【CL京都Day2進出、シティリーグS2準優勝】ルギアの構築・プレイング理論【9割無料】
● はじめに
本記事を開いて頂き、ありがとうございます。
愛知県でポケカしてます、だいみょうと申します。
パラダイムトリガーが発売されてから約2ヶ月半が経過しました
この弾にて爆誕した『ルギアVstar』は環境を一新し、今やルギア対それ以外の構図になっています。
私もルギアを使用して自主大会で優勝(チーム戦、個人8-0)、準優勝(個人戦6-2)を達成、シティリーグS1では3-2と惜敗に終わってしまいましたが、CL京都にてday① 7-2、day ②3-2 の最終順位87位と、まずまずな結果が出せました。
(目標は優勝だっただけに、悔しい気持ちは残りましたが、次のCL愛知優先枠は獲得出来たので、リベンジに躍起してます。)
今期よりシティリーグの入賞構築が公式でいち早く閲覧できるようになり、
今までよりメタゲームの進みや、構築の完成度の高まりが早まりました。
特にポケカは新カードの情報が出て以降、発売前のカードをプロキシで使用可能な自主大会が開催されるなど、新山考察に意欲的なのが見てとれます。
昨今のnote文化の流行りもあり、上位プレイヤーの構築やシティ優勝の構築などが有料記事という形で流布されていた中、こういった公式よりの情報開示は、今までの情報秘匿しがちだった環境に一石を投じる形となり、それまでのnoteは理論的な内容よりもどちらかというと情報(デッキリスト)に価値を持たせたものが主流であり、採用枚数や理由に関しても
「必須枠だから4枚」「最低限の2枚」「〇〇に対して使うので1枚」
など、デッキ構築全体の枠組みとして見たときに、何故この枚数に至ったか、なぜこの配分が適正だと考えたか、どういった場面を想定して採用に至ったかまで一歩踏み込んだ記事が少ない印象でした。
また自分的には一番重要と考える【格対面への立ち回り】、ここのボリュームが少ないor書かれていない物も多かったです。
環境のデッキレシピについては、今や無限にツイッターのTLに溢れており、テンプレ構築を参考に理論を自分の中に落とし込み、対面想定・練習をして立ち回りを理解し、最適化していけば良いので、現在は有料notを買ってまで読んでいる訳では無いのですが、このプロセスを身に着けるまでは兎に角気になるnoteを買っては読んで、学習していました。
そんな中で、上記の理論不足な記事が気になっていたわけです。
情報の加速化が公式よりもたらされた中で、今後は情報主体よりも、理論主体な記事が増えると良いなと思います。
死ぬほど話があちこち行きましたが、本題に入ります。
今回は『ルギアVstar』のデッキレシピ解説だけでなく、構築・プレイングの理論に重きを置いて、自分の振り返りも踏まえて書き綴っていこうと思います。
なのでデッキレシピ自体に価値がそれほどあるとは思っていません。
なんなら今回のレシピは友人提供の物であり、Twitter上に公開もされています。
採用理由、採用検討カード、格対面の動き・プランを出来うる限り言語化し、詳しくお教えできればと思います。
今回の結果を受け、今後のCL、シティーリーグも頑張っていきたいので、有料設定とさせていただきました。支援の意味で購入頂けると幸いです。
ただし、内容は多くの方に読んでほしく、是非伝えたいことも含まれているため、全体の9割を無料公開範囲としており、本旨をご覧いただく上では支障のないあとがき部分のみを有料設定にしています。支援いただけた際のお
まけ的位置付けなので、最後までお楽しみください。
● 環境考察
CL京都当日の環境考察
まずは現環境を把握し、当日の環境を予測するところから始めました。
自分で考えていたTier表はこんな感じ
直近でのシティの優勝・入賞報告、自主大会の結果や分布から、Tier1~3までで60%程を占める大会すらあり、CL当日もこの表から大きく反れる事は無いであろうと思いました。
こういった情報はTwitterで有志の方がまとめて下さっており、社会人故に頻繁に大会に足を運べず、対面練習の頻度ではなく座学メインでの考察が多い私は大変助かっています。
実際の当日分布予想をザックリ表にすると以下の通り。
その他の内訳については未知数でしたが、前述のTier4リストのデッキが5%~2%程度で散らばり、そこまで大差は無いと予想。
環境デッキのバランスについてですが、パラダイムトリガー発売以降、その勢力を拡大し、ついに環境TOPに躍り出た『ルギアVstar』、そのデッキパワーは従来のデッキとは一線を画すものでした。
『アルセウスVstar』がVポケモンにしかエネルギー加速出来ない(非Vを押し付けるのが難しく、2-2-2というサイドゲームになりやすい)という弱点を抱えていますが、『ルギアVstar』はこれを克服したかのような特徴を持っており、一度Vstarパワー『アッセンブルスター』から『アーケオス』が展開されれば、各種アメイジングポケモンや『かがやくリザードン』等の優秀な非Vアタッカーが猛襲してきます。
非VポケモンでV、Vstarと渡り合えるというのは、取られるサイド枚数が単純に少ないという利点があり、普通に殴り合えばサイドレースで優位に立てます。現在のTier上位に存在するデッキはこの条件を満たしている、もしくは独自の戦法を持ち合わせている事が多く、この2点が現環境で戦うキーになると考えていました。
ここでいう独自の戦法とは、いわゆるメタ戦法であり、前提として環境トップの『ルギアVstar』にその刺さりがイマイチであると意味がありません。『ルギアVstar』はパワー面では最強を誇っており、正面からの殴り合いでは殆ど敵わない為、勝つためには違うアプローチをする必要があります。
環境メタプラン
いくつか種類がありますが、大きく分けて主流は以下の通り
①『頂への雪道』を貼る事での特性の抑制(影響度小)
② 弱点を突き、雷タイプのポケモンで攻める(影響度小)
③ 状態異常マヒによる実質のターンスキップ(影響度中)
④『シンオウ神殿』+『ツツジ』による特殊エネ封じ(影響度中)
⑤『ジュラルドンVmax』の特性による無敵押し付け(影響度大)
⑥『イベルタル』の『はめつのさけび』や『プテラVstar』でのコントロールプラン(影響度大)
⑦『ガラルマタドガス』の『かがくへんかガス』による足止め(影響度大)
⑧そんな方法は無い、現実は非情である(GAME OVER)
①のプランはVstarパワーを根本から止めれる為、影響度自体は高いのだが、標準搭載されている『バケッチャ』により、そこまで拘束力が高く無く、トータルで見ると影響度が低い。
②は『ルギアVstar』をワンパンで倒せるのは偉いが、そもそも『ルギアV』を1体しか立ててこない事が多く、その後のサブアタッカーを捌くのが結局難しい。
また『ライコウV』や『カプコケコVmax』では結局サイドレースで優位に立てず、『ゼラオラ』や『ライコウ(アメイジング)』だと『こだわりベルト』による補助が必要であり、挙句にはノコッチが採用されていると何の強みも出ない等、これまた微妙。
③について、登場当初の『ルギアVstar』は入れ替え系統のグッズ、サポートが殆ど入っておらず、入れ替え手段を逃げるに頼っている事が多かった。なので、相手のバトル場のポケモンを状態異常マヒにしてやると、入れ替える手段が無く、何もさせないままターンが返ってくる。
マヒに弱いという面を攻めて、『ゼクロム』+『チャーレムV』のコンボで3ターンの猶予を獲得して後手からの捲りを試みたり、『フリーザー』の技でマヒにして拘束する『パルキアVstar』や『ロストバレット』、『WTB』も見掛けましたが、それまでは採用率が低かった『チェレンの気配り』、『とりつかい』等の入れ替えサポートが標準搭載となり、更には『ビリジオンV』を採用する構築まで出てきたりと、刺さりが悪くなってしまった。
※ただし『WTB』は『きんきゅうゼリー』を入れて何度も『フリーザー』を使い回し、マヒを撒き続ける事で『ルギアVstar』側の入れ替え札が2枚以上か、『ビリジオンV』、『ワタシラガV』等が入って無ければ嵌めることが出来ます。
しかし、仮想敵の比重を『ルギアVstar』に重く見過ぎている傾向があり、その他対面への勝率が低そう(特に『ロストバレット』、『レジギガス』を代表とした『回収ネット』が標準搭載の非Vデッキや『ミュウVmax』等の入れ替え札の枚数が多いデッキ)に感じたため、結局微妙と判断。
④は拘束力と再現性がそれなりに高いプランであり、『ツツジ』での2枚+ターン開始時のドローで解答を引かれなければ、サイドレースを先行されていてもそのまま捲り返しうるのですが、練度が高いプレイヤーはそれを見越してベンチに『ルギアVstar』を温存し、『シンオウ神殿』で特殊エネを無力化されても、技『ストームダイブ』でスタジアムを剥がしてきたり、早期に山のエネルギーを盤面に散らして圧縮することで、解答を引きやすくしてきたりします。
⑤は、先手で回り切ればほぼ封殺することが出来るのですが、後手だと『アルセウスV』がトリニティチャージを宣言できないと厳しかったり、『ジュラルドンVmax』に『ビックパラソル』を付けないと『イベルタル(アメイジング)』に沈められたり、『ミュウVmax』に不利が付いたり、その他のデッキに対して有利が多いわけでは無かったりと、そこまで良い選択とは思えない。
⑥のコントロールプランが最も影響度が高く、日本では数が少ないが海外・PTCGO上ではかなりの数見掛け、対『ルギアVstar』や『ミュウVmax』への勝率だけで考えると高いのですが、それは日本と違いBO3が主流だからであり、BO1 25分間での戦いになる日本のルールではどうしても時間切れに悩まされる為不向き。
また、想定外のデッキや、『ギラティナVstar』、『パルキアVstar』に対しては手も足も出ない構築になりがちであり、いくらTier1、2が多い環境とはいえ、順当に回戦を進めていくと、半分近くはTier1~3以外のデッキと当たりうるので、メタを絞り過ぎるのはあまりよろしくない。
⑦のプランはコントロールプランに匹敵する程に影響度が高く、先攻であれば『ぐんぐんシェイク』、後攻であれば『ドガース』の技『かくせい』によって1ターン目から『ガラルマタドガス』を場に出すことが可能。対戦相手の強力な特性を全て無効化することで満足にデッキを動かさせず、一方的に毒殺することが出来うる。
と思いきや『ルギアV』の技『かぜよみ』でデッキを回されてる内に、『ボスの指令』等の回答にたどり着かれると一瞬で瓦解してしまったり、エネルギー手張りでの育成が間に合うと普通に突破されたりと、勝つまで(サイドを取り切るまで)が遅く悠長なのが欠点。
(良いプラン無いやん…)
そうなんです。
結局これが正解といったプランが無いんです。
なので、結局は『ルギアVstar』を握るか、次点候補のデッキに上記プランを無理なく組み込む事が最善であると考えました。
● 使用候補デッキ
候補となったのは以下の通り。(順番通りに候補順位が上)
ルギアVstar
ミュウVmax
ロストバレット
パルキアVstar
候補① 『ミュウVmax』
『ミュウVmax』は『メロエッタ』による優秀な非Vでの押し付け
『ゲノセクト』の特性『フュージョンシステム』によるサポート権を使わずの手札補充
『森の封印石』での何でもサーチ
非Vでの戦いは出来ないが、『フュージョンエネルギー』を不採用とし、その分各種メタカードや強力なグッズを投入することで、ゲームの再現性とメタ力を上げたターボ型など、登場以降環境で見なかった日は無い、かなりパワーの高いデッキ。
筆者もCレギュ落ち以降の環境では愛用しており、自主大会等で何回も実績を残してきましたが、とあるカードの登場以降、一切触らなくなってしまいました。
それまでの『フュージョンデッキ』は、『ミュウVmax』の高耐久を押し付け、ダメージを負ったら技『サイコジャンプ』で山に帰ってリセットする、という強力な戦法があり、『ミュウVmax』をワンパン出来ないデッキは苦しい戦いを強いられていましたが、『サソリ』の登場により『ミュウVmax』がどのデッキからでもワンパンされる可能性があり、Vmaxを押し付ける事にリスクを負うこととなりました。
また対『ルギアVstar』に関しても
それ自体が『パワフル無色エネルギー』+『こだわりベルト』での310~330ダメージを出せる
『イベルタル(アメイジング)』の『アメイジングデス』による突然の死
『ライコウ(アメイジング)』の『アメイジングシュート』で非Vを倒されながら後続の『ミュウV』が被弾する等、きつい要素が満載。
相手の立ち上がりが微妙な事を祈る、1ターン目『頂への雪道』でバグらせる、『やまびこホーン』+『ボスの指令』で2-2-2を狙う、といった絡め手での勝ち筋を用意する必要があり
こちらのサイドレースが2-2-2(『やまびこホーン』が前提になりがち)or2-2-1-1に対して
相手は3-2-1(順不同)の三回殴りで終わることが多く、さらに2-2-2をするにしても先手前提であったり、後手1『メロディアスエコー』が決まる且つ、相手の前がVポケモンである必要がある等
こちらの勝利条件の要求が高く、先述した違うアプローチについても、『ミュウVmax』で出来る事となるとなんとも言えない物しか無く、不利な対面になると考えました。
その他、『カイオーガ(25th)』採用の『ロストバレット』にかなりの不利が付いたり、どのデッキからでも飛んできうる『Fu〇kin万歳サソリ』があまりにキモ過ぎる
また、『森の封印石』が増えたとはいえ、雑多なデッキの『頂への雪道』先張り(通称アグロ雪道)でいつでも遭難死しうる
以上の点が気になり、今回は候補から一旦外しました。
以前は愛して止まないデッキであり、こういったデッキ選択に悩まされる場面において、最終的には「まぁ『ミュウVmax』でなんとかなるかぁ」と安心させてくれる精神的な支柱も兼ねていたのですが、今は何の未練もない元カノです。
候補② 『ロストバレット』
続いて『ロストバレット』
型の種類が豊富であり、メインアタッカーを何に据えるかで構築が大きく変わってきますが、恐らく最も流行っているであろう『ライコウ(アメイジング)』をメインに据えた型が一番使いたくないなと思っていました。
最たる理由として『ルギアVstar』に特段強くない点が挙げられます。
意外だ、それは間違っていると思われるかもしれませんが、私の中の認識では対『ルギアVstar』はなんなら不利対面となっています。
先後問わず2ターン目までに『ロストゾーン』が7枚以上貯まり、そのターンから『ミラージュゲート』を起動できる、次ターンでは『ヤミラミ』が起動できる(『ロストゾーン』10枚達成)、その後もコンスタントに『ミラージュゲート』を打つ、もしくは『ヤミラミ』で殴る
を達成できた場合のみ勝つことが出来ます。
ですがそれは【デッキの出力最大値MAXで回った場合のみ勝てる】、と同義であり、少しでも『はなえらび』の捲れ方が下振れたり、『マリィ』による手札干渉で要求値が上がってしまった場合、途端に難しくなります。
