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ジャックルマロワ賞特集 【全頭紹介】


皆様こんにちは。
タイガーマスクGです。


いよいよ日曜日に控えたジャックルマロワ賞。日本からはバスラットレオンが参戦し、日本での馬券発売も決定致しました。


そのため、今回はジャックルマロワ賞に出走する海外馬全8頭の経歴・特徴やレース全体のポイント、日本馬のバスラットレオンについてなど、私なりの視点で考察を行って参ります。



馬券購入だけでなくレースを楽しむ上でも、皆様のお役に立てる内容となりましたら幸いです。ぜひ最後まで宜しくお願い致しますm(__)m





出走馬および枠順等につきましては、詳細がJRA公式ホームページに掲載されておりますので以下のURLにてご確認下さいませ。







出走海外馬全頭紹介


②ジョフランセ

地元フランスを主戦場にしている4歳牡馬。前走が初の重賞勝利となったものの、クビ差の辛勝であった上にリステッド競走でも勝ち切れない競馬が目立っており、大手ブックメーカーでは目下のところ最下位人気の低評価。
大舞台での経験こそないものの走り慣れたドーヴィルの舞台で地の利を活かす事ができれば。



③オーダーオブオーストラリア

昨年の当レース3着馬。一昨年のBCマイルで低評価を覆して勝利を収めるなど実績だけならここでも上位のモノがあり、戦ってきた相手もパレスピアにバーイードといった超一流どころばかり。
地元アイルランドのG2戦・ミンストレルSでは昨年、今年といずれもしぶとさを活かした内容で快勝し連覇を達成。
前走のサセックスSではバスラットレオンに絶妙なペースで主導権を握られてしまい最下位に終わったものの、展開次第では十分圏内に食い込んでも不思議ない一頭。



④ステートオブレスト

シャフリヤールが参戦したプリンスオブウェールズSで逃げ切り勝ちを収め、G1・4勝目を挙げた欧州屈指の実績馬。
オールラウンダーぶりを発揮しているのがこの馬の最大の特徴で、4つのG1勝利はいずれも異なる地(米国=サラトガダービー、豪国=コックスプレート、仏国=ガネー賞、英国=プリンスオブウェールズS)で挙げたもの。その4戦すべて着差が僅かであるため派手さはないものの、確実に上位争いをするのは紛れもなく優れた実力を持っている証。
中距離路線に矛先を変えてから成績が向上したため、今回は久々となるマイル戦(ましてや直線競馬)にどこまで対応できるかがカギとなる。



⑤エレヴァン

デビューから負けなしのキャリア3戦3勝。前走で重賞初制覇を果たし今後が楽しみな3歳牡馬であるが、その前走は4頭立ての一戦で叩き合いを僅かに制するという内容だったため、もう少し経験値を積みたいというのが正直なところ。
しかしながら、無敗という点に加えてアガカーン殿下×C.スミヨン騎手という名タッグにも魅力を感じるだけに、一気のジャイアントキリングも夢ではない。



⑥コロエバス

ゴドルフィンが所有する期待の3歳牡馬で、今年初戦となった英2000ギニー、ロイヤルアスコット開催初日に行われたセントジェームズパレスSとG1を連勝。
英2000ギニーでは当時無敗の5連勝だった同厩・同馬主のネイティヴトレイルをはじめ並み居る素質馬を負かす価値のある勝利で、セントジェームズパレスSでは直線で進路を探すロスがありながらの勝利と、2戦ともに着差以上の強い内容。
今回はサセックスSを頓挫により回避しての一戦となるものの、回避から短期間での参戦という事で不安は皆無に等しい。



⑦ライトインファントリー

今回と同じドーヴィルで行われたG1・ジャンプラ賞の2着馬。同レースでは前半ややかかり気味だったもののラストはいい脚を使い、後にサセックスSでバーイードに次ぐ2着となるモダンゲームズに先着。
前々走の英2000ギニーでコロエバスから離された9着に敗れているため前売り時点では伏兵の扱いに留まっているが、同レースでも荒削りな面を見せるなどキャリア4戦でまだ本来の力を出し切っていない印象。距離延長で折り合いさえ付けば上位食い込みのチャンスは十分にある。



⑧プロスパラスヴォイッジ

前走のファルマスSで世代最強牝馬・インスパイラルを破ってG1初制覇。それ以前には同馬に3度敗れており4度目の対戦でついに逆転を果たす悲願の勝利であった。
エンジンのかかりが遅い印象があり戦績からも分かる通りやや勝ち味に遅いタイプ。但し、その分ラストはしっかり伸びる堅実な末脚を持っておりインスパイラルを叩き合いで封じた前走でそれを証明。直線競馬は何度も好走している走り慣れた舞台であり、ここでも注意が必要な存在。



