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【24年7月デビュー】新馬勝ちピックアップ


【新馬勝ちピックアップ 概要】

・My評価ランクは『S・A+・A・B+・B・C+・C』の7段階にて区分。
・レース内容を振り返り、取り上げた馬の良さと課題を見つけ今後の展望を考察。
・あくまでも厳選して取り上げる為、ネガティブな考察(低レベル、フロック等)は一切行わず、今後の見通しを立てる。



7月21日(日) 札幌5R 芝1800m

・キングスコール 牡2

父:ドゥラメンテ
母:レインオンザデューン
母父:Frankel
厩舎:矢作芳人(栗東)

My評価ランク《C+》


気性の幼さを随所に見せる戦前の雰囲気だったものの、レースでは特に大きな挙動を見せることなく「強さ」だけが際立つ勝ちっぷり。折り合いもしっかり付き、初戦としては合格点を与えられる内容だった。
あえてマイナス点を挙げるとしたら、2コーナー辺りで手前を替えてしまったところ。幸い、外に膨れるといったことはなかったが、気性が気性だけに今のうちから修正しておきたい部分。

他で気になったのは左トモが流れている点。まだ後ろに緩さを感じる現状だが、それでいながらトップスピードに入った時の推進力は素晴らしく、純粋に素質の高さを感じさせる。道中抱えている時は伸縮を最小限にとどめ、ギアを上げるに連れてダイナミックなフォームへと変身していく姿は見応えたっぷり。
このまま行くと3戦目辺りで気性が爆発してしまいそうだが、それは現時点で分かってること。早い段階から修正に努められるという意味では、むしろいい事とも捉えられる。緩さも含めて今後の成長ぶりを見届けていきたい。




7月27日(土) 札幌5R 芝1500m

・アルテヴェローチェ 牡2

父:モーリス
母:クルミネイト
母父:ディープインパクト
厩舎:須貝尚介(栗東)

My評価ランク《C》


モーリス産駒らしい跳びの綺麗なフットワークで、馬体そのものはそこまで大きくないのにフォームを大きく見せる。これは“素質馬の共通点”でもあり、上級のポテンシャルを感じさせる走り。バランスも2歳夏にして素晴らしいものを持っている。

手先が若干硬い分、洋芝も問題なくこなしたが、フットワーク自体は中央馬場向き。暮れの阪神マイルやその先のG1施行舞台でさらにパフォーマンスを上げてくる可能性は十分にある。一度使われて硬さがどう変化していくか、注視する必要がある分の《C》




7月28日(日) 札幌5R 芝1800m

・ファイアンクランツ 牡2

父:ドゥラメンテ
母:カラフルブラッサム
母父:ハーツクライ
厩舎:堀宣行(美浦)

My評価ランク《C+》


芝の最終追い切りではやや動き切れていない印象を与えたように、おそらく気持ち的に散漫なところがあるのだろう。それも含めて気性面の危うさを感じさせるが、レースでは冷静かつスムーズに走り切った。
道中から直線にかけて見せたフォームの伸縮性はなかなかのもの。もう少し脚さばきに力強さが出ていたら「父ドゥラメンテそのもの」と言えたが、そこまでの域にはなかったため《C+》まで。

4コーナー途中で手前を替えた点はマイナスだが、直線入口からそこまで距離がなかった分、酌量の余地はあるか。2着馬に追いかけ回され、まるで逃走するようにギアをグングン上げていったのは素質の高さが成せるパフォーマンス。心身共に成長すれば楽しみは広がる。





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