後述しますが、『ルギアVstar』が『ライコウ(アメイジング)』型の『ロストバレット』に不利、勝てない場合は立ち回りと盤面形成、『マナフィ』を置くタイミングが間違っている場合が多く、正しい対応をすれば『ルギアVstar』側が有利であると考えます。
とはいえ、その立ち回りが出来るプレイヤーが果たして何人いるんだという話になり、ある程度上位のプレイヤーに絞られるDay2はまだしも、Day1時点ではデッキの分布も散るし、流行り通りに『ルギアvstar』側が不利としてくれるならば、それなりにいい立ち位置かも?と思いましたが、このデッキにはもう二つ懸念点がありました。
それが、【単純に疲れる】点と、【イージーなゲームが発生し辛い】点です。
毎ターンロストへ送るカードの取捨選択をしながら、山に残ったリソースを把握し、その場での最適解を導き続けなければならないロストは、予選9回戦を戦い抜くのにはどうなの?と体力面で一抹の不安が残りました。
日頃からロスト系統のデッキを握って回しているプレイヤーであれば良いのかもしれませんが、私はそうでは無い為、そういった点で差が出るのが嫌でした。
(まぁそう感じるならひたすら練習しろって話なんですが、こういった点を言い訳に見送っていた面もあります。ダセぇ)
イージーなゲームが発生し辛い点ついても、『ミュウVmax』であれば後手『メロディアスエコー』がクリティカルに決まりテンポ勝ち、『ルギアVstar』であれば先手アッセンブルスターから一気に攻め勝ち等パワーが高いデッキには、相手の動きが奮わず殆ど何も考えなくても勝ってしまう試合が少なくありません。
『ロストバレット』というデッキは非Vデッキにしてはパワーが高い方なんですが、出力の上がり方がターン数に比例しており、2~3ターン目に勝ててしまう事は、相手がたねポケモン単騎であるとか、2~3ターンロクに動かずにターンが返ってくる等、それぐらい弱い動きでないと起こらず、なんなら猶予を与える事で相手が巻き返してくることすらあります。
他の主流な型として『カイオーガ(25th)』、『ミラージュゲート』を採用せずに『ヤミラミ』、『かかがくリザードン』(通称ヤミリザ)を主軸に戦う型、新弾で登場した『空の封印石』を採用したVバレットに寄った型等もあります。
『カイオーガ(25th)』型は最終盤、エネルギーを山に固定しながら『ミラージュゲート』を打つ為のパーツが多く、的確に手札干渉をされると立て直しが効きません。
また『カイオーガ』でのプランを取るのか、取らないのかをゲーム序盤から見据えてロストに送るカードを決める必要があり、取捨選択が非常にシビアです。
技自体は強力で、相手のベンチにVポケモンが2体以上いれば、それらをまとめて倒しサイド4枚取りを目指せ、加えてこちらのサイドは2枚取って以降は4枚取りを目指せばいい為、『ツツジ』をくらうことなくゲームを進められることが強みです。しかし、今の環境でベンチに大量のVポケモンを置いてくれるデッキは『ミュウVmax』くらいしかおらず、『ルギアVstar』は実質非Vデッキなので簡単にVをベンチ置いてくれません。もちろんミラー対面や各種非Vデッキ相手はそんな展開にならない為、いまいちな刺さりと認識。
だったのですが、CL一週間前に開催された自主大会(たみポケ チーム戦12/4)時点では調整仲間の間で【最も可能性があるデッキ】という共通認識で、チーム3人『ロストカイオーガ』で出場した結果、3人共負け越すという珍事。デッキ自体の練度の低さや、構築上の問題点が無かった訳では無いのですが、それ以上に『ツツジ』を食らった試合があまりにどうしようもなく、更に当たり運まで悪い始末。仮想敵である『ルギアVstar』や『ミュウVmax』にさほど当たらず、『アルセウスピカチュウ』の『ダイバルーン』+『ビックパラソル』で虐めらる等、散々でした。なんなら予選ラウンド1-2後に迎えた4回戦、自分が参加している調整窓主催のでぃるくん(@dill_puipui)に当たり、彼の使用デッキは『ルギアVstar』(やっと仮想敵当たったよ…、でも『ルギアV』沢山置いてくれる訳ないから、サイド3枚取った後は『やまびこホーン』で『ルギアV』ベンチに呼んで『カイオーガ』通すプランになりそうかなぁ、マリィでバグる前に山薄めにしときたいな)等と考えていながらこちらのサイド3枚になった瞬間
(あっ…ルギアには入ってないのが主流だけど、対『ロスト』とか後手捲りとか当たり前に強いですもんねー、わかりますー)
共通認識が【最も可能性があるデッキ】があるから【最も当たり運とツツジに左右されるデッキ】に変わった瞬間でした。
兎にも角にも手札干渉がきつく、他の『ロストバレット』が事前に盤面にアタッカーを並べつつ、『ミラージュゲート』を打っておくことで、『ツツジ』を決められても被害を最小にしやすいのに対し、このデッキで同様の事をやると『ボスの指令』によるベンチ狙いが露骨に重くのしかかり、折角『ツツジ』をケアしても本末転倒感があります。
参加費払ってCL候補のデッキを一つ候補外に決める事が出来たので、非常に有意義でした。
(尚、この日ポケカ人生で初めて、大会での負け越しを記録しました。)
ヤミリザ型は安定感が高く、プレイ難度が『ミラージュゲート』を活用するタイプのロストよりも低い点は凄く評価が高いのですが、ロストの中では最もデッキパワーが低く、シビアなゲーム展開になりがち。
その火力の低さから、単純に複数のVstarを相手にするのが面倒であり、『ヤミラミ』と『やまびこホーン』で相手の『マナフィ』等の低耐久ポケモンを何度も倒しながら、Vstarにもダメカンを蓄積していったり(通称ドリブル)、『クララ』や『ふつうの釣り竿』を使って『かがやくリザードン』の複数回起動を狙う事で補っているのですが、そもそも低耐久のポケモンが出てこない、蓄積したVstarが『崩れたスタジアム』や『チェレンの気配り』等で場から消える、『ロストシティ』で『かがやくリザードン』がロストに行くと(『ヤミラミ』が行ってもキツイ時がある)詰めが困難になるなど、不安要素が残ります。
さらに、『ロストバレット』と対面した際に、こちらが『ライコウ(アメイジング)』、『かがやくゲッコウガ』をケアしなければならないのに対して相手は『ヤミラミ』だけを意識すれば良かったり、『ザマゼンタ』を『かがやくリザードン』以外のポケモンで倒せない等、扱いやすさという利点はあれど、パワー不足感が否めませんでした。
では『ロストバレット』は候補外かと言われると、そうでもなく、非Vデッキなので負け辛いとう利点は大きく評価していました。
さらに、最大の長所として後攻でも強い(なんなら後攻の方が強い)事が挙げられます。
殆どのデッキが先攻の方が強い中、『ロストバレット』と『フュージョン』は後手からでも攻撃する手段を持ち、更に『ロストバレットは』サポートが打てる後手の方が都合が良い事も多いです。
さらに、新弾の『空の封印石』を使った『ロストバレット』は、『ドラピオンV』、『ライコウV』で『ミュウVmax』、『ルギアVstar』をワンパンしながら獲得できるサイドが1枚増える革命的なカードで、非Vデッキ故のパワー不足とVポケモンで戦う際のサイド2枚献上のリスク、両方を補ってくれます。
また『ザマゼンタ』を主軸に戦う事で、相手の非Vからは倒されづらく、こちらは進化前のVはワンパン、進化後のVstar、Vmaxであっても『ヤミラミ』圏内に押し込めたりと、柔軟な立ち回りが出来ます。
最も有力な型は『ザマゼンタ』と『空の封印石』を採用した型と考え、嵌まればDay2進出は出来そうであり、メタ対象となる『ルギアVstar』と『ミュウVmax』相手に5分~有利は取れそうな為、一旦保留枠に。
候補③ 『パルキアVstar』
お次は『パルキアVstar』、以前は環境トップだったこのデッキも、『ギラティナVstar』登場以降はTier2付近に落ち着き、現在はTier3~4辺りの印象。
それでもデッキの根幹は変わっておらず、裏工作より各種トレーナーズをサーチし、状況に合わせての対応力は目を見張る物があります。
パワーこそ『ルギアVstar』に劣るものの、『あくうのうねり』+『こだわりベルト』で最大290打点を出せる、『シンオウ神殿』+『ツツジ』での巻き返しに加えて『クロススイッチャー』での強力な攻め、最近では『フリーザー』の技『ワイルドフリーズ』で相手をマヒさせて猶予を作るなど未だ強く、プランの再現性も高い事から、実は結構有力な候補でした。
しかし、環境のメタゲームが『ルギアVstar』中心で回ると仮定した場合、雷弱点である事が飛び火する懸念があり、特に『エレキガノン』対面はかなりキツい戦いを強いられると予想。
また、序盤の盤面作りが安定しないという欠点もあり、少し遅れてしまった場合でも『ツツジ』からの巻き返しを狙う、というのが基本だったのですが、対『ルギアVstar』はその遅れがかなり致命的であり、『ボスの指令』や『セレナ』によるベンチ狙いを受け続けると巻き返しが困難になる為、見送りとなりました。
・・・・・結局『ルギアVstar』が良いんじゃね?
自分はメタるよりメタられろ精神の人間であり、好きなデッキはTier1。
圧倒的なパワーで相手を蹂躙する事に快楽を覚えるタイプであり、本来のデッキ根幹から逸脱するメタカードを複数入れて、パワーや安定感を落としてまでTier2以下のデッキを使うのはそこまで好きでは無く、デッキの概要を大きく変えず、動きに支障が出ない程度の変更を加え、通りが良いタイミングでそういったデッキを使うのは好きですが、今回はそれに沿うデッキが無い為、とりあえず『ルギアVstar』に決める事に。
しかし、このデッキもまた問題を抱えています。
● ルギアVstarの問題点
『アッセンブルスター』のハードル
『アッセンブルスター』から『アーケオス』を二体出すという展開さえ通ってしまえばこのデッキは無類の強さを誇りますが、最大の問題点がまさにそこで
1ターン目に『ルギアV』を1体、後攻であったり対面次第では2体展開し、2ターン目までに『アーケオス』を二体トラッシュに落とし、『ルギアVstar』に進化して『アッセンブルスター』を宣言する
このハードルをクリアして初めて120%の力を発揮できるわけですが、毎試合コンスタントにこうなるかと言われると、そうではありません。
また、他のVstarと大きく違う点があり、それが【早期にVstarパワーを起動できないとTier圏外のデッキにすら負けうるくらいの弱さ】な事です。
他のVstarである『パルキアVstar』や『アルセウスVstar』は強力な特性は持つものの、それ自体は戦略の一部であり、『頂への雪道』等で止まっているからといって戦えないというわけでは無く、時には中盤~終盤まで温存する事すらあります。
『ギラティナVstar』に至ってはそもそも技になっており、打つタイミングが元より中盤~終盤でのエース討伐に用いられる事が主になります。
では『ルギアVstar』はどうかというと、そもそもVstarパワーを起動できないと、エネルギーの供給方法が手張りしか無く、採用されているアタッカーの大半がエネルギーを3枚以上要求している為、『プライマルターボ』無しで戦う事はかなり厳しく、これ前提での戦いを強いられます。
既存構築ではこの点にかなり不安が残り、長丁場のCLでは怖い要素になります。
『アーケオス』の展開が1体のみでも戦える構築を考えたりもしましたが、パワー不足感が否めず、一体だけの『アーケオス』を『ボスの指令』で狙われる事がかなりのリスクとなる為、没となりました。
求められるのは高い確率でこのハードルを越えれる安定感のある構築。
そんなことを考えている最中、海外のCLにてTord選手が『ルギアVstar』にて優勝を果たしました。
この構築の『キャプチャーエネルギー』4枚採用よりインスピレーションを受け、初動となるカードを最大限投入した構築を試してみることに。
またサブアタッカーが『イベルタル(アメイジング)』と『かがやくリザードン』だけだと足りなくなる事があり、ロスト対面以外ではそこまで強くない『ムーランドV』ではない非Vのアタッカーが望ましいという考えから、『ザマゼンタ』を採用。
そうして考えたのがこの構築。
回していて安定感はそこまで問題無いのですが、気になる点が二点。
ミラーにおける後手での捲りが難しい
CLでの『ルギアVstar』シェア率が25%と仮定した場合、予選、本戦トータル14回戦において、単純計算だと約3~4回は当たる事になります。
恐らく全体の勝率自体も高いので回戦を重ねれば重ねる程、『ルギアVstar』に当たる確率は高まる為、実際はもう少し多いかもしれません。
じゃんけんでの勝率を期待値の50%とした時、対面するミラーで半分は後手になります。
既知の通り『ルギアVstar』のミラーは先手有利であり、力量がある一定を超えると普通に回った先手に後手で勝つことはかなり困難です。
3~4回かそれ以上は対面するであろうミラーでの勝率がじゃんけんでの50%だと、それだけで2敗が確定しかねない為、度し難い問題でした。
そもそもミラー後手の何が問題かというと、基本的に1試合で『ルギアV』は一体しか使わない事が多く、二体目以降はサイドを取られる速度が上がるだけな為、あまり置きません。(相手の有色エネリソースやサブアタッカーに何が残っているかで2体目を使う場合もあります。)
後手の場合はバトル場が『ルギアV』でスタートしてしまった場合、必然2体目をベンチに用意しなければならず、バトル場が非Vでスタートした場合でも、相手の先攻2ターン目『ボスの指令』や『セレナ』までケアしようと思うと、ベンチに2体の『ルギアV』を用意しなければなりません。
しかし、先述した通り二体目以降はサイドレースに不利が付くだけになりやすい為、本来は置きたくありません。なのでベンチ呼び出しは割り切って、後手でも一体のみの展開にすることを一時考えました。
ドローサポートを打たずに、『アーケオス』を二体落としながら、『ルギアVstar』に進化して『セレナ』or『ボスの指令』まで打たれたら手札強すぎて無理だから諦めよう
という割り切りのつもりだったのですが、この場合は相手の『アッセンブルスター』で呼ぶ『アーケオス』が一体のみでも、こちらの『ルギアV』を倒せればそれで試合を決定づけられる為、トータルで見ると相手の勝利ハードルが下がっているように感じました。
なので後手は『ルギアV』を二体置くことがマストなのですが、先手は2-1-1-1-1のサイド押し付けが出来、中盤以降も盤面には非Vしか並べなくて良いのに対して、後手は『ルギアV』が一体以上盤面に残り続けてしまい、結局V二体(サイド4枚)分を配置して戦うリスクを一方的に負う事となります。これを解消するには『崩れたスタジアム』や『ウォロ』、『ネジキ』といったサポートを用いて『ルギアV』を盤面より消すしかありません。
かといって、これが成功したとて順当なサイドレースでは先にサイドを獲得した先手が有利となる為、後手はこれの他に、なんらかのブレイク要素が必要とされます。
『オーロラエネルギー』の管理が運に左右されやすい
これは今まで『ルギアVstar』を使ってきて常に感じてきた事です。