⑨インスパイラル

前述した世代のNo.1牝馬で、昨シーズンは4戦4勝でフィリーズマイルを勝利。
圧巻だったのは前々走のコロネーションSで、中間から一向に状態が上がらず目標レースを軒並み回避しての今シーズン初戦だった事もあり戦前は半信半疑といった声が多かったものの、終わってみれば4馬身3/4差の圧勝でまさにワンサイドゲームの内容。
その経緯もあってか前走は「二走ボケ」が敗因であると陣営も示唆しており今回は仕切り直しの一戦。能力だけならここでも1、2を争うものがある。





レースのポイント


続いてはレース全体のポイントですが、まずは舞台であるドーヴィル競馬場の特徴について。


スタンド側に長い直線が設けられ、ジャックルマロワ賞ではこの直線を余す事なく使用したコーナー無しの直線競馬。加えて平坦コースでもあるため、馬場質や気候などを一切取り除いた「コースの特徴」だけで言えば新潟競馬場の千直競馬に近いイメージを持って頂いてよいかもしれません。

しかしながら「馬場質や気候などを一切取り除いた」という前置きがとても重要で、とにかく馬場が重くなりやすく欧州競馬らしいタフな馬場質であるのが特徴的。


一昨年、昨年とパレスピアが連覇を果たしていますが、良馬場だった昨年が1.35.96、重馬場だった一昨年が1.38.06と、良馬場の時点で日本のマイル戦とは歴然の時計差。
パレスピア自身はそもそもの能力が抜きん出ていたということもありますが、それでも双方で結果を残したように一定以上の欧州馬場への適性が求められると言えるでしょう。



続いてメンバー構成について、今回は9頭という少頭数の中に先行馬が複数頭。
前走のサセックスSで先手を主張したバスラットレオンは今回もできる限り好位を取りたいところで、同じくしぶとさを活かしたいオーダーオブオーストラリア、先行力を武器に崩れず走ってきたプロスパラスヴォイッジ、逃げの戦法で前走結果を残したジョフランセと、この辺りが先頭集団を固める事が予想されます。

中距離戦からの距離短縮となるステートオブレストは前走のプリンスオブウェールズSで逃げ切り勝ちを収めていますが、同レースにおける逃げ戦法は5頭立ての少頭数で先行馬が不在だった点やその前のタタソールズゴールドCで脚を余していた事など、あらゆる要素が重なってのものであり、本来は中団から差す競馬がメインであるだけに今回も出たなりで競馬をするだろうと考えられます。

その他の馬たちも概ねポジションにはこだわらないタイプであるため、前出の先行馬4頭が前半どのように運ぶかによって流れが変わってくるのではないでしょうか。
あとは大前提ですが、大舞台なので大きな紛れはなく実力勝負になる事は間違いないと思います。





バスラットレオンについて


ここからは日本代表として挑戦するバスラットレオンについて、私なりの見解を述べて参ります。


好走する可能性については、正直なところレース運び次第だと考えています。
馬場適性においては地元勢含む欧州馬に分がある事が明白なので実力や戦法等でそれを補う必要がありますが、実力的には正直一線級と比べると少々厳しい印象であるのも事実。
自ずと展開の利を味方に付ける事が求められますが、そうなると他馬の動向次第になってしまいます。


しかしながら歓迎材料もいくつかあり、まずはじめに前走のグッドウッド競馬場から今回のドーヴィル競馬場にコースが替わる点。
グッドウッド競馬場の8F戦は高低差約4mの下り坂→同10m超の上り坂がスタートから約600mの間に設けられている非常にタフなコース形態となっており、そのコースで逃げて4着(3着馬と短アタマ差)に粘ったというだけでも素直に評価できるのですが、平坦コースのドーヴィル競馬場に替わるのは純粋にプラスと捉えてよいでしょう。

さらにもう1つの歓迎材料は、登録時点で当レースの最有力候補と目されていたネイティヴトレイル、マルジュームの2頭が直前で出走を取り消した事によりメンバーが手薄になった点。
これは同馬に限らず各陣営にとってもチャンスが広がったと捉えているに違いないですが、アウェイであるバスラットレオンにとってはより大きな要素と言えます。


①実力差や適性面を持ち前の先行力でどこまで補えるか
②展開利をどこまで呼び込めるか。


この馬の焦点は上記2つであると私は考えています。





以上、ジャックルマロワ賞の個人的視点による考察でございました。


当記事を読んで少しでもレースを楽しみにして頂けるようでしたら私としても大変嬉しい限りでございます。
ぜひ皆さんのご意見や考察等もお聞かせ下さいませ。



貴重なお時間の中、最後までお読み頂きましてありがとうございました🙇‍♂️




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