#雷について語る
雷は好きではない。
あの雷光、地響きのような音が、
普段眠っている恐怖心を掻き立てる。
「へそを隠さないと雷に取られるよ」
なんて昔は言われていたらしい。
私は親に言われたことはないけれど、
言葉はどこかで聞いた事ある。
鬼に取られるからへそを隠しなさい、
と言われるのは、
雷から身を守るために姿勢を低くするとか、
お腹を冷やさないようにする姿勢だとか、
そんなことがネットのまとめに書いてあった。
昔の言い伝えは、理にかなってるんだな。
そんな言い伝えよりも、私は、
「雷が鳴ってから光るまでの秒数で距離をはかる」
という先生の言葉をずっと覚えている。
大体、秒速340mくらいで、
雷が鳴ってから光るまでに10秒だとしたら、
雷は約3400mの場所にいる。
雷が鳴る度に、毎回心の中で秒数を数え、
それが長ければ長いほど安心したものだ。
幼い頃から、今でも数えている。
雷が好きな人が私の周りに一定数いて、
その気持ちが毎回分からずにいる。
曰く、雷の時はテンションが上がり、
窓の外をみてはしゃいでいた。
雷が好きな人とそうでない人の間には
何があるんだろう。
生きることに余裕があるかないか、
なんて考えてみたり。
でも、きっと大した差は無いんだろうな。
雷と言えば、今話題の漫画に
「雷の呼吸」というフレーズがあるらしい。
その漫画はまだ二冊しか読んでないけど、
久しぶりに漫画を読んだせいか、
すぐに引き込まれてしまった。
漫画の話は、また別の時に。
今日はこれくらいで。
では、また。