1人戻ることに あーあー、憧れの白馬山荘これでジ・エンド もう来れないだろうな とぼとぼ荷物重い、長い、足痛い、座りたい、情けない(涙)


白馬大池山荘にたどり着き、ぶー垂れて相部屋に入ると、あら!まあ!昨日の栂池ヒュッテで一緒だった女性とまた同室
 もう1人も私くらいの1人登山の女性3人部屋 おばさん1人登山の人いるここにいるじゃん。
 その人が言うには、あのまま行っても高山病で無理でしたねと言われ、私高山病だったんだとその時初めて気づいた。怖っ!
 いい薬ありますよと高山病に効く薬を教えてもらった。
 今度病院で出してもらお。そしたらどんな山に登れるぞー今回は無理だけど…
標高に弱いんじゃこの景色はもう見ることは無理じゃんと泣きそうだったのに急にご機嫌(笑)

1人登山のおばさん3人の話しは楽しくて、自立した女性の話しはワクワクする!
山の女性は若い子もとても強い!
下界では強いとか、私には無理とよく言われてる強い私が弱い人になる。自然と謙虚になるわ。

と、まあこんな感じで情けなく白馬登山未遂に終わってしまったが、あのまま登り続けたら高山病で救助されることになったと思うので、これで良しとしよう。あんなすごい景色を1人で見れたんだもん。音が全くない世界も、満天の星も楽しめた。あんなに長い間歩き続けることもできて自信になったし
うんうん!これで良しだ。

また来年!どこかに登れることを夢見て今年の夏山は終わりにする。
あー楽しかった。

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