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アシンメトリーな日記:7日目


「ガラス玉」


僕はとても傷つきやすい性格。

ガラスのように弱く脆い

昔からだった

そんな自分が嫌いだった

許せなかった。
いや違う、内心強くなりたくて許したくなかった。許しちゃうと、弱い自分を肯定してしまうようで、成長が止まってしまいそうで。

そんな僕は、周囲にはあえておどけて魅せることで、弱い自分を周りにも、そして深い所で自分にも隠していた。それが苦しくてとても嫌だった。

でも、どうすることも出来ない。

傷つくのが怖い。

傷つかないように傷つかないようにと、必死で自分を守ってきた。
不安のベクトルは、定まらないままストレスだけを蓄積させていった。

傷ついてはいたけど、別にいじめられているのではないと感じていた。

そして次第に僕は

「そうだ。こんな酷いことを、誰かが傷ついてしまう事は僕で終わりにしたい」と


そうすれば、もうこの世の中に僕みたいに傷つく人は居なくなる。僕さえ我慢していれば、この悲劇はやがて終わる。
眼を閉じていればいつか嵐は去っていく。
そうやって考えていると、次第に人を思いやれる優しい心が芽生えてきたのが分かってきた。
自分の中で、人には決して酷い事を言わないと決めていた。もちろん言う時もあったが、それは仲間内で喧嘩をするときや怒りに任せて相手をののしる時だ。

そしてある時から、次第に僕の中には新しい感情が芽生えてきたことに気付く。

だった。

とてつもなくおぞましく、目を背けてしまうほど醜い。

人を思いやれる優しい気持ちと引き換えに、心に住み着いてしまった。

しかし僕はこの悲劇を終わらせるという使命がある。

いつも両手に光と闇を抱え混乱していた。

思春期特有の、やり場のない憤りやストレスは、出会いによって救われた。


今回はここまで、

それではまた、あす!