無色ポケモン以外のサブアタッカー(『イベルタル(アメイジング)』、『かがやくリザードン』等)を動かすのには『オーロラエネルギー』や各種対応する有色エネルギー(『ヒート炎エネルギー』、『ハイド悪エネルギー等』)が必要不可欠であり、それらの総数で戦えるアタッカーの数が決まります。
参考レシピのエネ配分の場合、二体のサブアタッカーを動かすのに必要な有色エネルギーの数は
『イベルタル(アメイジング)』 3枚
『かがやくリザードン』 1枚
の合計4枚。
レシピでは有色エネルギーを5枚採用しているので、ゲーム中1枚までならコストで捨てたり、『アーケオス』をトラッシュに送る目的で他のポケモンにつけても丁度足ります。
しかし、2枚以上引き込んでしまった場合、それらを直接手張りで付けるか、『マリィ』で山に戻さない限り、2体ともの起動が出来ません。
無理なく『アーケオス』を2体出せるのであれば、それらの選択肢を取れば良いのですが、手札の状況によっては『博士の研究』、ボールのコストに充てないと盤面を作れない事もザラにあります。
その場合はゲーム中どちらか一方の起動しかできません。
動かしやすいように有色エネルギーの枚数を増やすと、それらを引き込んでしまう確率も上がっていく為、今度は安定感が下がっていきます。
特に有色エネルギーは他の『キャプチャーエネルギー』(たねポケモンを展開できる)、『ダブルターボエネルギー』(手張りで逃げエネの確保が出来、『プライマルターボ』の節約になりやすい)に比べて引いても嬉しくない事が多く、本末転倒です。
この2点を解消する為の構築を考えていたが中々思いつかず、直前まで悩んでいたところ、友人のとも1くん(@tomopoke_224)が下記レシピを使用してPTCGOのlate nightにて優勝。
『頂への雪道』を採用した型は、登場当初は見掛けましたが、CL直前では『崩れたスタジアム』採用が主流でした。
ルールを持つポケモンの特性を止める、という至極単純な効果ですが、その拘束力は絶大、スタジアム故に解除はされやすい部類ですが、解答が無かった場合は相手に何もさせずに試合を決めることすらあります。
勿論先手での制圧力としても強力なのですが、後手からの捲り札としても優秀で、このカードと『マリィ』を組み合わせると相手の動きが著しく鈍くなったり、上手く解除出来ずに先手後手がひっくり返ったりする可能性すらあります。標準搭載の『バケッチャ』により解除自体はされやすいのですが、ボール1個分を無駄に消費させることが出来、『マリィ』と組み合わせた場合はその消費が重くのしかかります。
また終盤においても、同様の組み合わせや『ツツジ』と併せる事で相手の『ネオラント』からの『ボスの指令』を防いでくれたり、こちらの『ルギアVstar』に対する『かがやくリザードン』のワンパン要求を上げたりと、Vstarパワー使用後でも十分な活躍が望めます。
他対面においても、『ミュウVmax』のデッキのエンジン『フュージョンシステム』を止める、『ロストバレット』も『かがやくゲッコウガ』の起動や、『ネオラントV』でのサポートサーチを行えなくなる等、単体でのメタカードではかなりの範囲を見ることが出来ます。
ただし、相手の先張り『頂への雪道』に対してスタジアムの張替えによる解除が行えなくなるため、このカードを複数枚採用してくるデッキ(『レジギガス』、『幻影ゾロアーク』、『アルセウスVstar系統』、『ハピナスミルタンク』etc)には多少相性が悪くなりますが、元々のパワーで押しきれると考えました。
● CL京都(Day1)使用リスト解説
デッキリスト
数日間とも1くんと相談し、PTCGOにて回して貰う事で細部の調整をした結果出来た、当日Day1使用したデッキがこちら
基盤はとも1くんが組んでおり、各カードの採用意図と自分の構築理論がマッチしていた為、貰ったそのままの構築で出場しました。
細部の採用理由は本人の意図とは違うかもしれませんが、自分なりに落とし込んで書き綴っていきます。
ポケモン解説
『ルギアV』4枚
このデッキのメインポケモンであり、1ターン目に場に置けないと、スタートラインにすら立てません。
『ルギアV』自体は多くの対面で3枚以降を殆ど使う事が無い為、本当は3枚採用にして枠を空けたいのですが、予選9回戦を戦い抜くという事もあり、安定感が欠如してしまうのは許容できなかった為、最大数投入。
基本進化しての運用になる為、殆ど技を使わず、後手でバトル場に出てしまった、2ターン目を迎えても思うような展開が出来ない場合に『かぜよみ』を打つくらいですが、稀にあえて進化せず『エアロプレッシャー』を使った方が良い事があるので、選択肢の中に入れておいた方がいいです。
(例:『WTB』等のマヒを撒いてくる対面での進化温存、『アローラロコンVstar』にダメージを通す、『空の封印石』でサイド3枚取られないように等)
『ルギアVstar』3枚
良くある進化ラインの枚数、4-3です。
1ターン目の手札に必要なく、最大数入れると事故の要因にもなりえます。こちらも『ルギアV』と同様3枚目以降を殆ど使う事が無いのですが、このカードをサーチできる『ハイパーボール』、『しんかのおこう』は『アーケオス』を優先して持ってくることが多く、なるべく素引きしたいのと、サイド落ち等も考慮しこの枚数に。
スペックに関しては特に語る事も無く、とりあえず1体はこのカードを出して、『アッセンブルスター』から『アーケオス』を展開します。
技『エアロダイブ』は素点220で、『パワフル無色エネルギー』を使う事で240~300、『こだわりベルト』まで含めれば330まで打点を伸ばすことが出来ます。
スタジアムを壊せるという追加効果が地味ながらも強力で、相手の『トレーニングコート』や『ポケストップ』等の使いまわしを許さず、『シンオウ神殿』、『頂への雪道』の妨害から抜け出すこともできます。
また、『シンオウ神殿』+『ツツジ』に対する解答として、一番確実なのがベンチにこのカードを温存しておくことです。なので、序盤からいきなり『ルギアVstar』で殴り始めるのではなく、対面次第では温存しておくことも大事。
このカードと各サブアタッカーをいつ、どれを前に出すかで差が出る事が多いので、覚えておきましょう。詳しくは後述します。
『アーケオス』4枚
兎に角トラッシュに2枚落とさないと始まらないカード。
2ターン目までにそれを達成する必要があり、これをコストに『ハイパーボール』や『博士の研究』を使いたい為、素引きしやすい最大数。
3枚でも良いのですが、4枚にすることで、初手に『アーケオス』がある確率が31.5%から39.9%と約10%程度変わります。
また2枚以上サイド落ちする確率も
3枚の場合は
1枚サイド落ち=25.09%
2枚サイド落ち=2.37%
3枚サイド落ち=0.06%
4枚の場合は
1枚サイド落ち=30.52%
2枚サイド落ち=4.40%
3枚サイド落ち=0.22%
4枚サイド落ち=0.00%
3枚採用の場合は約2.43%でその試合中、サイドから『アーケオス』を拾わない限り、1体しか展開することができませんが、4枚採用の場合はその確率が約0.22%まで下がります。
3枚採用でも50回に1回程度の確率ですが、4枚採用ならば500回に1回程度であり、殆ど起こりえませんので、それらも考慮しこの枚数に。
特性が優秀な事は勿論ですが、2進化なだけあってHPも150と高く、技『スピードウィング』も素点120から『パワフル無色エネルギー』で補強してやることで120~200まで火力の調整が出来ます。終盤は殆どの対面にアタッカーとして起用し、削り切れなかったVmaxやVstar、非Vを倒すのに重宝します。
『ネオラントV』2枚
デッキの潤滑油。
サポートの総数が少なめでも許容されるのは、このカードの存在があるからです。好きなサポートをサーチ出来るというのはとても強力で、状況に応じて各種ドローサポートや『バーネット博士』、『ボスの指令』に触ることが出来ます。ただし、場に出した後ベンチに放置すると相手の『ボスの指令』でバトル場に呼ばれ、サイドを2枚献上するリスクを抱えています。
しかし、技『アクアリータン』で山に返せば、それをケア出来るため、殆どリスク無しで運用する事が可能です。
『アクアリターン』のメリットはそれだけに留まらず、エネルギーリソースの節約にも役立ちます。
通常、アタッカーの倒し合いをしていく際、倒されたポケモンと付いているエネルギーはトラッシュにいきます。『メロン』や『キバナ』等での再活用が簡単な基本エネルギーと違い、特殊エネルギーはトラッシュに落ちると再活用が難しく、使い切りになりがち。
『ルギアVstar』のデッキはそれが特に顕著で、例えば『イベルタル(アメイジング)』で攻撃した後、返しに倒された場合
『オーロラエネルギー』3枚、『ダブルターボエネルギー』1枚
の計4枚を失います。
問題点の項でも書きましたが、アタッカーに必要なエネルギー総数は構築の段階で予め決められており、必要分が山札に残っていないと運用する事が出来なくなります。この場合、『オーロラエネルギー』を3枚失う為、4枚投入なら残りは1枚。『かがやくリザードン』の起動が一応見込めますが、他に有色エネルギーを2以上必要とするアタッカーが採用されている場合、『オーロラエネルギー』以外の有色エネルギーが採用されていないと、起動は不可能となります。序盤に有色エネルギーをボールやサポートのコストとしてトラッシュに捨てていても、同様に起動できません。
『アクアリターン』であれば、相手の非Vや『かがやくリザードン』を倒しながら、エネルギーが山に返っていく為、使い切りとならず、他のアタッカー運用に支障をきたしません。
また、『ネオラントV』自身が山に返る事により、もう一度特性を使う機会も生まれます。
1枚だとサイド落ちした時に困る場面が多い事、『博士の研究』と一緒引いて捨てづらくなるor捨てるしかないが、その試合使えなくなるリスクが大きい為、2枚の採用。
『かがやくリザードン』1枚
非Vアタッカーその1
その特性により、終盤は少ないエネルギー且つ炎一個しか有色エネルギーを要求しないローコストの高打点マシーン。
サイドを取られていない序盤こそ5エネも必要ですが、このデッキであれば序盤から起動する事もできます。
素打点でVを倒せることもさることながら、『こだわりベルト』と併せて250+30=280と、Vstarすらワンパンに沈めることが出来、更に『Vガードエネルギー』の影響を受けません。
非V同士の殴り合いであっても、HP160もあって耐久値が高く有利に立ち回れます。
倒されずに生き残った場合、次のターンは殴れないので逃げる必要がありますが、逃げエネが3なのでそれなりにリソースを割くことになり、消費しすぎると後半のアタッカー分のエネルギーが足りなくなる為、注意が必要。
また、『ネオラントV』の『アクアリータン』で倒される為、安易に前に出すとベンチから退かす機会を与える事になります。
ちなみに、あえて前に出して『アクアリターン』を誘う事で後手から捲る方法があるのですが、それは後述します。
かがやくのルールが無ければ3枚くらい入れたいが、やむなしで1枚。
『レジギガス』1枚
非Vアタッカーその2
一般的なリストだとこの枠が『イベルタル(アメイジング)』になっている事が多いです。
『レジギガス』を優先した理由は何点かあり、一番は『頂への雪道』と相性がいい事です。このカード+『頂への雪道』により、『ジュラルドンVmax』の特性を無効化しながら『こだわりベルト』や『パワフル無色エネルギー』を絡める事で倒せます。他にも『シンオウ神殿』下で『ミュウVmax』を倒すことが狙えたりと、『イベルタル(アメイジング)』には無い強みがあります。
壁役としても優秀で、『イベルタル(アメイジング)』の場合、スタートポケモンになってしまった時、ミラーでの『ネオラントV』やロストバレットの『ウッウ』に倒されてしまいますが、このカードはそれらを耐えるため、違う攻めを強要できます。その為『ネオラントV』の『アクアリターン』後に前に出すポケモンとして役に立ち、特にロスト対面ではこのカードを倒せるアタッカーが限られる為、堅固な壁を担ってくれ、無視して『ヤミラミ』でベンチを狙われても、そのままアタッカーとして殴っていけます。
また受け入れるエネルギーを選ばないのもポイントで、『イベルタル(アメイジング)』の場合は『オーロラエネルギー』が3枚必須ですが、こちらは5エネ満たせればいい為大体何でもよく、動かしやすさが違います。
CLにVmax系統のデッキを持ってくる人は『ビッグパラソル』による、『イベルタル(アメイジング)』のケアしてくる事が想定されたため、こちらを選択。
対Vmax、非Vにはその強さを遺憾なく発揮できる反面、Vstar対面への突破力は下がってしまいます。しかしそこは『ルギアVstar』と『かがやくリザードン』を用いれば十分だと考えました。
Vmax対面、非V対面以外は使わない事が多く、バトル場スタートをすると逃がすのに4エネ必要とする為、1枚の採用。Vmaxが多い環境であれば複数枚採用も検討できますが、現環境であればこのカードを複数枚採用するよりも、他のアタッカーを増した方が良いです。
『バケッチャ』1枚
ボールでサーチできるスタジアム割る係
相手の先手『頂への雪道』や中盤以降の『シンオウ神殿』を割る目的で入っています。
特にVstarパワー起動前に貼られた『頂への雪道』は、解除できないとそれだけで負ける可能性すらあり、どんな構築にしてもこのカードが抜ける事は無いと思います。
バトル場でスタートしてしまったり、サイド落ちした際は困る事があり、このデッキのスタジアム枠が『頂への雪道』であり、『ロストスイーパー』も不採用なので、相手のそれを剥がすことが出来ません。2枚目を検討したこともありましたが、『頂への雪道』、『シンオウ神殿』を採用していない対面では使わないのと、ロストバレット対面でスタートして倒されてしまったら『やまびこホーン』で釣り上げる格好の餌食となってしまう為、ある程度割り切って1枚採用としました。
『マナフィ』1枚
ベンチバリア要因
必要な対面は主に以下
『ライコウ(アメイジング)』、『カイオーガ(25th)』、『かがやくゲッコウガ』をアタッカー運用してくるロストバレット
『レジギガス』の『レジエレキ』
以上です。
ミラーにおいては『ライコウ(アメイジング)』の採用率が減っていたり、そもそも盤面の作り方で『ライコウ(アメイジング)』のケアが効いたり、『ムーランドV』の餌になったりと、無くても良く、なんなら無い方がいいです。
そこまで必要な対面というのは多くないのですが、『カイオーガ(25th)』や『レジギガス』対面は採用していないとそもそもの勝率が低くなってしまう為、1枚の採用。
『ノコッチ』1枚
『ルギアV』、『ルギアVstar』の弱点を消してくれます。
直前までは必要ないと思っていましたが、とも1くんが必要だと推してくれた一枚。
『空の封印石』採用のロスト対面に無いと『ルギアVstar』を押し付ける事にかなりのリスクを伴います。また、『レジギガス』対面はこのカードと『マナフィ』を同時に置くことで殆ど完封することができます。
