六絃ストーリー「同じ想い。」
ギターを集めているわけではないのですが「欲しいギター」が減らないのは、ギター(ベース)を好きな者の習性ともいえます。
まずは「カタチ」が違います。そして「音」も違います。
簡単にいうと、木材やパーツが異なると、かなり異なってくるのですね。
それよりなにより、好きなアーティストが持ってるとか、そういう要素も大きいので「アーティストモデル」なども存在するのですね。
ある方が「ギターを50本持っていても罪にはならない」(笑)と言いました。「ピアノは10台も持てないでしょ」とも。いや持てるかも知れないけれど・・・ギターに比べたら物理的負担が大きすぎます。
さて本題です。(ギタリストしか伝わらないかも)
私は長年「P90」付の良い個体を探していました。この「良い」には金額も含まれます。思いつくのは、レスポールJr、SG、フジゲン辺りのストラト+P90など、ソープバーを求めて、ここ10年、何本試したか知れません。
楽器店も沢山回りましたが、これ!という個体に巡り合うのは、それこそ運命なのだと思います。
あるとき(昨年2023年)いつも何の気なしに立ち寄っている店舗に、画像のTOKAIレスポールがありました。なんとセイモアダンカンのハムバッキングサイズのP90が載っています。製品自体はKOREA製で、木材は(多分)バスウッド。軽量です。試奏させていただきましたが、やはり弾きなれたレスポールは手に馴染みます。
いつもは、そんなことを聞かないのですが「コントロール見せてもらえますか?」と店員さんにお願いしました。つまり改造品だったので、少し心配だったのです。そしてふたをあけると・・・「オレンジドロップ」コンデンサーがついていました(笑)。これは店員さんも知らなかった。そしてそして恐らく前オーナーが自分で施したらしく「はんだ付け」が雑でした。
それを見たギター担当さんが「はんだはやり直します」と言ってくれて、接触不良気味のトグルスイッチも交換いただいて・・・入手しました。
P90の載ったレスポール(Jrでなく)で、金額的に自分に見合うもの・・を私と同じように求めた人がいたことは、まぎれもない事実。KOREA製にわざわざ改造を施すのですから。
最近は、ブルースセッションにも持っていきますが、驚いていただくのは「木目」(塗装前のシールですね)と色。そしてダンカンのP90・・・と
何より「フロントのクリーントーン」です。先日もプロドラマー(ギタリスト)に褒めていただきました。
ギター好き、マニア、プロなど、それぞれの価値観と知識で、様々なご意見もあろうかと思いますが、今の自分にとっては、この個体がパワーになっていますね。前オーナーに「感謝」です。