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建設技術者派遣業界

こんにちは。へびそるです。
今後のキャリアに絶賛葛藤中の40代です。
今日は「建設技術者派遣業界」と称して綴ります。
画像の出典:Alexander LesnitskyさんによるPixabayからの画像
こちら私の自己紹介です。お時間許す方は覗いていってくださるとうれしいです!

今日は建設技術者派遣業界について取り上げます。

以前「人材派遣業界の市場規模」で取り上げた内容を再掲します。
人材派遣業界は、労働人口150~200万人、売上規模9兆円弱の業界です。

このように大きな市場規模を誇る人材派遣業界ですが、建設業向けが伸びているようです。
参入している企業でいえば、オープンアップグループ、コプロ・HD、テクノプロHD、ウィルグループ、ナレルグループなどです。

派遣法と建設業界

ここで一つ掘り下げておく必要があります。
労働者派遣法では建設業務への派遣は禁止されています。しかし、建設業界への派遣は禁止されていません。つまり、建設業界であっても、禁止に該当しなければ派遣が可能ということになります。禁止されているのは、端的に言えば直接現場で作業をする業務です。詳細は下記リンクに記載があります。

当然ながら各社は派遣法を順守し、以下のような業務に限定して事業を行っています。
・施工管理技術者
・CAD/BIM/CIMオペレーター
・施工図請負
そもそもなぜ建設業務への派遣が禁止されているのかというと次の2点です。
・建設に関わる労働者の安全確保
・建設に関わる労働者の雇用安定

労働者派遣事業報告における該当箇所

労働者派遣事業報告は年1回、事業者に提出が義務付けられている報告書です。派遣業界を俯瞰する上で重要な資料となります。
そのなかで、職業分類別に派遣料金や派遣労働者の賃金などが表示されており、建設技術者派遣業界の概要をつかむのに重宝します。
建設技術者派遣に該当すると思われる分類は
「09建築・土木・測量技術者」です。
施工管理やCAD/BIM/CIMオペレーターもここに含まれそうです。

科学的・専門的知識と手段を応用し、建築・土木・測量における計画・設計・工事監理・技術指導・施工管理・検査などの技術的な仕事に従事するものをいう。この仕事を遂行するには、通例、大学(短期大学を除く)の課程を修了したか又はこれと同程度以上の専門的知識を必要とする。ただし、試験所・研究所などの試験・研究施設で、自然科学に関する専門的・科学的知識を必要とする研究の仕事に従事するものは中分類〔05〕に分類される。

引用 https://www.e-stat.go.jp/classifications/terms/20/02/09

その他「66建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)」という分類もありますが、正直不明です。

派遣労働者人数の比較

他の技術職と比較してみます。
ITエンジニアの不足が叫ばれており、派遣業界もITエンジニアの採用と配属を頑張っています。未経験者の採用も積極的に行っています。だから情報処理・通信技術者が増えていると推測できます。
一方、建築・土木・測量技術者はより増加率が高いです。
建設業界もITエンジニアと同様に人材不足であり、未経験から施工管理といった情報も多く出回っています。また、建設業界で働く方が、より待遇の高い派遣会社に籍を移して働くといったこともありそうです。

労働者派遣事業報告より著者作成

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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