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物は試し、CentOS に新しくディスクを追加してみた!

今回の記事は、実際に手を動かして体と頭に理屈を染み込ませようと思い、過去に掲載した以下の記事の内容の一部を一連の流れで具現化してみました。

あと、後々の手順書メモにもしてしまおう、という狙いもあります。皆様もよろしければご活用ください。もちろん、全てのパターンではないので状況と要件によって応用してもらう必要はあります。

対象となる CentOS 情報

CentOS 7 ( ESXi ゲストOS )

手順概要

✅新規ハードディスクを追加する

         ⇓
         
✅追加したハードディスクにパーティションを切る
  ※MBRパーティションを作成

         ⇓
         
✅作成したパーティションをフォーマットする
  ※XFSファイルシステムを作成

         ⇓

✅作成したファイルシステムをマウントする
  ※新たにマウントポイント用のディレクトリを作成し、そこにマウント
         ⇓

✅OS起動時に自動的に追加したハードディスクをマウントする設定を行う
  ※追加したパーティションのUUIDを使って、fstabファイルに記述

手順詳細

1. 新規ハードディスク ( 今回は 8 GB ) を対象となるゲストOSに追加

新規HD追加

2. 現在のディスクのデバイスファイルを確認

$ ls -l /dev | grep sd 
brw-rw----. 1 root disk      8,   0  828 09:34 sda 
brw-rw----. 1 root disk      8,   1  828 09:34 sda1 
brw-rw----. 1 root disk      8,   2  828 09:34 sda2 
brw-rw----. 1 root disk      8,  16  828 09:34 sdb 👈追加したハードディスクのデバイスファイルがudevにより自動的に作成された

## sdb の情報を深堀
  ✅新規追加した8GBのハードディスクであることを確認
  ✅パーティション番号がない 👉当たり前だがまだパーティションが作成されていない

## ブロックデバイス (sdb) を確認
$ lsblk | grep sdb 
sdb               8:16   0    8G  0 disk 
↑                  ↑     ↑     ↑   ↑  ↑
NAME            MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINT

3. 2 つのハードディスク ( sda, sdb ) のパーティション構成を確認

## sda のパーティション構成を確認
$ sudo fdisk -l /dev/sda 
Disk /dev/sda: 17.2 GB, 17179869184 bytes, 33554432 sectors 
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes 
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes 
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト 
Disk label type: dos 
ディスク識別子: 0x000b492b 
デバイス ブート      始点        終点     ブロック   Id  システム 
/dev/sda1   *        2048     2099199     1048576   83  Linux 
/dev/sda2         2099200    33554431    15727616   8e  Linux LVM 

## sdb のパーティション構成を確認
$ sudo fdisk -l /dev/sdb 
Disk /dev/sdb: 8589 MB, 8589934592 bytes, 16777216 sectors 
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes 
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes 
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
👉sdb はやはりパーティション未構成で未フォーマットの状態を確認 

4. sdb に MBR パーティションを 1 つ追加

$ sudo fdisk /dev/sdb 
Welcome to fdisk (util-linux 2.23.2). 
Changes will remain in memory only, until you decide to write them. 
Be careful before using the write command. 
Device does not contain a recognized partition table 
Building a new DOS disklabel with disk identifier 0xda34ea34. 
コマンド (m でヘルプ): n 👈パーティションを作成
Partition type: 
  p   primary (0 primary, 0 extended, 4 free) 
  e   extended 
Select (default p): p 
パーティション番号 (1-4, default 1): 1 
最初 sector (2048-16777215, 初期値 2048): 2048 
Last sector, +sectors or +size{K,M,G} (2048-16777215, 初期値 16777215): 16777215 
Partition 1 of type Linux and of size 8 GiB is set 
コマンド (m でヘルプ): p 👈パーティションテーブルを表示
Disk /dev/sdb: 8589 MB, 8589934592 bytes, 16777216 sectors 
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes 
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes 
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト 
Disk label type: dos 
ディスク識別子: 0xda34ea34 
デバイス ブート      始点        終点     ブロック   Id  システム 
/dev/sdb1        2048    16777215     8387584   83  Linux 
コマンド (m でヘルプ): w 👈パーティションテーブルを変更して保存
パーティションテーブルは変更されました! 
ioctl() を呼び出してパーティションテーブルを再読込みします。 
ディスクを同期しています。 

5. lsblk コマンドでディスクのデバイスファイルを再び確認

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TYPE = partsdb1 が作成された

6. sdb1 パーティションに xfs ファイルシステムを作成

$ sudo mkfs.xfs /dev/sdb1

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7. sdb1 用のマウントポイントディレクトリを作成

## ルートディレクトリ直下に親ディレクトリを持つ notedemo ディレクトリを作成
$ sudo mkdir -p /data/notedemo
$ ls -l / | grep data 
drwxr-xr-x.   3 root root    22  9月  1 12:16 data  

$ ls -R /data 
/data: 
notedemo 

/data/notedemo:

8. 作成したマウントポイント用ディレクトリを sdb1 にマウント

$ sudo mount /dev/sdb1 /data/notedemo 

## ディスク使用率を確認しつつ、マウントポイントを確認 
$ df -h 
ファイルシス                サイズ   使用   残り 使用% マウント位置 
devtmpfs                  903M     0  903M    0% /dev 
tmpfs                     920M     0  920M    0% /dev/shm 
tmpfs                     920M   18M  902M    2% /run 
tmpfs                     920M     0  920M    0% /sys/fs/cgroup 
/dev/mapper/centos-root    14G  6.8G  6.7G   51% / 
/dev/sda1                1014M  338M  677M   34% /boot 
tmpfs                     184M   32K  184M    1% /run/user/1001  
/dev/sdb1                 8.0G   33M  8.0G    1% /data/notedemo 👈 指定通りマウントされた

9. sdb1 のUUID を確認

$ lsblk -f 👈ファイルシステムの情報も表示するオプション

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10. OS起動時に自動マウントされるよう fstab に確認した UUID を追記

$ sudo vi /etc/fstab 
## 以下を追記
UUID=16885ca6-38fa-4cf0-8a2e-227727e96536 /data/notedemo xfs defaults 0 0 

11. OSを再起動し、lsblk コマンドでディスクのデバイスファイルを再び確認

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想定通りに自動マウントされているのを確認!

もしこの記事が何かの参考になったもしくは面白かったという方は、応援していただけると大変嬉しいです😊 これからもよろしくお願いします。