『エレキガノン』対面においても、これがあるだけでかなり有利になる為、採用しない手はありませんでした。更にCLという環境的に必ずメタに回るプレイヤーが一定数おり、Day1では当たる可能性が高い『アルセコケコピカ』の様な雷系統のデッキに雑に負けない為、入れました。
実際CL当日はこのカードが無いと負けていた試合が何試合かありました。
たまにコイツで殴る事があり、技『ころがる』は2エネで30、『パワフル無色エネルギー』に対応していることから、30~110まで打点調整することが出来ます。『WTB』対面にて、相手の『メッソン』を倒しながら、返しに『フリーザー』が来ても、HPの低さからマヒして場に残ることなく倒される為、嵌められないように立ち回れます。
トレーナーズ解説
『クイックボール』、『ハイパーボール』、『しんかのおこう』各種4枚
所謂ボール系統。安定感をコンセプトにしている面もある為、初動となるカードは全て最大枚数の採用としました。
『しんかのおこう』3枚等の構築もあります。確かに後半のそれは他の2種に比べてバリューが低く、引いても嬉しくないのですが、このデッキは序盤の立ち上がりさえクリアしてしまえば、後半はある程度引きが弱くても何とかなる事が多く、寧ろ立ち上がりに躓いてしまうとそのまま負けてしまう為、4枚の採用。
他2種については『しんかのおこう』以上の価値があり、トラッシュに『アーケオス』を捨てる役割も兼ねている為、減らすのを考えた事すらありません。
『こだわりベルト』2枚
打点増強カード
『ルギアVstar』が『パワフル無色エネルギー』4枚付けた際の打点が300、そこにこのカードを併せる事で330となり、『Vガードエネルギー』付きのVstarや、HP330までのVmaxを倒せる打点になります。
『かがやくリザードン』に付けて250+30=280
『レジギガス』に付けてVmaxと対面すれば300+30=330
と、Vstar、Vmaxを倒すのに若干足りない打点を補強してくれます。
試合中1~2枚使う事が多く、2枚使う事があるのにサーチできないカードを2枚採用というのは、サイド落ちリスクや引けない場合を考えると、3枚目を採用したくなるのですが、非V対面では一切使わない事と、3枚目を採用する枠が無かった為、2枚採用。
『頂への雪道』2枚
特性封じカード
スタジアム枠は『崩れたスタジアム』が最近の主流ですが、不意に貼られるこのカードは対処されづらい事が多いです。
ミラーの後手1ターン目に貼る事で『バケッチャ』を強要させてボール1枚分を消費させたり、『崩れたスタジアム』で張り替えされてもベンチを狭くさせて『ネオラントV』等を出すスペースを無くしたりと、剥がされても副次的な効果が望めます。
解答となるカードを用意されなければ、今度はこちらが『バケッチャ』で剥がしてやることで、先手後手が入れ替わります。中盤以降においても、『ネオラントV』からの『ボスの指令』による負け筋を消せたりと、終始活躍してくれます。
『マリィ』と組み合わせて使う従来の使い方も強力で、『ミュウVmax』対面はそれだけで勝ててしまったり、ロスト対面も『かがやくゲッコウガ』でのドローを阻止できたりと、不利な状況からでもこれを決めれば、相手の動きが鈍って捲れることもあります。
良い点が多く見えますが、悪い点もあります。当然ですが自身もルールを持つポケモンの特性が消える為、『ネオラントV』や『かがやくリザードン』は使いづらくなります。また相手の『頂への雪道』をスタジアム張り替えで剥がせません。
リスクはありますが、メリットも大きく、特に後手からの巻き返しに使える点は『崩れたスタジアム』には無い大きな利点になります。勿論先手でも強く、こちらだけVstarパワーを使用した状況で貼るこのカードは絶大な強さを発揮します。
デッキのコンセプトでもあり、1枚目は簡単に剥がされやすい為、使うのであれば2枚以上の採用が必要だと考えました。特に『アルセウスジュラルドン』対面はこのカードが無いと『イベルタル(アメイジング)』を採用していない都合で『ジュラルドンVmax』が突破出来ません。
Vstarパワーを起動する前は、このカードを貼ってから『博士の研究』を使う、というプレイがしづらい為、1枚をコストにしても問題が無いように2枚の採用。サーチが効かないカードなので素引きするしかなく、引き込みやすいように3枚目の採用も検討しましたが、枠が無い為この枚数に。『こだわりベルト』同様に枠さえあれば増量したい。
『博士の研究』2枚、『マリィ』3枚、『セレナ』2枚
ドローサポート枠
『頂への雪道』との相性を考え、特性を縛りながら相手の手札干渉が出来る『マリィ』が1枚多く入っています。
ドローサポート7枚の場合、先手と仮定して2ターン目までに引く確率が約70%であり、8枚すると約75%になるので出来れば『博士の研究』をもう一枚増やしたかったのですが、他のサポートに枠を空ける為断念。
ちなみに初手にとりあえず来るようにする枚数が16枚で約90%、2ターン目までに引く確率が約95%です。サポートは『ネオラントV』でのサーチができる為、『ネオラントV』になるカードまで含めると構築の17枚(『博士の研究』2枚、『マリィ』3枚、『セレナ』2枚、『ネオラントV』2枚、『クイックボール』4枚、『ハイパーボール』4枚)が初動となるサポートに該当します。安定感を担保する最低限がこれくらいの枚数と思います。
『ボスの指令』2枚
『セレナ』でも相手のベンチポケモンは呼べますが、あちらはVポケモンしか呼べません。ドロー効果は無いので、初手にこれだけあってもいらない事が多いですが、非Vも呼べるのやはり強く、特に『ネオラントV』では弱点を突かない限りVポケモンを倒すことが出来ないので、倒せる非Vを呼んだり、サイド1枚の時に相手のバトル場のVstarやVmaxを無視してベンチのポケモンを狙えたり、『セレナ』では出来ない事が多いです。
ミラーの後手ではこのカードが捲りのキーカードになります。(後述します。)
一切使わずに終わる事もありますが、2枚以上使うこともある為、『セレナ』と合わせて4枚となる2枚採用。前述しましたが、初手にあってもいらない事が多く、コストで捨てられる事も多いので、捨ててしまっても1枚は使える枚数に。正直『セレナ』をあまり強いと思っていないので、全部『ボスの指令』でも良いかなと思うのですが、事故り気味の手札でこのカードを引いた時に「はぁ、、、こいつが『セレナ』ならなぁ」って思いたくないので散らしてあります。急に理論じゃなくて感情論です。
『チェレンの気配り』1枚
ダメージを負った無色タイプのポケモンを手札に戻せます。
マヒを撒いてくる対面でのマヒ解除、非V対面で『ルギアVstar』を戻すことで、サイドを進めさせない等、1枚あるだけで立ち回りに幅が出る一枚。
このカードを『ネオラントV』でサーチし、『ルギアVstar』を手札に戻し、『アクアリターン』で『ネオラントV』も山札に戻す事で、盤面からVポケモンを消すことが出来、サイド2枚取られるリスクが無くなります。主に非V対面でやるプレイですが、ミラーで打つ機会が訪れたら勝ちです。(中々訪れません。)
入れ替え札が他に入っていないのでその役割を兼ねており、唐突なマヒやねむり等の状態異常に対処できます。
1度のゲーム中に使う『ルギアVstar』が1枚の事が多く、このカードもそれを戻す役割が多い為、1枚の採用。『WTB』を強く意識するのであれば2枚以上の採用が望ましいですが、分布が少なそうなのと、安定感の欠如につながる為、この枚数に。
『バーネット博士』1枚
ボール系統を『クイックボール』しか持っておらず、また『アーケオス』を1枚も持っていないからトラッシュに送れない、なんて手札が来ることがあります。このとき『ルギアVstar』を持っていれば(または『しんかのおこう』を1枚だけ持っている)、『ネオラントV』から他のドローサポートではなくこのカードをサーチすることで、『アーケオス』を2枚トラッシュに送れます。ドローサポートで手札を伸ばす場合は引きに左右されますが、このカードは確定で落とせることが強みです。
素引きで打てることが最も強い打ち方なのであり、素引きする為には枚数を増やした方が良いのですが、1試合に1度打てればよく、また手札に『アーケオス』を2枚以上持てている時は『博士の研究』を打った方が強い為、『ネオラントV』でサーチする緊急回避的な位置づけで1枚。『クイックボール』1枚から『アーケオス』を2枚落とせるので、あるなしで安定性が変わってきます。
エネルギー解説
『キャプチャーエネルギー』4枚
このデッキは『ルギアV』をとりあえず置けないと話にもなりません。現物とそれに関与するカードは、これを含め全部で16枚。約90%で初手にあるので、殆どの試合で置ける計算になります。
ここの枚数が2枚等の構築もありますが、上記の数値から下がっていく為、安定感を重視するなら減らせないと思っています。
サブアタッカーや『ノコッチ』、『マナフィ』を置くのにも役立ち、『ネオラントV』と『バケッチャ』以外はこれで賄える為、中盤以降も役立ちます。終盤は不必要なことが多いのですが、『プライマルターボ』で加速する際、これで無職エネを満たしてやる事で、他のエネルギーを温存できますし、逃げエネとして使い捨てやすくもあります。雑に加速して裏目になりづらいのも良い点です。
『パワフル無色エネルギー』4枚
打点増強カード、デッキ内の無色ポケモン全てに対応します。
主に『ルギアVstar』に付けることが最も多いですが、『レジギガス』、『アーケオス』に付ける事も多いです。
殆どの対面で3枚以上使う為、サイド落ち、コストで捨てる事も考慮し4枚採用。このカードが『ルギアVstar』のパワーを支えている面もあり、減らすのを考えたこともありません。
『オーロラエネルギー』2枚
4枚採用されることが標準になっていますが、このデッキでは『かがやくリザードン』と『ネオラントV』にしか使わない為、最低限に減らしています。
問題点の項でも書きましたが、これを引きすぎる事がそもそもの事故に繋がりやすく、『パワフル無色エネルギー』も同様に引きたいカードではない為、両方を最大数採用すると、8枚引きたくないカードがあることになります。
1枚なら許容できるのですが、2枚以上引くとコストに充て辛い為、手札が窮屈になりやすく、初手に2枚以上ある確率が8枚で約25%もある為、4試合に1回はそういう手札が来ることになります。なので、ここの枚数は極力減らしたく、『イベルタル(アメイジング)』を採用せず、『レジギガス』を採用しました。
手張りする際に手札を一枚捨てる効果はメリットにもデメリットにもなります。デメリットは単純に手札が1枚減るので、捨てたくないカードばかりの手札では悩まされますが、メリットは『アーケオス』をトラッシュに送れることと、その試合で必要ないカード(非V対面の『こだわりベルト』等)を捨てる事で、『マリィ』や『ツツジ』を受けても、山札に必要なカードのみが残りやすくなります。
2枚だと、1枚がサイド落ちやコストになった場合、もう1枚の扱いがシビアになってしまいますが、『ネオラントV』に使う際はどのみち山札に戻る為、『かがやくリザードン』の使いどころさえ気を付ければさほどもんだいありません。リストの構築で3枚以上採用を検討する場合は、『ウォッシュ水エネルギー』を採用した方がいいと思います。『ネオラントV』の色エネ供給の他、ロスト対面で『マナフィ』をベンチに置いたとき、『ヤミラミ』で取られるリスクがありますが、『ウォッシュ水エネルギー』があれば『マナフィ』を守る事ができるので、負け辛くなります。
『ダブルターボエネルギー』2枚
-20打点が下がるデメリットが大きい為、あまり強くないのですが、『ルギアVstar』を動かすのに必要だったり、逃げエネとしては重宝します。
バトル場が『ルギアVstar』以外のポケモンの場合、『ルギアVstar』で殴ろうとするには、まず前のポケモンを逃がす必要があります。逃げエネが1のポケモンであれば、手張りしてやれば良いのですが、2以上だと『プライマルターボ』で加速してやらないと難しいです。しかし、『プライマルターボ』は1回につき1体にしか加速が出来ませんので、『ルギアVstar』が1エネも付いていない状態から殴るには2回の『プライマルターボ』での加速、もしくは手張り+『プライマルターボ』をしてやる必要があります。1回は逃げエネ、もう1回が『ルギアVstar』への加速となる時、『ダブルターボエネルギー』で実質3エネ分の加速をしてやらないと、手張り1回では殴れないわけです。その他は殆ど逃げエネに回されます。入れ替え手段を逃げるに頼っているこのデッキでは、実質このカードと『キャプチャーエネルギー』が入れ替え札となるわけです。
唯一手張り2回で『ルギアVstar』を動かす
上記状況で必要な為1枚は必須、サイド落ちすると出来なくなる為、2枚採用。
『ツインエネルギー』2枚
打点マイナスが無くなった代わりに、Vに付けても働かない『ダブルターボエネルギー』。非Vで無色2以上を要求するポケモンが多く、特に『レジギガス』と、相手サイドが多い状態での『かがやくリザードン』に使います。
非Vに対して1回の『プライマルターボ』で3~4エネを供給できるようになる為、動かしやすくなります。『ダブルターボエネルギー』同様、逃げエネにも重宝し、逃げエネ3以上のポケモンが、1回の『プライマルターボ』で逃げれるようになるのは大きいです。
使わない試合もありますが、使うときは1枚以上使う為、2枚の採用。Vポケモンに付けても無色1個分にはなるので、必要無い試合展開の時はあえてVポケモンに付けたりもします。
『Vガードエネルギー』1枚
主に『ルギアVstar』に付けて耐久を上げます。HP280+軽減30で実施耐久がHP310となり、ワンパンされる要求値が上がります。
殆どのV対面に有効で、ミラーであれば倒すのに『イベルタル(アメイジング)』か『こだわりベルト』を要求出来、『ミュウVmax』対面は『パワータブレット』4枚or3枚+『こだわりベルト』を要求します。
細かなところでいくと、『かがやくリザードン』に付けると実質HP190となり『ダブルターボエネルギー』付きの『アルセウスVstar』の攻撃を耐えるようになり、このデッキには採用されていませんが、『イベルタル(アメイジング)』に付けると実質HP140となり、『ネオラントV』の『アクアリターン』を耐えるようになります。
2枚あると1枚雑に使えたり、サイド落ちに困らず、1枚採用が主流なので、相手の意表を付けたりしますが、絶対に使うカードでもないので1枚の採用に。このカードを抜いた構築を見かけますが、ミラーや『ミュウVmax』対面で、『ルギアVstar』をワンパンされるハードルが極端に下がる為、必須だと思っています。
以上が各カードの採用理由となります。
採用検討カード
『ムーランドV』
非Vを倒してサイドを2枚取れる稀有な存在。『おかわりファング』の素打点が40しかありませんが、『パワフル無色エネルギー』で補強してやることで、最大120までダメージを出すことが出来ます。
