「そのイベントは誰のため?」フードコートを愛する私の徒然。

8月8日は色々な記念日でした。多くのキャンペーンが開催されて、悲喜こもごもだったかと思います。
6月にサーティワンさんが行った「よくばりフェス」は、ネットでも沢山取り上げられて、SNSも沢山アップされて、アクセス数を稼いだ方も多かったと思われます。しかして現場は・・・大変なことでした。
「ドライアイスが足りない」「カップが切れた」「行列が途絶えない」そして「買えなかった人(あえてお客様とは言わず)から文句を言われた」
特にカップが用意できなかった(在庫切れ)は、考えた方々も予想を超えたということでしょう。途中で「中止」されました。(のちに再開&再度開催)

8月8日は「銀だこの日」88名が88円で買える、年に1回のお祭りです。
どこの店でも「行列」が出来て、スタンプも3倍ですから、大変にお得です。しかして現場は・・・・「なぜ私が買えないのか?」「何時から並べば良かったのか?」「やり方が悪い」などという『ご意見』が飛び交うのは、毎年のことです。

私が関わる店舗でも、店長が謝罪した案件あり。行列の作り方、場所について「来年は変えた方が混乱ないですかね?」と相談がありました。
私の考えは・・・『もう3年、同じ場所で並んでいただいて混乱はないでしょう。買えなかった!どうしてくれる?という人は、普段来ていない方々では?いつも来て下さる方は88円よりポイント3倍も嬉しいから、並んでくださる。600円近い一舟が88円になるのは、ひとつのおまけみたいなもの。88円でないと買えない人ではない。その証に89名以上に加えて100名程の方が文句を言わずに並んで買ってくださるのだから、いつも買ってくださる「私たちのお客様」に良い方法を取るべき』とお答えしました。

私の経験上、フードコートが満席で座るところが無い!と言い出す人は、おおむね年配の男性です。「しゃべっている中学生をどかせ」とか。(笑)。しかし「買えなかった」系のことは、女性に多い。あくまで私の経験値ですけれど。性差ではなくて、個々人の感覚のことなのだけれど、いつから「お祭り」を楽しめなくなってしまったのでしょう。

「88名に入れなかった」とは、「私」より早くに動いた人が88名居た・・だけ。残念だけれど、仕方がない・・・ではだめなのでしょうか?
平素からご愛顧いただけているお客様の6割は周辺5キロ圏内とデータでわかっていますので、それ以上、たとえば電車で一駅でも乗ると120円はかかるので、88円が買えないと、いくら損をするのでしょう?

本部もよーく考えないと、炎上したり思いも寄らないことになりますね。
先のアイスイベントも、スタッフは「明日辞める!」と言っていた方もいました。せっかく地元の方々と、和やかに「買っていただき、売らせていただき」の関係を保っていたのに、瞬間風速を上げるだけの売上キャンペーンは「劇薬」です。グループ全体の売上、利益が向上したとリリースを書いても、現場のスタッフにきちんと報酬が加算されているでしょうか?

「商い」は、日々のお客様とのつながりで長続きします。これは貨幣が生まれたときからの変わらない真理です。もっと言えば「物々交換」でさえ、信頼関係なしには出来なかったはずです。

さぁ3連休。心に余裕をもって、楽しい買い物をしていきましょう。










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