長野県の木曽平沢の未来プランをプロボノメンバーで提案してきました
Goldilocks PRのでんです。
Goldilocksでは地方創生のための調査・提案のコンサル事業も行っています。今回は長野県塩尻市からの要請で木曽平沢地区の現状把握のための調査とそれを踏まえて今後どういった活動をするべきかの提案を行ってきましたのでご報告します。
プロボノとの共創型提案スタイル
まず初めに、私たちはただ数日現地に訪れて資料を見て、要人のお話を伺っただけで作る提案では本当の課題の発見や根本的な解決が難しいと考えました。そういった調査を行う専門家の目線だけではなく、多様なスキルを持った人たちに関わってもらうことで幅広い視点からの気づきや訪問する側の当事者だから考えられる新たなアイデアをご提供することができるのでは?と思い、私たちの半径100mにいる方々にお声がけし、プロボノとして活動に参加してもらう形でプロジェクトを進めることにしました。
プロボノとは…
【社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験を活かして取り組む社会貢献活動】を意味します。報酬はお支払いしておりません。代わりに体験や経験を価値として感じていただくことを目指しました。
初めにメンバーに共有した資料の冒頭です。
声かけ開始
Facebookで声かけしたところ、20名近い方がぜひ参加したい!と声をあげてくれました。
滞在住居の掃除からスタート
まずは4月下旬に木曽平沢にあるちょっと廃屋気味になった5LDKの広い一軒家をきれいにし、プロボノメンバーが滞在できる環境を整えました。この時点から既にプロボノで多くの方が協力してくださいました。
プロボノメンバー集結
ハウスを整えている間に、まずはオンラインで今回のプランについて説明会を複数回開催し、後日ゴールデンウィーク頃に東京の東日本橋にあるGoldilocksのオフィスにて、私たちがどういう活動ができるだろうか?ということを集まって話し合うワークショップを開催しました。
メンバーは不動産ベンチャー勤務、インテリア会社経営、大学教授にデザイナー、元製薬会社、弁護士に会計士などなど、本当に幅広いスキルの方々が参加しています。
プロジェクトメンバーの参加理由を聞いてみると…
・街づくりに興味があったことと、伝統工芸品産地にも関心があったため。
・仕事とは違うコミュニティで、なにかを生み出す活動に関わりたかった。
などの意見がありました。
木曽平沢は長野の塩尻に住んでいても訪問したことがないという現地の方も多いちょっとマニアックな土地。東京メンバーも訪問経験のある方はゼロでしたが、土地の情報をお伝えすることで、それぞれのスキルや経験を使ってどういう可能性があるかを検討する会は議論も活発でとても盛り上がりました。
役割を決める
集まったメンバーには事前にどんな仕事を普段しているのか?どういった役立ちができそうか?、また希望する活動や役割についてもヒアリングをして所属チームを決めました。
プロジェクトハウス班
チームビルド班
ツール班
と別れ、それぞれ作業を進めます。
プロジェクトハウス班はメンバーが利用しやすいように環境整備を行い、それをメンバーにNotionでシェアしてくれました。例えば、こんな感じ。
今回はあくまでプロボノです。仕事とは違い報酬がない代わりに義務もありません。あくまでも参加するメンバーが自分の意思で主体的に関わっていただく形になっています。
進めていく上で主催側としてはこの点がとても心配でした。集まってくれるんだろうか、動いてくれるだろうか、関わる価値があると思ってもらえるだろうか。
でも、初めから色々考えても何も変わりません。とにかく、興味を持ってくれた方々に現地を体験してもらうことがまず第一と考え、Discordとメッセンジャーでコミュニケーションを取りながら、5月下旬から2週に1回ペースで木曽平沢訪問がスタートしました。
プロジェクトハウスでの生活
ヒアリングの日を中心にメンバーは集まり、共同生活をしながら意見を出し合います。個人の仕事も持ってきて、バケーションとワークを同時に行うワーケーションスタイルの方がほとんどです。
木曽漆器祭
毎年6月には木曽平沢で木曽漆器祭も開催されます。普段はおだやかな町もこの日は各地から漆器を求めて多くの方が訪れます。
メンバーも漆器祭を楽しんだり、プロジェクトハウスに戻ってきたらプロジェクトについて話し合ったり、自由なスタイルで過ごしていました。
そうして、様々な人との交流やヒアリング、漆器を使った体験を重ねて私たちは一つの答えを導き出しました。
いざ、提案です
提案資料の冒頭に入れた川路の挨拶です。
プロジェクト提案シートは分析・現状報告も含めて100枚近くに及びました。具体的な提案内容はここでは大変恐縮ですが割愛させていただきますが、私たちが特に大事にしている提案の方法についてお伝えさせてください。
「まちの構造化」
私たちの提案の強みは「まちの構造化」です。
まちの構造化とは、地域の課題を分析するプロセスのことを言います。このアプローチの強みは、地理、歴史、暮らし、産業、教育、インフラなど、多岐にわたる要因を総合的に考えることです。情報整理、議論、要点抽出を通じて、地域の全体像を明らかにし、問題を把握します。
特に人間関係(人と人のつながり)も重要で、キーマンの位置や血縁関係、政治・組織のつながりが、地域の特性を形成します。これらを考慮することで、地域の構造がより詳細に理解されます。
このプロセスは、現場情報を多様な視点(多様なメンバー)から再評価する作業で、地域の強みや課題を浮かび上がらせます。
今回のクライアントでもある塩尻街元気カンパニーの藤森さんからはプレゼン後に「これまで木曽平沢についての情報が分散していたが、ここまで体系的にまとまったものはなかったので、とても理解ができ大変によかった」とまちの構造化をもとに提案した企画に対する講評をいただきました。
プロジェクトメンバーのその後
プロジェクトメンバーは滞在中にお気に入りの漆器を購入し、その後の日常生活では木曽漆器を使う生活を送っています。
ただお店で買うのとは違って、その土地を知り、実際に作っている方から作り方や苦労していることなどのお話を伺って、手入れ方法を聞いたり、何かあったらメンテナンスもしていただけることを理解して使う器というのは使う側も思いが全然違います。
消耗品ではなく、一生使い続けることのできる相棒のような感覚。それはここ木曽平沢に滞在して色々知ることができたから得ることができたのだと思います。
プロジェクトに参加してみての感想
まずは提案までで一区切りということで、プロジェクトに参加したメンバーに参加してのアンケートをとりました。
木曽平沢プロジェクトメンバーとやりとりしてどう感じましたか?
木曽平沢プロジェクト全体を振り返っての感想を教えてください
普段の環境では出会えない仲間と新たな土地を知り、自分のスキルを使って形にしていく体験は難しさを感じながらもとても有益だと感じていただけたようです。アンケートに回答いただいた方全員から次回もまた参加したいか?の問いには全員が”はい”と回答いただきました。
木曽平沢プロジェクト、プロボノのみなさまのおかげで第一弾は完了となりますが、この先の活動についてもまたご報告できるタイミングが来ましたら、こちらのnoteでお知らせいたします。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
Goldilocksは今後もまた半径100mの皆様と一緒に作り上げるプロジェクトを展開予定です。興味のある方はこちらのnoteのフォローを何卒よろしくお願いいたします。
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