あると非V対面が楽になったり、ミラーで相手の『マナフィ』を狙う事で唐突に勝つ筋が生まれたりするのですが、無くても勝てるのと、不要対面でスタートした時、逃げエネが4で逃げづらく、その後もベンチに残って負け筋になりやすいです。ロストバレット対面はこのカードか『チェレンの気配り』があると大分勝ちやすいので、どちらかを採用しようとなり、『チェレンの気配り』の方が唐突なマヒ戦法にも対応できる為、あちらを優先しました。
『ヤレユータン(さるぢえ)』
手札にエネルギーを引きすぎた時や、『博士の研究』、『マリィ』で流したくないカードを山上に避難させれます。
『キャプチャーエネルギー』からとりあえず置いておくだけで、毎ターン山上を見れるようになったり、実は打点70出るので、ロストバレット対面で『キュワワー』を倒しながら、こちらは『ウッウ』に倒されない等、アタッカーもこなせます。あると便利なカードであり、枠があれば採用したいのですが、他に優先したいカードが多すぎる為、不採用に。
『カビゴン(とおせんぼ)』
特性により相手のポケモンが逃げられなくなります。ミラーなどで、相手がサブアタッカーを予め置いてない時に出すと『アーケオス』で殴る事を強要できたり、ロストバレット対面で『はなえらび』の試行回数を減らせたり、前のターンに『テクノバスター』を打った『ミュウVmax』に出すことで縛ったりできます。特に『ミュウVmax』は入れ替え札を『いれかえカート』にしていることが多い為、『ボスの指令』か『あなぬけのひも』を要求できます。技も優秀であり、『パワフル無色エネルギー』にも対応している為、ねむってしまうデメリットはありますが、中打点で殴ることが出来ます。
3体目のサブアタッカーを採用したい考えがあり、かなり有力候補でした。
『イベルタル(アメイジング)』
一般的に採用するのが標準となっています。Vstar、Vmaxを倒すのがかなり楽になりますが、Vmax系統の『ビッグパラソル』採用が流行しているので、通りがそこまで良くなく、Vstarを倒しやすい(特に『ルギアVstar』)一点での検討となり、エネ管理のシビアさ、非V対面で全く役に立たない(HP110だと壁にすらならず、殴るにしてもエネルギーのコスパが悪い)点との比較、コンセプトとして『オーロラエネルギー』を絞る形にしたかった事も含め不採用に。
『ライコウ(アメイジング)』
殆どの対面が『マナフィ』を置いてくるのと、ミラーにおいてもケアするのが簡単なので、最近は採用率が減ってきた1枚。
しかしそれに伴い、このカードへの意識が薄れつつあるのと、決まるとイージーに勝つポテンシャルはある為検討しましたが、『オーロラエネルギー』の増量をしなければいけなかったりと、根本から構築を変える必要があったんで今回は不採用。
『ロストスイーパー』
『ジュラルドンVmax』に付けられる『ビッグパラソル』を剥がす用途が主で、他対面でも『頂への雪道』、『シンオウ神殿』を剥がす役割を持ちますが、このデッキは『ビッグパラソル』を剥がす必要が無い為、不採用に。
最近は『おおきなおまもり』採用の『ルギアVstar』も増えて来たので、以前よりは評価が上がっています。
『ツールジャマー』
『Vガードエネルギー』+このカードを『ルギアVstar』に付ける事で、『かがやくリザードン』や『ルギアVstar』+『こだわりベルト』での突破できなくなる他、『ミュウVmax』も突破のハードルが上がり、ロストバレット対面は『ふうせん』が働かなくなる為、『キュワワー』が逃げるのに手張りか『ミラージュゲート』でのエネ加速が必要になったりと、多少動きを鈍くさせれます。
基本『ルギアVstar』以外に付ける意味が無く、1枚入れても都合よく引けない他、2枚以上採用する枠も無い為不採用に。
『ダンデ』
比較対象が『こだわりベルト』になるのですが、違いは以下
①『ネオラントV』でサーチできる
② 非V相手にも打点を増強できる
③『ツールジャマー』下でも使える
特に①が大きく、『かがやくリザードン』がVstarを倒すのには+30の打点増強が必要不可欠なのですが、ドローサポートで探しに行くよりも、サーチ出来た方が確実です。
採用するとおしゃれポイントが上がります。Let's チャンピオンタイム
『ツツジ』
アドバンテージの概念いかれてるカード。
他のTCG観点からするとこんなカード許されるわけ無いのですが、そこはポケモンカードならでは。
逆転するのにはかなり有効な札で、相手の2ドロー+ターン始めドローが奮わなければ一気に巻き返せたり、プラスして『頂への雪道』を置くことでかなりの拘束力を発揮でき、『ボスの指令』負けを防ぐのにも役立つカードです。『マリィ』だと『ヤレユータン』で山上に『ボスの指令』を逃がされると結局負けますが、このカードはシャッフルさせる山上固定を解除でき、引く確率100%からかなり低下させれます。他にもロスト対面で使う事で『はなえらび』や『アクロマの実験』で貯め込んだ手札をリセットさせれます。山が薄時に打つこのカードは実に強力で、『はなえらび』で山を掘ろうにも有効札が多すぎて、どちらも必要なカードが同時に捲れる事案が発生しやすく(どちらもロストに送りたくない)、『カイオーガ(25th)』型ロストバレットを使っていた時、あまりに苦しくて発狂しそうでした。
あるなしで世界が変わる部類のカードなので出来れば採用したかったですが、Day1では安定性を重視して『セレナ』2枚目に枠を譲る形に。
● 各対面プレイング
基本は本記事のリストを基にした事を書いていきますが、他構築でのパターン等も記していきます。
ルギアVstar
ミラーで先手取って普通に回ったのに負けるのは死刑に値します。
とんでもないビックリドッキリメカが入ってない限り先手有利なので慢心することなく立ち回りましょう。
先手で気を付けるのは3点
①『ルギアV』2体目を置くかどうかの判断を慎重に。
②盤面になるべくエネルギーを残す。
③『マナフィ』、『ノコッチ』をなるべく置かない。
まず①について、基本的に『ルギアV』を最初から2体置く必要はありません。こちらが途中から非Vを押し付けるの同様に、相手も非Vを押し付けてくる展開になる為、サイド2のポケモンを置いておくのは負け筋になりやすいです。よって、初ターンに展開すべき『ルギアV』は基本的に1体のみになります。ミラー後手は攻撃される心配もありませんから、バトル場スタートでも倒れる事が無いのでノーリスクですね。
しかし、状況によっては2体目を置く場合があります。序盤やむをえず『オーロラエネルギー』やサブアタッカーを捨て、『パワフル無色エネルギー』も消費してしまった時、『アーケオス』の打点で相手の『アーケオス』や『かがやくリザードン』を倒せなくなってしまう為、中盤~終盤にアタッカーを担ってもらいます。
ただ単に置くだけだと、『ボスの指令』で呼ばれてサイド2を献上するだけになってしまうので、相手が前のアタッカーを無視し辛いタイミングや(『ルギアVstar』に『パワフル無色エネルギー』を多くつけている、『かがやくリザードン』+『こだわりベルト』等)、『頂への雪道』+『マリィ』による妨害をして狙われにくくする等、相手視点に立って『ルギアV』を取る余裕があるかないかで判断しましょう。
うまぶりプレイとして、サイド先行している場合に『マリィ』で流されたくないカードがある時や、『ネオラントV』に『アクアリターン』されたくない時(ベンチに残っていて欲しい時)は、あえて出して『ボスの指令』を誘う餌にする事があります。この時、後者が理由で置く場合は『崩れたスタジアム』で相手に『ネオラントV』をトラッシュされて、自分の『ルギアV』だけ残ると破産するので、こちらもトラッシュに送れるよう必ずベンチを埋めておきましょう。
②について、これは後手の捲り方も含めての話になるので、まとめて説明していきます。
まず、ミラー後手は順当に殴り合うと負けます。相手の方が先に殴り始めているので、当たり前ですね。その為、何らかの方法でサイドレースを逆転す必要があります。単純なとこだと『ライコウ(アメイジング)』によるサイド複数取り、『ゼクロム』+『チャーレムV』によるマヒ+『ヨガループ』でターンを獲得するコンボ等があります。ただし、これらは周知されていない場合に使える一発芸的な側面があり、バレていると対策が簡単です。
また構築もそれに寄ったものになってしまうので、安定感が不足しがち。
じゃあそれらを採用せず、後手から捲る方法ってなんぞや?
一つだけ普通のルギアでも出来るプランがあります。
それが【後手2or3で相手の『アーケオス』を狙う事】です。
相手の先手2ターン目、『ルギアVstar』にて『アーケオス』が2体展開され、『プライマルターボ』により、『ルギアVstar』へ『パワフル無色エネルギー』、『ダブルターボエネルギー』、『Vガードエネルギー』が付き、こちらのバトル場のポケモンが倒されて、番が返ってきたとしましょう。
その返し、あなたはいつもどんな選択をしていますか?
まず、前の『ルギアVstar』に対して、こちらも『ルギアVstar』で応戦するのは大体負けです。倒した返しに『イベルタル(アメイジング)』や『かがやくリザードン』に倒され、これをまた倒して~と繰り返していると、先にサイドを取っている相手がよほど引きが悪くアタッカーを引かない、サイドにアタッカーが落ちている、エネルギーが残っていない、等にならない限り自動的に勝ちます。
一番最適な選択は『ルギアVstar』に『Vガードエネルギー』を付けて、相手ベンチの『アーケオス』を『ボスの指令』を用いて倒すことです。『アーケオス』を1体倒せれば、『イベルタル(アメイジング)』を1ターンで育てる事が出来なくなります。そうなった場合、こちらの『Vガードエネルギー』が付いた『ルギアVstar』を倒せるのが
『かがやくリザードン』+『こだわりベルト』
『ライコウ(アメイジング)』+『こだわりベルト』
『ルギアVstar』+『こだわりベルト』+『パワフル無色エネルギー』3枚
となるわけですが、ここで『ツインエネルギー』が相手に採用されていない場合、『かがやくリザードン』の必要エネルギーが4エネ、1回の『プライマルターボ』+手張りでも3エネまでしか届かなく、『ダブルターボエネルギー』では打点マイナスのデメリットにより倒せなくなります。
『ライコウ(アメイジング)』は採用率が減っている事もあり、そこまで飛んで来ず、仮に採用されていても場の『アーケオス』が1体だと、手張りでの『オーロラエネルギー』と『こだわりベルト』の2枚要求になります。
『パワフル無色エネルギー』+『こだわりベルト』はどの構築でも出来ますが、この時前述したエネルギーが付いていると、『ダブルターボエネルギー』のマイナス分を帳消しする為に、『パワフル無色エネルギー』を4枚付けなければいけません。ここでも『アーケオス』が1体な事が響き、1枚は手張りで用意してやる必要が出てくるわけです。
こうしてこれらの条件を相手が達成できなかった場合、こちらの『ルギアVstar』が1ターン生き残って番が返ってきますので、サイドレースをひっくり返せます。
後手2ターン目に決められなくともまだチャンスはあります。
上記の動きが出来ない場合は、相手の『ルギアVstar』を『かがやくリザードン』+『こだわりベルト』で倒すことを狙ってみて下さい。相手が特に何も考えなく『ネオラントV』で倒して来たら勝ち筋が生まれます。
『ネオラントV』が山札に返り、前に壁役として不要な非Vのポケモンを押し付けてきたとしましょう。この時、相手ベンチが『アーケオス』のみや、『アーケオス』+サブアタッカーで、エネルギーがサブアタッカーに付いていないような状況は好機です。このターンに『アーケオス』を倒しに行きましょう。『かがやくリザードン』に倒される可能性は高くなりますが、逃げエネの供給がし辛くなるので、相手の動きが鈍くなり、アタッカー育成が難しくなります。『ルギアVstar』が1ターン耐えた場合、もう一度『アーケオス』を狙ってやればほぼ勝ちになります。
このような捲られ方をしないように、ケアをする必要があります。
『ルギアVstar』に安易なエネ節約の発想で『ダブルターボエネルギー』を付けず、『パワフル無色エネルギー』を1枚貼っておく
→返しに『アーケオス』を狙われると、1回の『プライマルターボ』では相手の『ルギアVstar』+『Vガードエネルギー』を倒せなくなる。
『ネオラントV』で殴る時は必ずサブアタッカーにエネルギーを付けておく
→『アーケオス』を倒されると、その後のエネルギー供給が困難になり、逃げエネを払う事すら難しくなる。
私の構築では採用していませんが、『イベルタル(アメイジング)』+『ハイド悪エネルギー』+何かしらのエネルギーを予めベンチに用意するのも有効です。この準備さえしておけば『アーケオス』を狙われても、1回の『プライマルターボ』+手張りで『アメイジングデス』を喋りにいけます。仮に『アーケオス』でなく、こちらを狙われても、『ルギアVstar』に『パワフル無色エネルギー』を集める事が可能になるので、『こだわりベルト』さえあれば『ルギアVstar』+『Vガードエネルギー』が突破可能になります。
③については単純で、安易に置くとせっかくこちらが非Vで盤面を固めているのに、相手の『ムラーンドV』によりサイド2枚取りされてしまいます。
『パワフル無色エネルギー』が何枚見えているかで、置くかどうか判断しますが、基本は置かない事が一番です。
後手の捲り方は②で書いた通りですが、これが通らない場合は『マリィ』+『頂への雪道』で止まってくれることを祈りましょう。
それでも動かれた場合は『ツツジ』+『頂への雪道』で執拗に妨害して、攻撃の手が緩む事を祈りましょう。
後手時の盤面について、基本『ルギアV』は2体置いた方が良いと思っています。相手の先手2ターン目『ボスの指令』から『ルギアV』を狙われる事を嫌うのは勿論の事、順当に殴り合いをしても勝てず、『ルギアVstar』がどこかで1ターン耐えないと捲れないので、サイド2を取られるリスク回避よりも、押し付ける回数を増やした方が良いです。
相手には『パワフル無色エネルギー』が2枚以上残っておらず、こちらには残っている状態で『アーケオス』を押し付けると、相手は『アーケオス』で『アーケオス』を倒せないが、こちらは倒せる状況を作り出せます。
これを倒すのに『かがやくリザードン』や『イベルタル(アメイジング)』が要求できるので、覚えておきましょう。
ミュウVmax
先手はバトル場『ルギアV』スタート以外は『ルギアV』を1体置ければ大丈夫です。その際に『あなぬけのひも』をケアする為、かならずベンチに1体以上非Vのポケモンを置きましょう。
後手は絶対に2体置きます。高確率で2ターン目『ボスの指令』が飛んでくる対面です。
サイドプランは2-2-2、3-3、3-2-1(順不同)、3-2-2(順不同)と、相手の構築や、その時の状況に応じて変わります。
『ミュウVmax』を如何にワンパンするかが重要で、それを担えるのが『ルギアVstar』と『レジギガス』になります。
『ルギアVstar』であれば『パワフル無色エネルギー』3枚+『こだわりベルト』で310、相手のベンチに『オドリドリ』がいる場合はもう1枚『パワフル無色エネルギー』が必要になります。
