巡り合う人・・について(1)

「年齢を重ねると、友人が少なくなる」ようなことを、聞いたことがあります。その時期をいつと比べるか?によると思うのですが、私の今の思いは全く逆です。
「年齢を重ねるごとに、友人は増え続ける」と思っています。
学生時代の友人は、ひとつの尺度があると思います。尺度=何かを計るということですが、ひとつには「絶対時間」。どれだけ一緒にいるか?ということです。恋愛関係もそうですね。
この絶対時間の長さ=友人としての深さ・・・だと思います。

これが変化するのは、まず社会人になったとき。
「勤務時間」(+通勤時間)がブロックされるために、学生時代の時間の使い方が大幅に変わります。それは「いつでもアクセス可能なスマホ」を持っていても、変化があります。

昭和の頃には「オン・オフ」のような切り方がありましたが(今もありますが)、オフ時間が圧倒的に少ない日本の働き方では、オフの絶対時間の多さが「友人の重さ」に比例することが、ままあると思います。

どうでしょう?この感覚が変化するときが、あります。
私の場合は50代でした。仕事も順調で、自分の組織的な職位も高くなってくるとき。ひょっとしたら「天狗の勘違い」的な、周りには迷惑な奴だったかも知れません。(個人的には黒歴史的な期間)。
名刺交換をすれば、相手が「よいしょ」してくれていることに、気がついてない時期がありました。
ところが、30年以上、その業界にいたのに「異動」によって、仕事の話の内容がことなってきたときに「あれ?友だちっていたかな?」と思ったのです。ある種、名刺とか役職は気を付けないといけませんね。役職なんて組織にいて、人事の仕組みから与えらえる「仮称」でしかありません。

それでも「お久しぶり」な方の中で、なんの気兼ねもなく、お互いに秒速で打ち解けられる人がいる・ことにも気がつきました。
こんな方が、はじまりはオンであっても、友人になれる人なんだな・・と改めて感じたのです。

(続く)





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