【9月デビュー】新馬勝ちピックアップ
皆様こんにちは。
タイガーマスクGです。
メイクデビューを勝利した馬の中から特に注目すべき勝ち馬を厳選し、レース回顧や評価を行う「新馬勝ちピックアップ」。
今回は2023年9月に行われた新馬戦の中から個人的に気になった勝ち馬をピックアップして参ります。
あくまでも個人的視点による評価となりますので、皆さんの評価や補足事項等がございましたら是非ともお教え頂けると幸いです。宜しくお願い致します🙇♂️
2023年9月17日(日) 阪神5R 芝2000m
・ザパリスマッチ 牝2
父:サトノダイヤモンド
母:ロングホットサマー
母父:Street Boss
厩舎:茶木太樹(栗東)
My評価ランク『C』
好スタートから押し出されるように先手を取って最初のコーナーへ。そのまま平均ペースで引っ張った後続を最後の直線で突き放し、上がり最速で逃げ切ってのデビュー勝ち。
逃げ切り勝ちという点に関しては今後へ向けて少々不安の残る内容ではあるものの、あくまでも馬のリズムを重視した上での戦法で「行くしかない」といったものではないため酌量の余地あり。今後、控える競馬や馬群での競馬を覚えさせていければ問題ないだろう。
馬個体を見ていくと、追い切りから大跳びの綺麗なフットワークがとても良く目立ち、パドックでも牝馬とは思えぬゆったりとした馬体のつくりが目を引いた。その分、緩さがかなり目立っているため成長曲線としてはやや遅めかもしれない。
そんな中でも走る上でのトモの力強さはしっかりしており、逃げ切り勝ちという内容だったため『C』評価としたが完成されればとても楽しみな好素材。
2023年9月18日(月) 中山5R 芝1600m
・ショーマンフリート 牡2
父:スワーヴリチャード
母:スカイフ
母父:Siyouni
厩舎:手塚貴久(美浦)
My評価ランク『A』
追い切りの段階から雄大かつ豪快なフットワークが際立っており、高い評価を受けて迎えたデビュー戦。外枠からすぐに内へ目掛けて好位を確保し、道中は3番手で折り合いを付ける。4コーナーから外へと持ち出して直線仕掛けると、鋭い反応で後続を突き放して完勝。
まさに「素質の塊」というべき素晴らしいフットワークで馬体の完成度も高く、古馬並の風格を漂わせる。走りのバランスも2歳馬とは思えないほど抜群でとにかく見た目は非の打ち所がない。
ここまで欠点らしい欠点を見つけられない馬も珍しく、完成度の高さが成長力の欠如にさえ繋がらなければ先々は非常に楽しみな存在。このまま無事に成長していってほしいところ。
2023年9月30日(土) 阪神4R 芝1400m
・ダノンマッキンリー 牡2
父:モーリス
母:ホームカミングクイーン
母父:Holy Roman Emperor
厩舎:藤原英昭(栗東)
My評価ランク『C』
素晴らしいスタートから2番手の絶好位でレースを進め、道中行きたがる面を見せていながら直線は難なく突き抜けて快勝。2着馬にラスト迫られはしたものの、手応えとしては十分な余裕があり着差以上の完勝と言える。
まずはじめに、当馬は現時点で多くの課題と欠点が見受けられ、先々はそれを修正できるか否かで明暗が分かれると捉えて間違いない。『C』評価としたのはそれが要因だ。
最大の欠点は精神面。誰が見ても分かるほど幼さが多分に残っており、レースでの折り合い面は勿論、追い切りでも行きたがる素振りや舌を出しながら走っている姿がハッキリと見られる。修正すべき点である事は言うまでもないが、それでもピックアップ馬として挙げたのは補って余りある素質の高さを感じたから。
豪快なフットワークと芯の通った体幹、そして前向きな気性もかえって走る上で必要な“前進気勢”としてエネルギー源となっており、素質の高さが十分に窺える。464kgという馬体重が示すように無駄のない好馬体もプラスの面が大きく、課題点を修正できれば大舞台での活躍が期待できる。
以上、2023年9月度の新馬勝ちピックアップでございました。
冒頭でも申しました通り、あくまでも私個人の評価となりますので皆さんのご意見や評価がございましたらぜひお聞かせ下さいませ。
貴重なお時間の中、最後までお読み頂きましてありがとうございました🙇♂️