『レジギガス』は『こだわりベルト』があれば殆どの状況下でワンパンでき、無い場合は『パワフル無色エネルギー』1枚or2枚でワンパン圏内に。基本的にどちらかを通して、後は『ミュウVmax』と付き合わずに『ボスの指令』でベンチを狙うプランが楽です。
この対面で気を付ける事は、出来る限りベンチを非Vで埋めておく事です。
相手の最も通したい勝ち筋が『やまびこホーン』を用いての2-2-2サイドプランであり、こちらが先手の時は『ルギアV』を1体置けばいいだけなのでそこまで問題では無いですが、後手の時は3体目を置かなくとも、呼び出される為、これをケアする為にベンチは出来るだけ埋めておきましょう。
最近は『ミュウVmax』側が『頂きへの雪道』を張ってくる事も多いですが、あちらもこれの影響を大いに受ける為、『頂きへの雪道』+『マリィ』で足止めしてやれば有利に立ち回れます。
ロストバレット
相手の型によってこちらのプレイを変える必要があるので、いち早く見極める必要があります。特に『カイオーガ(25th)』が入っている場合は『マナフィ』を置くタイミングを注意します。まず『マナフィ』を早期に出す必要が全くなく、『かがやくゲッコウガ』の攻撃よりも『カイオーガ(25th)』に一瞬でサイドを取られることが何より怖い為、『ボスの指令』、『ヤミラミ』で先に退かされやすい序、中盤ではなく、相手の山が薄くなってきた終盤に『マナフィ』を置きます。盤面にエネルギー残さず、やたらトラッシュに貯まっていたら大体『カイオーガ(25th)』です。入っていなさそうなら置く必要はありません。
基本的にどの型相手も最初は『ルギアVstar』以外で戦っていきます。相手に『空の封印石』+『ライコウV』のパッケージが入っていそうなら『ノコッチ』を置いておかないと、サイド3枚取りを決められる為注意が必要。雷エネルギーが見えたらほぼ採用されていると見ていいので、そこで判断しましょう。判断できるまでは『ルギアVstar』をバトル場に送り出しません。『ノコッチ』を置く事にリスクが付きまとうので待ちます。『ルギアVstar』が1回でも攻撃を耐えたら『チェレンの気配り』で手札に返してほぼゲームセットです。『ノコッチ』自体が『ヤミラミ』に狙われる的となりやすいですが、サイド3枚取られるよりは軽傷で済むのでさほど問題ではなく、先に『ノコッチ』を狙われた場合は、ベンチに『ルギアVstar』を逃がして他で戦いましょう。
ロストバレットは非Vデッキの様に見えて、デッキの回転率を『かがやくゲッコウガ』や『ネオラントV』の特性で増している面があるので、『頂への雪道』がそれなりに刺さります。また手札干渉が兎に角きついので『マリィ』を都度打ってやると事故って止まってくれます。この対面は『ネオラントV』でサポートサーチから『アクアリターン』でサイドを取りやすく、前に出す壁役を『かがやくリザードン』、『レジギガス』にすることで、相手はこれを倒すのに『ザマゼンタ』や『カビゴン(へいきなしぼう)』が必要になります。『マリィ』を打ってやる事で、それらが攻撃するハードルを上げれる為、どんどん打っていきましょう。
基本的に『ルギアVstar』、『かがやくリザードン』、『レジギガス』、『アーケオス』、『ノコッチ』以外のポケモンは展開しません。『ネオラントV』はさっさと山札に戻してやることが重要ですが、状況次第では壁役を任せる場合があります。『ネオラントV』を倒せるポケモンも『ザマゼンタ』や『カビゴン(へいきなしぼう)』、『ライコウV』くらいなので、それらがベンチにいない状況で『マリィ』を打ってやると、結構準備が難しいです。『かがやくリザードン』、『レジギガス』どちらかがサイド落ちしていて、壁役にすると殴れなくなる、耐えて『アクアリターン』できればかなり勝ちに近づく等、特定条件下での割り切り選択となりますが、覚えておきましょう。またロストの貯まり具合が少ない序盤は『ウッウ』でしか殴れないので、序盤壁役にすることはそこまでリスクがありません。
気を付ける事として、不要なポケモンをなるべく捨てないようにしましょう。折角耐久値の高い壁役をバトル場に配置しても、『やまびこホーン』で呼び出されて無視されます。
レジギガス
『ノコッチ』と『マナフィ』を置いて、『ルギアVstar』を『チェレンの気配り』で返せると簡単に勝てます。
『ノコッチ』、『マナフィ』両方を置くと『レジエレキ』で殴る意味が無くなるので、前に出てこないですが、『ノコッチ』だけを置くことで『レジエレキ』を誘導できます。『ネオラントV』を使いたい時、『レジエレキ』以外のレジはHPが130以上なので、『アクアリターン』で倒せませんが、これをすることで、サイドを進めながら『ネオラントV』を山に返し、リスク無しでサポートをサーチすることが出来ます。(1回は必ず『マナフィ』を置きましょう。)応用で、『ムーランドV』+『パワフル無色エネルギー』4枚によるサイド2枚取りを『ボスの指令』無しで行えます。
『ノコッチ』も『マナフィ』も無い構築の場合は若干きついですが、『マリィ』、『ツツジ』を打ちながらレジが揃わない事を祈ります。
『スピード雷エネルギー』が入っていることもあり、序盤は『レジエレキ』が一番殴ってきやすい(他のアタッカーだと『オーロラエネルギー』が2枚必須)ので、『テラスパーク』を耐える『レジギガス』と『かがやくリザードン』で序盤を乗り切ります。この時、同時に二体とも場に出してしまうとベンチで40ダメージを受けて、バトル場に出ても結局耐えなくなるので、1体ずつ出しましょう。
アルセウスジュラルドン
先後問わずバトル場『ルギアV』が理想。先手で先殴りできたらほぼ勝ちです。バトル場に出ているのが『アルセウスV』、『ジュラルドンV』どちらでもサイド2枚先行から『アルセウスVstar』を倒し、最後に『ジュラルドンVmax』を『頂への雪道』+『レジギガス』で倒して勝ちです。
こちらが後手でも、バトル場の『ルギアV』が『アルセウスVstar』の攻撃を耐えるので、カウンターで相手を倒しましょう。
アルセウスジュラルドン側の主なプランとして、『ジュラルドンVmax』成立後は『ボスの指令』により『アーケオス』を狙いに来ます。あちら視点で脅威となるのが『イベルタル(アメイジング)』か『頂への雪道』しかないので、これを決められる前にエネルギーの供給源を絶つ目的です。『イベルタル(アメイジング)』だと、『アーケオス』が1体倒れた後は場に出してすぐ攻撃に行くことが出来ず、一旦ベンチに置いて育成することになりますが、そこをもう一度『ボスの指令』されると詰みになってしまいます。また、『ビッグパラソル』が付いている場合、『ロストスイーパー』を引くまで待つ必要があり、引けないターン数分『アーケオス』を狙われるリスクが高まります。『頂への雪道』であれば『レジギガス』で倒すのを狙うのは勿論の事、1枚目を貼って『ルギアVstar』等で攻撃し、張り替えされなければそのまま勝ち、張り替えされても2枚目を引くまで待つ等も出来ます。相手が『悪の塔』で『悪の塔』を捨ててドローしている場合は張り替えされづらいので、トライする価値が存分にあります。引き遅れた場合に『アーケオス』が狙われるリスクは同じくありますが、『ルギアVstar』に『パワフル無色エネルギー』を集めておけば『こだわりベルト』+『頂への雪道』でいつでも突破可能になるので猶予ターンが長いです。
WTB
かなり不利が付く対面になります。『フリーザー』+『緊急ゼリー』で半永久的にマヒにされながら、『クイックシューター』の『インテレオン』でチマチマダメカンを稼がれ、いつの間にやら詰んでいます。1度目のマヒは『チェレンの気配り』で対処できますが、2回目以降はどうしようもありません。盤面が整う序盤に如何にサイドを取れるかが鬼門になり、中盤以降は『ネオラントV』と『ノコッチ』を上手く使う必要があります。
『アクアリターン』をしながら『バケッチャ』、『マナフィ』を差し出す、『ノコッチ』に『パワフル無色エネルギー』を集めて『メッソン』、『ジメレオン』を倒すと、返しに『フリーザー』が来てもマヒして留まることなく倒されるので、縛られません。『ボスの指令』で避けられるので、『キバナ』からでないと『フリーザー』が動かない時に有効です。
正直これくらいしか足掻く方法が無いので、ここの勝率を上げたい場合は『とりつかい』を追加で入れるか、『ビリジオンV』や『ワタシラガV』等が必要です。
ドガスダイナ
CL前時点ではノーマークでしたが、『ガラルマタドガス』系統が一定数いるであろうことは予測していたので、そちらを紹介します。
基本的に相手の戦法に付き合わず、ひたすら『ルギアV』に手張りしながら『かぜよみ』をします。どこかで『ボスの指令』か『セレナ』が引ければ特性ロックを脱出できますし、手張りで育った『ルギアVstar』でサイドを進める事もできます。特性ロックされたからといって焦らず、ゆっくり盤面と手札を整える事が、この対面で一番勝ちに近づきます。相手が勝つのもまたゆっくりなので、無理に足掻こうとせず、『マリィ』で流されても良いので、ひたすら『かぜよみ』を喋りましょう。一度『アッセンブルスター』から『プライマルターボ』が使えれば、その後どれだけ『ガラルマタドガス』を押し付けられようが、全て粉砕できるので焦らない事がなにより大切です。
アルセウスコケコピカ
大した脅威のデッキでは無いです。基本的に『アルセウスVstar』から殴ってエネルギー加速、その後2体のVmaxで攻めて立てるデッキですが、『ノコッチ』がいればこちらの『ルギアVstar』をワンパンされることがなく、『カプコケコVmax』でマヒされても『チェレンの気配り』で戻せば問題ありません。そのまま『レジギガス』で倒しましょう。
『そらをとぶピカチュウVmax』だけ『ルギアVstar』、『アーケオス』以外の攻撃が通らないので注意。『Vガードエネルギー』を『アーケオス』に付けると『ダイバルーン』を耐えるようになるので、3回攻撃を通すか、『こだわりベルト』+『パワフル無色エネルギー』を付けて170の2回攻撃で倒しましょう。
その他
その他の対面はそんなに気を付ける事が多くないので割愛します。カードパワーを真正面からぶつけるだけです。『シンオウ神殿』を貼ってくる対面だけ、ベンチに『ルギアVstar』を温存して、何時でも割れるようにしておく事が共通の指標です。覚えておきましょう。
● CL京都(Day1)マッチング
1回戦 レジギガス 後手 〇
先手『頂への雪道』を貼られた返しに、『マナフィ』と『ノコッチ』を置きに山札を見ると異変に気付く。
(『バケッチャ』サイド落ちやん、、、)
割る手段が『ストームダイブ』のみになったのでひたすら『ルギアVstar』に手張りをしていく。
相手が『オーロラエネルギー』を集めきる前に『マリィ』+『ストームダイブ』が決まり、追加の『頂への雪道』がなかった事でVstarパワーが使用可能に。『チェレンの気配り』で『ルギアVstar』を返しながら順当にサイド取りきって勝利。
2回戦 裏工作サンダース 後手 〇
最初は『メッソン』しか盤面に見えなく、何デッキかわからない状態だったが、『頂への雪道』貼られて番を返される。
とりあえずボールを打って山札を見ると異変に気付く。
(『バケッチャ』サイド落ちやん、、、)
割る手段が『ストームダイブ』のみになったのでひたすら『ルギアVstar』に手張りをしていく。※本日2回目
すると返しに相手の盤面に『サンダースV』が置かれ、ようやくデッキの全貌が判明。急いで『マナフィ』と『ノコッチ』を置きひたすら『ルギアVstar』を育てる。お相手、『インテレオン』の『うらこうさく』から『ボスの指令』と『ばつぐんゴーグル』をサーチ。
(なるほど、このターンに『ノコッチ』を倒して、次のターンに『ルギアVstar』を倒すのを狙ってるわけか、きついなぁ、、、)
なんて考えていたら
相手「『ボスの指令』、『ルギアVstar』でお願いします。」
自分「、、、、?あ、はい」
CLとかの大型大会って緊張していつも通りプレイするの難しいし、色々見落としたりしますよね、わかります。
無事相手の攻撃を耐え、手張りで育った『ルギアVstar』と『ボスの指令』で相手の『メッソン』を倒しつつ、『頂への雪道』を解除。
相手の場に『うらこうさく』に繋がるラインが無く、そのまま『頂への雪道』おかわりもなかった事でそのまま勝利。
3回戦 ミュウVmax 後手 〇
試合内容良く覚えて無いんですが、特筆する様な試合展開も無く、『レジギガス』で『ミュウVmax』ワンパンして終わった気がします。
4回戦 ルギアVstar 後手 〇
相手も自分も順当に立ち上がりましたが、後手2からの捲りプランが通り、相のエネ供給が苦しくなったことでこちらの『ルギアVstar』が攻撃を耐え、『チェレンの気配り』で返してテンポ勝ち勝利。
5回戦 幻影バレット 後手 ×
今日一エネルギーまみれのハンドが来るも、とりあえず『ルギアV』の『かぜよみ』でドロー。が、引けども引けどもエネルギーなので再び『かぜよみ』。
3ターン目にしてようやく『アーケオス』を2枚落とせるようになり、ここから捲る為、ダメカンが載っている『ルギアVstar』を返そうと『ネオラントV』から『チェレンの気配り』を探すも見当たらない。
サイド落ちはちゃんと確認しましょうね~
遅れと『チェレンの気配り』サイド落ちが響き、サイド1対2まで持ち込むも、最後は『ヤドラン』で〆。
6回戦 ソルロック&ルナトーン 先手 〇
やっと今日初めての先手だーと喜ぶも束の間、お相手先手後手どっちでもいい系統のデッキでトーンダウン。
試合展開は、序盤『ルギアVstar』2体で受け回しながら『チェレンの気配り』でサイドを進めさせず、相手のベンチに『かがやくゲッコウガ』が終始出ていたこともあり、『ソルロック』が3体しか並ばなかったので、『ネオラントV』の『アクアリターン』でエネルギーを節約しながら『かがやくリザードン』、『レジギガス』、『アーケオス』で『回収ネット』かエネ手張りを要求(『ソルロック』3体だと3エネ加速しか出来ないので打点が120までしか出ない)しつづけ、『回収ネット』が4枚見えたタイミングで『ルギアV』で突っ張って勝ち。
7回戦 ルギアVstar 後手 ×
バトル場『かがやくリザードン』スタート、相手の『ハイパーボール』、『アーケオス』2枚トラッシュスタートに対して、こちらは『クイックボール』と『キャプチャーエネルギー』しかないので、『ネオラントV』から『バーネット博士』を落としていく。『ルギアV』も2体展開し、『ルギアVstar』は持っていたので、次のターンはとりあえず展開できる状況にするも、相手の『ルギアVstar』進化から『セレナ』により、『ルギアV』を倒され、サイド2枚先行される。そこらはほぼ一方的にサイドレースが進んでしまい、後手捲りプランで相手に『かがやくリザードン』+『こだわりベルト』要求まではこぎつけるも、同時に『頂への雪道』が置けず、『クロバットV』+『博士の研究』からたどり着かれ敗北。
8回戦 アルセウスコケコピカ 後手 〇
バトル場『バケッチャ』スタート、よろしくお願いしますの掛け声とともに捲られたのは『カプコケコV』!
