【ゴルフ】クラブの軌道をゆるやかに~スコア100切りの先へ#20~
橘です。1度スコア100切りを達成しても、毎ラウンド90台とはいかないアナタに様々な角度からアドバイスする本コラム、今回のテーマは軌道。ダウンブローで打て!という言葉に惑わされて、ダフリが止まらなくなった、という方は必見です。
正しいダウンブローはできない
残念ながら、本当に正しいダウンブローができている人は、アマチュアではほとんどいないそうです。私がクラブを組んでもらっている工房の人から聞いた話。出来ていそうな感じの人は全国レベルのアマチュア。野球なら甲子園に行くようなレベルに限られているそうです。ちょっとショックな話ですよね。
いわゆるYouTuber(というか、ちゃんとしたレッスンプロ、プロコーチ)によるレッスンでダウンブローうんぬんはとても多いですよね。例えばこんな感じ。井上透ゴルフ大学とか。
横田真一プロも熱弁。
MITSUHASHI TVでは、ハンドファーストの作り方とともにダウンブローを語られています。
それぐらい大切なんでしょうね。ところが、こういったレッスン動画を見てアベレージゴルファーがハンドファーストのダウンブローでボールが打てるようになったら、苦労ないわけですよ。だから私はある意味、ダウンブローで打つうんぬんは、あきらめています。だってプロレベルまで到達できる気がしないから。
上から入れる意識がダブりを生んでいる
今までダウンブローでボールを打つには、クラブを上から入れるものだとばかり考えていました。だからインパクトが点。ちょっと手前だとダブり、ちょっと先だとトップ。打点が安定しないんですね。なので、一時期の月刊ゴルフダイジェストでも特集が組まれたように、「ゆるやかな軌道」を意識するようにしました。
こんな感じです。上から打つというより、上から払い打つイメージ。このイメージでヘッドの一番下の部分をボールの中央よりすこし下の部分へ当たればいいな~程度でスイングしています。
クラブを上へ持ち上げるイメージはNG
これもゴルフを始めてずいぶんとあとになって学んだことなんですが、クラブをひょいと上へ上げる動作が、ダブりやトップの予備動作になっているそうです。もちろんダウンブローにはなりません。
上の矢印が「クラブを上へ上げてしまう軌道」。下の矢印が自分の今イメージしている「上から払い打つための軌道」。要するに予備動作からゆるやかな円、横につぶれた楕円をイメージしているわけです。
そしてここからが肝心。キモの部分です。
クラブヘッドが緩やかなつぶれた楕円軌道を描くためには、左方を右膝の上ぐらいまで捻転させる必要がある。
多くのアベレージゴルファーは捻転が少ない傾向にあります。目標は背中が打ちだし方向を向くぐらい。そのときに腰も45度程度回っていいはずです。その捻転の時、上体を右に動かしていきながら捩じり・捻りを加えていく。このとき、クラブを上へ上げるのではなく、右に動かすイメージ。結果として右肩の支点そのものが右へと移動することで、楕円が描けるようになるわけです。この支点の移動ができていない。だからクラブの軌道が真円に近くなり、インパクトポイントが点になる。右肩の支点を右へ動かせば、その支点が動いた分だけ楕円になる。楕円になった軌道をクラブがなぞると、ボールに対しては払い打つようになり、それでも上から入るわけです。
ダウンブローは考えない
アナタが安定して100切りを達成し、いつでも90台で回るためには、情報の取捨選択というものが必要になってきます。練習する時間、ラウンドできる予算が無制限にあるわけではないですよね。だからこそ、やみくもに高度なことに目を向けるわけではなく、手が届きそうだけどできていないことに着目してほしい。(実はこの考え、本コラムの裏テーマでもあるのですが)
提案です。いまはダウンブローについて考える時期ではないと割り切っていただけませんか? 安定して80台で回り、70台でのラウンドが目標になってくるのであれば、そうとはいいません。いまはちょっと軌道をゆるやかにして、ダブりトップを減らしたいな、というぐらいでいいんじゃないかって思っています。いかがですか?
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私自身はレッスンプロとかではありません。しかし、アマチュアなりに気が付いたことを書かせていただいております。引き続きよろしくお願いいたします。