先手のお相手、『アルセウスV』をベンチに置きながら雷エネルギーを手張りして番が返ってくる。
後手の自分、『ルギアV』を置きながら手張り、『ノコッチ』も置き、その時に備える。
相手の番、『アルセウスVstar』に進化され、『博士の研究』から7枚ドロー、『スターバース』を宣言され、『アルセウスVstar』に『ダブルターボエネルギー』が付けられ、そしてこのカードが置かれる。
内心死を覚悟する。『頂への雪道』を割る手段が『ストームダイブ』のみになったのでひたすら『ルギアVstar』に手張りをしていくしかない。血の気が引いていくのを感じる。髪の毛も何本か抜けたかもしれない。
勿論勝ちました。
※詳細は有料部分に記しておきます。
9回戦 ルギアVstar 後手 〇
最後の最後までじゃんけんで勝てない。突き出したチョキで差し出された相手のグーを範馬勇次郎のように砕いてやるか、なんて考えつつも与えられた状況で頑張るしかない。
この試合も先手2ターン目『ボスの指令』で『ルギアV』が食われるスタートを被るも、後手捲りのプランが通り、『イベルタル(アメイジング)』を起動をさせずに『ルギアVstar』を押し付け、相手のサイドが残り1の状態で『頂への雪道』+『マリィ』を叩き込み素引き『ボスの指令』以外大丈夫の状態でなにも引かれず勝利。
めちゃくちゃな死闘を潜り抜け満身創痍の7-2予選通過。
● CL京都(Day2)使用リスト解説
デッキ分布は対面・周りを見た感じと、一緒に参加した仲間に聞いた限り予想からそこまで外れることは無く、採用カードも満遍なく活躍してくれました。何とかDay1を抜けましたが、崖っぷちの7-2通過、優勝を目指すためにはDay2を5-0通過でトーナメントに上がる必要があります。そのため、Day1の安定性方針から多少安定性を下げてでもパワーを上げる方針に変更。
デッキを変える選択肢もありました。候補としては『空の封印石』採用のロストバレットでしたが、練習量の少なさと、いい構築にまとまり切らず断念。
実際にDay2で使った構築がこちら。
変更点としては
『マナフィ』→『カビゴン(とおせんぼ)』
予選の序盤こそ活躍しましたが、Day2ではミラーや『ミュウVmax』がさらに増えるだろうと予想し、役割が狭くTier上位のデッキに不要な『マナフィ』を抜き、代わりに『カビゴン(とおせんぼ)』を追加。
Day1構築使用時に感じたのが「アタッカーが1枚足りない」という点で、『オーロラエネルギー』を少なくしてるこの構築だと以下の選択肢がありました。全て無色のポケモンで、『パワフル無色エネルギー』対応になっています。
サブアタッカーにする条件の一つにHP130以上が望ましい、というものがあります。これは『ネオラントV』の『アクアリアーン』を丁度耐える数値=『アクアリターン』でサイドを取られない数値になります。
技が上下共に優秀で、非Vを倒せるのは勿論のこと、『パワフル無色エネルギー』で打点補助してやればVも倒せます。
上技が青天井系なので、『パワフル無色エネルギー』と『ツインエネルギー』を使う事で、Vstarを倒すことも一応狙えます。『ルギアVstar』に対して、上記2種を計5枚 or 上記2種を計4枚+1エネ+『こだわりベルト』と相手に4エネ分が付いていれば倒すことが可能です。
(『パワフル無色エネルギー』と『ツインエネルギー』は1枚で40打点が上がるのでこれらが5枚付いていると
5×40=200 相手のエネルギー 4×20=80 で合わせて280になります。
4枚の場合は4×40+20(1エネ)+30(こだわりベルト)=210
相手のエネルギー 4×20=80 で合わせて290になります)
下技も160~240まで出すことが出来、アタッカーとしては申し分ないのですが、特性『とおせんぼ』の方が多方面に使いやすいと判断しこちらを採用。
ロストバレットへの採用を良く見ますが、このデッキにも入りうるポテンシャルを持っています。消費エネルギーが少なく殴ることが出来、壁役としても十分な耐久値、打点も180~260まで出せて幅広く、『フリーザー』のマヒを受けない等、特性もそれなりに活躍し、アタッカー性能は申し分ないのですが、入れ替え手段を逃げるに頼るデッキ性質上、ねむりのデメリットが大きすぎて(起きる確率約50%)採用見送りに。
採用検討カードでも書きましたが、特性がやはり優秀で、特に環境で『マリィ』が流行ってるのもあり、山上を固定しておけるのがかなり有用なのですが、アタッカー性能が不十分であり、求めていたのがアタッカーなので見送りに。
という訳で最終的にこのカードを採用する事に。
『カビゴン(へいきなしぼう)』と比べてねむりから起きないリスクが低く(起きる確率75%)、アタッカー性能こそ劣りますが、150~230までは出るので非Vとの殴り合いは難なく出来、特性『とおせんぼ』により、ロスト、『ミュウVmax』対面で相手を動きづらくさせたり、ミラー後手で相手のバトル場がアタッカーで無いポケモンでスタートした時に『ボスの指令』等が無いと殴れず、先手後手を入れ替えれたりと、活躍が望める一枚でした。
※ちなみに京都にこのカードを持ってきておらず、知人に手当たり次第聞いても誰も持っていなかったのですが、奇跡的な方法で入手しました。そのことについては有料部分へ。
『チェレンの気配り』→『ムラーンドV』
広い範囲を見るなら『チェレンの気配り』が良いのですが、Tier上位だけにメタを絞ると、ミラー、『ミュウVmax』対面では殆ど打つ機会が無く、打つとすればロストバレットくらいなのですが、であれば『ムラーンドV』の方が強く役割を持て、ミラーでも使い道があるのでこちらを採用。
『セレナ』→『ツツジ』
安定性を上げる名目で『セレナ』にしていましたが、単純にデッキは弱くなっていたので、パワーを上げるために『ツツジ』を採用。
大体どんな環境になっても『頂への雪道』+『ツツジ』は強い。
『マリィ』→『博士の研究』
『頂への雪道』との相性を考え、手札干渉出来る『マリィ』を優先していましたが、単純に『博士の研究』の方がこのデッキとは相性が良く、『ツツジ』を採用した事で、手札干渉は後半に決めても良くなったのでこの配分に。
『ルギア』→『ダンデ』
このデッキで良く起こるのが、相手の前を倒すために『こだわりベルト』が必要な状況、既に付けてあったり、手札にあれば良いのですが、無い場合はドローサポートで探しに行く必要があります。この時、引けないと負け、なんで状況で引けない事もあるかと思います。『ダンデ』であれば『ネラントV』からのサーチが効くので、ボールさえあれば確定させれるようになります。
また『こだわりベルト』と違い、非V相手にも打点が増強できるので、『アクアリターン』でHP150までのポケモンを倒せるようになります。
『こだわりベルト』の3枚目との比較検討だったのですが、サーチが効くこちらを優先。※というのは建前で、実は全く違う、とあるくだらない理由で採用したのですが、詳細は有料部分に記しておきます。
以上の変更点を加え、満を持してDay2へ。
● CL京都(Day2)マッチング
1回戦 ミュウVmax 先手 〇
Day2はジュニア、シニアの選手も来ていたので、大人だらけで目ギラギラさせてたDay1よりも、楽しそうに会場入りを果たす子どもの選手が多いDay2の方が、雰囲気は和やかでした。
昂る気持ちを抑え、崖っぷちの状況を心に刻みながら卓に着きます。
じゃんけんも勝利し、2日目先手スタート、幸先は良い。
「「よろしくお願いします!」」の掛け声と共に相手が開いたポケモンは『メロエッタ』。こちらのバトル場は『ルギアV』スタートで少々分が悪い。相手の後手1『メロディアスエコー』でゲームエンドにならないよう、ベンチにも『ルギアV』を置いて番を返すと、お相手『バトルVIPパス』、『カミツレのきらめき』、『フュージョンエネルギー』の黄金ムーブ、後は『こだわりベルト』か『パワータブレット』が1枚でもあればこちらの『ルギアV』は倒れる状況、3度起動された『フュージョンシステム』で引けないはずも無く、止めとばかりに『頂への雪道』まで飛んできてこちらの『ルギアV』は倒されましたが、勿論勝ちました。
(訳:サイド2枚を先行はされましたが、『バケッチャ』サイド落ちはしていなかったので、『頂への雪道』を剥がしながら『博士の研究』で『アーケオス』を落としながらドローを進める。『ルギアVstar』に『Vガードエネルギー』を付けながら『メロエッタ』を倒し、返しに『ミュウVmax』が出てくるも、ワンパンされなかったので、『ルギアVstar』を逃がしながら『レジギガス』+『ダンデ』でワンパンし、最後は『ボスの指令』で〆)
2回戦 ルギアVstar 後手 ×
じゃんけん通算2-9、どれだけ弱いんだと嘆くも、更に相手の手札も強く、『アーケオス』を2枚コストに『ハイパーボール』、順当に準備され番を迎えるも、こちらの手札はエネルギーまみれ。唯一あった『セレナ』に希望を託すも引いてきたのは『ルギアV』、『博士の研究』、『ボスの指令』。
『キャプチャーエネルギー』と合わせて2体の『ルギアV』は置けたものの、お相手当然のように『ルギアVstar』進化から『セレナ』で『ルギアV』。
顔面蒼白になりながらも、『博士の研究』からなんとか『アーケオス』2枚落としまでは辿り着くも、『Vガードエネルギー』が付いた相手の『ルギアVstar』を倒す手段が無く、仕方なく『カビゴン(とおせんぼ)』で削って番を返す。これが倒され相手は残りサイド3枚。展開準備に手間取った為、後手捲りのプランに入れず、また『セレナ』で『ルギアV』を取られたことにより、この時点で勝つのがかなり困難となりました。
諦めずに試合を続けますが、最終的に『ツツジ』サイド落ちが決定打となり、敗北を喫しました。
この時点でトーナメント進出の目は無くなりましたが、ベスト64に入れればJCSの権利が貰えるので、まだ諦めるわけにはいきません。
気持ちを切り替えて、次のラウンドへ。
3回戦 WTB 先手 ×
前日の段階でこのデッキの対策はどうするのか?という議題は出ていたのですが、『チェレンの気配り』1枚あるだけでは対策とは言えず、また分布が多いわけではない為、当たらない事を祈った方が良いという結論に。
試合展開は相手の『どんどんよぶ』に対して『ムーランドV』でサイド2枚を進める展開から入り、返しに普通にマヒくらって、そこからはなんやかんやあって(長すぎて詳細覚えていません)サイド1対1まで漕ぎ着けましたが、最終的に状態異常の裁定を勘違いしており(『カビゴン(とおせんぼ)』でねむりになればマヒしないと思った)負け。勘違いしてなくともどの道負けでしたが、対戦相手の方にはお恥ずかしい姿をお見せしました。
4回戦 ルギアVstar 先手 〇
手札全然強く無くて困ってたのですが、相手がベンチを3体並べてくれたおかげで、『頂への雪道』を貼ったら、お互いしばらくドローゴーが続き、痺れをきらした相手が『バケッチャ』から『アーケオス』1体での『アッセンブルスター』をしてきたので、それを『ボスの指令』で倒して勝ち。
5回戦 ルギアVstar 後手 〇
今世紀最大くらい強い手札に対して、相手が2ターン『かぜよみ』しかすることが無いくらい事故ってしまったので、最終戦にしてはあっけなく終わりました。
というわけでCL京都は
Day1 7勝2敗
Day2 3勝2敗
での10勝4敗で最終87位で終わりとなりました。
今回デッキリストをDay1、Day2共に友人二人と共有しての出場でしたが
一人が11勝3敗、もう一人が10勝4敗で、共有した3人全員がDay2進出する形となりました。
デッキの選択、共有したリストは結果的に間違っていなかったと思うので、優先枠を得た次の愛知CLに向けて頑張りたいと思います。
● おわりに
こういったnoteを書くのは初めてで、勝手がまだわからず、分かりづらい表現もあったかと思いますが、質問等ありましたらツイッターの方へDMして下さい(@goldexpistol)、できる範囲では答えていきます。
2022/12/25時点ではこの構築から少し変えたものでシティリーグ(67人規模)にて準優勝できました。(7勝2敗)
リストがこちら
特筆する程のカードは無く、全てのカードを本記事にて解説したかと思います。強いて言うならば『ツツジ』の2枚目でしょうか。1枚の採用だとサイド落ちで悩まされるのと、『博士の研究』でやむを得ず捨てた場合に、使うプランニングが出来なくなる事が一番大きいです。
その他採用有無の理由が細かく知りたいという要望があれば、今後追記しようと思います。
※マッチングレポートは有料部分に記しておきます。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました。
● 有料部分
Day1 7回戦のアルセウスコケコピカ対面について
『頂への雪道』を貼られ、絶体絶命かと思いましたが、『カプコケコV』が逃げる前に『カプコケコVmax』に進化して逃げられなくなり、そのターンは『アルセウスVstar』に殴られることなく番が返ってくる。
次ターン、『ルギアVstar』に進化して手張りもし、番を返す。返し、相手は
『カプコケコVmax』に手張りから逃げて、『トリニティノヴァ』、エネルギーが加速されていく。ここで『ダブルターボエネルギー』が付けれていたことにより、『ルギアVstar』で殴る事に成功、『頂への雪道』を突破するも、返しに2枚目を貼られる。しかし、『ノコッチ』がいるおかげで相手のポケモンでは『ルギアVstar』を倒すことが出来ず、再びの『ストームダイブ』でもう一度突破。ここで3枚目が飛び出すとほぼ負けでしたが、相手は持っておらず、『アッセンブルスター』成功、『アーケオス』を並べることが出来、ボスの指令で『カプコケコVmax』を『レジギガス』で倒しながらそのまま押し切り勝ち。
『カビゴン(とおせんぼ)』を探せ
リスト共有の3人で議論した結果、このカードの採用を決めたのは良いのですが、既に深夜の2:00頃。Day1終了時点では空いていたカードショップも軒並み締まっており、知人をしらみつぶしに聞いても誰も持っていない。Day2受付開始時間が9:00頃なこともあり、殆どのカードショップが早くても10:00開店な為間に合わない。万事休す化と思った矢先に、24時間やっているカードショップ宿泊している旅館付近にあることをネット検索にて発見。
救世主すぎん?
早朝7:00頃起床し、7:30にカードショップへ凸。
が、駄目!
シングルコーナーにもストレージコーナーにもカビゴンの姿は無い。
仕方ない、ヤレユータンにしたリストで提出するかぁ、同行していた友人が一言。
「最悪パック剥けばワンちゃん手に入りますよw」
、、、、、、、、それだぁ!!!!!!!
ポケモンGO 1BOX購入
5000円を出費し、無事?にカビゴンの入手に成功した。
(尚当たったのはローブシンSRとかがやくフシギバナでした、F〇CK!!)
ダンデってかっこいいよね
ダンデを採用した本当の理由がこれです。
なんと聡明な理由でしょうか。
この後3人で話した結果、ダンデよりフウロの方が良さそうだねーとなりました。
(フウロでもこだわりベルトが持ってこれるので、疑似的なダンデになり、雪道を持ってこれる分汎用性があります。)
直前深夜にあーだこーだ足掻くのはあまりよく無いですね。
シティリーグマッチング
1回戦 ルギアVstar 先手 ×
先手『ルギアV』前で手張りして終えた初ターン、手札にはエネルギーと『バーネット博士』、『博士の研究』、『ハイパーボール』
とりあえずバーネットから繋がるし、『アーケオス』か『しんかのおこう』引いたら『博士の研究』でも良いな
何て考えていたら『マリィ』が飛んでくる
引いてきた手札がエネルギー4枚
トップが『ムーランドV』
「俺もいるぞ!」と言わんばかりのドヤ顔をSRムーランドに決められ、内心はち切れんばかりの気持ちを抑えつつも『キャプチャーエネルギー』で『ルギアV』置いて『かぜよみ』
当然こんなことしてて勝てるわけもなく、普通に負け。
2回戦 不戦勝
いきなり幸先悪いなぁと落ち込みつつ、まぁ後全部勝てば良いだけやなぁ、と気持ちを切り替えるも、マッチングを見ると対戦相手の名前がない。
ジャッジに確認すると不戦勝とのこと。
オポネントが絶望になった瞬間であるが、どのみち初戦負けから3-2や4-2しても上がり目が低いので、良い休憩タイムだと捉える。
朝7:00に起き、車で2時間30分掛けて愛知から滋賀まで前日の雪が残った道の運転は単純に疲れたので、丁度良かった。
当日の4:30くらいまでボードゲームで遊んでいた為、その反動で結構満身創痍である。30歳の身体には少々堪えるので(次の日シティってわかってるのに馬鹿すぎた)、ひたすらタバコ吸ってラムネ噛み砕き、レッドブルを飲み干してコンディションを整える。(荒療治にも程がある)
3回戦 キュレムVmax 後手 ○
バトル場『かがやくゲッコウガ』からベンチに『パルキアV』が置かれてターンが来る。
『メッソン』置けなかった『パルキアVstar』か?
と思いつつも、普通に『アッセンブルスター』の準備を進めて行く。
返しのターン、『カイ』のサーチで『キュレムV』が見えてデッキが判明。
『パルキアVstar』に進化され、スタートポケモンの『かがやくリザードン』が倒されるが、こちらも『ルギアVstar』で応戦して倒す。相手のターンで『キュレムVmax』に倒されるも、『頂への雪道』+『ツツジ』を決めながら『レジギガス』+『こだわりベルト』でこれを突破すると、お相手投了。
4回戦 ルギアVstar 先手 ○
スタートポケモンは『レジギガス』
手札にボールやサポートは無く、『キャプチャーエネルギー』以外のエネルギーと『頂への雪道』、『ネオラントV』のみ。単騎でターンを返す。
相手のバトル場は『ルギアV』、普通に回って『アーケオス』2枚をトラッシュに用意される。
勿論勝ちました。
トップで『ヤレユータン』引くも、焼け石に水過ぎるので、事故ったレジギガスデッキを演出するため、魂の腕組みターンエンド。
相手がこれを信じてくれたので、『マナフィ』、『ノコッチ』がベンチに置かれる。返しのターン『ネオラントV』から『マリィ』持ってきて『頂への雪道』を合わせて決める。
相手動けずにターン返ってきたが、こちらもまだ『アーケオス』が揃っていないのでサポートでのドローを進める。
そうこうしている間に相手が『バケッチャ』でスタジアムを剥がしながら『アッセンブルスター』、幸い『ボスの指令』は飛んでこず『レジギガス』が倒される。
この返しにこちらも動けるようになり、『ボスの指令』も持っていたので後手捲りプランの『アーケオス』狙いを行う。
相手のベンチがカツカツでサブアタッカーを育てるスペースが無かった為、『ルギアVstar』を倒せるポケモンはおらずサイドレースを追い付き、その後は相手のサイド3の段階で『ツツジ』を決め、『ムーランドV』で序盤に置かれるも全く仕事しない『ノコッチ』、『マナフィ』どっちも取れるようになったとこでお相手投了。
5回戦 アルセコケコピカ 後手 ○
どうやら後手の星に生まれたらしい。
お相手はバトル場『カプコケコV』、ベンチに『アルセウスV』置いて手張りエンドの上々な立ち上がり。
こちらも悪くなく、『博士の研究』使い『アーケオス』をトラッシュに準備しながら、ベンチに『ルギアV』を展開。
返しのターンで『アルセウスVstar』から『トリニティノヴァ』が飛んできて、『カプコケコVmax』に3エネ加速される。
『アルセウスVstar』を『ルギアVstar』で倒し、これを『カプコケコVmax』に倒される展開になるも、それを『レジギガス』で倒したことで、相手の盤面にエネルギーが付いているポケモンがいなくなった為、後はそのまま押しきって勝ち。
5回戦にて全勝者が2名となったことにより、予選終了。なんとか予選4勝1敗の11位にてトーナメントへ駒を進める。
シティリーグS1は3勝2敗の予選落ちとなり、このS2にてポイントを稼げないとランキング競争に食い込むのが不可能となるので、ひとまずは安堵するも、優勝の100ptは是が非でも欲しい所。気を抜くことなく、ここから全勝を目指す。
トーナメント
1回戦 レジギガス 先手 〇
トーナメントの前にジャッジによるデッキチェックがあり、リスト照合の為、デッキが並び替えられているので、入念なシャッフルを行う。
手札に来たのは『レジギガス』と愉快なエネルギー達。
動揺を隠しながらトップで引いた『ルギアV』と、『キャプチャーエネルギー』で『ヤレユータン』を置きターンを返す。
相手も後手1から殴れる程は回らず、レジを並べて『頂への雪道』を貼られる。
迎えたターンでもやれることが無いので、『レジギガス』に『ツインエネルギー』を貼って、『さるぢえ』で山上に『ダブルターボエネルギー』を逃がし、ターンを終える。ここで『マリィ』が飛んできて、山上を固定していた事が生き、相手はなかなか『オーロラエネルギー』にたどり着かず、『ギフトエネルギー』を貼った『レジドラゴ』前でターンが返ってくる。
3ターンの手張りの成果で、『レジギガス』がまさかの殴れるように。依然手札はゴミだらけであったが、『レジドラゴ』を倒してサイドを先行することに成功。
続く相手の3ターン目は『レジエレキ』で『バチバチ』、ここまで『オーロラエネルギー』を引かれないのは不幸中の幸いである。ようやく手札が整ったので、『バケッチャ』で『頂への雪道』を解除し、『アッセンブルスター』を起動、『アーケオス』さえ置ければなんとかなるので、そのまま『ギガントブレイク』でサイドを進めていく。『オーロラエネルギー』を1枚引かれるも、『レジエレキ』以外は攻撃できないので、『テラスパーク』を打ちにくる。『バチバチ』の20とあわせて140のダメージ、残りHP10で耐える『レジギガス』。あまりの頼もしさに感動を覚える。
エネルギー手張りで育てた『レジギガス』の『ギガントブレイク』だけでサイドを3枚先行することに成功したので、後は『かがやくリザードン』、『アーケオス』を順当に押し付けていき勝利。
2回戦 ルギアVstar(予選1回戦の再戦) 後手 〇
予選時はほぼ負けそうだったのもあり、手の内をあまり明かさなかったのが功を奏す。お互い『ネオラントV』バトル場でのお見合いスタート、先手の相手が普通に回る中、こちらは『頂への雪道』+『マリィ』を決める。返しの相手ターン、何もできずターンが返ってくるも、こちらもボールが1個しかなく、『頂への雪道』を解除しながらの『アッセンブルスター』までは繋がらない。とりあえず『ネオラントV』を逃がして『レジギガス』差し出す。先に動いたのは相手、『バケッチャ』を出しながら『アッセンブルスター』からの『プライマルターボ』で『ルギアVstar』を育てる、バトル場の『レジギガス』が倒されるも、この展開であれば『アーケオス』狙いから十分捲れるということで、いつも通り後手捲りプランで勝利。
『頂への雪道』+『マリィ』以外の手札が絶望的に何もなかったので、助かりました。
準決勝戦 ルギアVstar 後手 〇
こちら『ルギアV』スタートで相手は『ネオラントV』スタート、すると手張りだけでターンが返ってきたので、こちらは普通に準備を進めながら『かぜよみ』。次ターンは相手も『博士の研究』からようやく『ルギアV』がお披露目されるが、先手後手が入れ替わった形となったので、捲られないよう事前に『かがやくリザードン』をベンチで育てる等、逃げエネいらずでいつでもカウンターできる準備をして、そのまま順当にテンポ勝ち。
決勝戦 ルギアVstar 後手 ×
ついにここまで来た、あとはここを乗り越えるだけ、いつも通りじゃんけんには勝てないが、後攻だからと言って勝てない事は無いので落胆はしない(訳:先攻の方が楽に勝てるから、先攻が欲しい)
バトル場は『ルギアV』、マリガン1回を貰って開かれた相手のバトル場も『ルギアV』。
『しんかのおこう』から『アーケオス』をサーチし、それをコストに『ハイパーボール』から『アーケオス』を持ってこられる。概ね手札に『博士の研究』がありそうな動き。
こちらの手札には色とりどりのエネルギーと『クイックボール』、『頂への雪道』、相変わらずだなと思いながらも、『クイックボール』から『ネオラントV』を持ってきて、『マリィ』+『頂への雪道』を決める。決めたい。決められない。????????????????????今『クイックボール』から『ネオラントV』を持ってきたはずでは??????
ここに2枚とも埋まっていました。
サ~イド ビ~バ サ~イド~♪
ル・ミ・ナ・ス サ~イ~ド~♪
こうしてサポートに触れず、『頂への雪道』を貼って『かぜよみ』。相手もこれが苦しいらしく、2体目の『ルギアV』を出しながら『かぜよみ』で番を返されるが、こちらも何も引いていないので『かぜよみ』するしかない。
次のターンにはさすがに『バケッチャ』から『ルギアVstar』が爆誕、バトル場『ルギアV』が粉砕されるが、まだこのターンで間に合えばいける!
勿論何も引きませんでした。
2度の『かぜよみ』、マリガンドロー1度、3度のトップドロー、3度の『さるじえ』でもサポート、『アーケオス』、『ルギアVstar』に繋がるものは何も引けず、流石に泣きたくなる。バカにしたかのように駆け付けてくる『クイックボール』、山に『ネオラントV』はいないのよ、、、
「かぜよみで!」(3回目)
「ストームダイブで!」『ルギアV』が再び爆散して相手の残りサイド2枚、こちらは当然6枚。
ようやく進化から『アッセンブルスター』を宣言できるが、当然間に合うわけもなく、そのまま『ルギアVstar』倒されて負け。
こうしてシティリーグS2は幕を閉じた。
最後はあまりの呆気なさに絶望を感じたが、感傷に浸る間もなく地元で用事があったので爆速で帰宅。
あまりの運の無さと、あまりのじゃんけんの弱さに絶望する。
あまりこういう言い訳はしたくないが、お払いに行こうと思った。
じゃんけんはじゃんけん強者曰くメタがあるらしいので今度教えてもらおう。
あとがき
ポケカ歴が今月で1年と4ヶ月になりました。
本格的に取り組みだしたのはCレギュ落ち以降、『ミュウVmax』をひたすら使い続けていました。当初は全然調整相手がいなく、古くから交流のある遠方のカードゲーム仲間とリモートでやるか、座学に勤しむくらいしかありませんでした。というか今でも9割くらい座学です。実戦でしかわからない感覚、プレイや構築の駄目な所がある為、そこを補うために1割の実戦を行います。
座学ってなにするん?
って良く聞かれるんですが、そんな難しい事はしてません。
Twitterに流れてくる入賞・優勝リストを随時確認して環境の流行りを把握。目新しいデッキやカード採用が無いかまで細かくチェック。
入賞・優勝が多いデッキタイプを抽出し、自分の中でTier表を作る。
自分が使うデッキでそれらと対面した時、どうすれば勝てるか、なにをすると負けやすいかを妄想で対戦し続けて把握する。
これをする為には、想定デッキがどうやって回るのかを把握する、つまり使えるようになってないと難しいです。
なので理解が低いデッキに関しては動画を見たり、実際に組み一人回しをしてみて、動きを確かめます。一番簡単なのは、そのデッキで自分が使うデッキと対戦する事です。(友達が必要。)動きの理解が深まると共に、やられたら嫌なプレイや、やりたいプレイというのがわかるようになります。今度は自分のデッキに戻った時、そのやられたら嫌なプレイをやってみましょう。練習なんて失敗してもいいんで、思いついた事はドンドンやってみるのが大事です。そうしてプレイの視野が広がると、構築面でもアイディアに幅が出たりします。
自主大会に多く足を運んだり、友人繋がりで人脈が増えたおかげで今はDiscordのグループで相談したり、たまーに調整会をしたりもしますが、基本スタンスは変わっていません。
僕の最終目標は大真面目に世界大会優勝です。そのために、まずは目の前の目標であるCLベスト4、シティリーグでポイントを稼ぎランキング上位に入る、どちらかを達成してWCSの権利を獲得する必要があります。実現するための環境はこの半年で整えてきたつもりです。
実力主義の世界なので、努力は認められません、結果が全てです。
自分の中で、今回は大きな結果が出せた訳では無く、まずまずな結果に落ち着いてしまいましたが、Dレギュレーションも落ちるので、振り返りも込めて書こうと思いました。
次記事を書く時は、より大きな結果を出して、皆さんに報告出来たらなと思います。
長々と書き綴ってきましたが、これにて終わります。
有料部分まで購入して頂き、本当にありがとうございました。