【12月デビュー】新馬勝ちピックアップ
皆様こんにちは。
タイガーマスクGです。
メイクデビューを勝利した馬の中から特に注目すべき勝ち馬を厳選し、レース回顧や評価を行う「新馬勝ちピックアップ」。
今回は2023年12月に行われた新馬戦の中から個人的に気になった勝ち馬をピックアップして参ります。
あくまでも個人的視点による評価となりますので、皆さんの評価や補足事項等がございましたら是非ともお教え頂けると幸いです。宜しくお願い致します🙇♂️
2023年12月2日(土) 阪神5R 芝2000m
・ビザンチンドリーム 牡2
父:エピファネイア
母:ジャポニカーラ
母父:ジャングルポケット
厩舎:坂口智康(栗東)
My評価ランク『C+』
ゆったりとしたスタートで序盤は後方から運ぶ形。終始馬の後ろで折り合いを付けながら脚を溜め、直線に入ると外から1頭だけ目の覚めるような末脚で突き抜けて快勝。
戦前の追い切り映像こそなかったものの、レースでひと目見て「素質」と「課題」の両面が分かるほど特徴がハッキリとしたレース内容というのが率直な感想。
まず素質という観点において、開幕週の阪神内回りコースでレース全体が前残りの流れの中、コーナー外々を回るロスがありながら直線だけで差し切り(ましてや2着に3馬身差)というパフォーマンスは純粋に高く評価すべき内容。スタートの出遅れも加味すればここでは能力そのものが抜けていた印象だ。走りに関しても、四輪駆動のように四肢を大きく使ったフットワークは素質の高さを窺わせるもので、今回は良馬場で33秒台の上がりを繰り出したが道悪馬場も難なくこなせるだろうというのが走法を見た上での個人的な見立て。
一方、課題という点においては気性的な幼さがまず第一に挙げられる。スタートの出遅れもそれに起因している印象があり、大舞台へ行くにあたってはひとつのウィークポイントと言えそう。もう一点、パトロールビデオを見ると顕著だったのがトモの流れ方。これを緩さと捉えるか持って生まれたものと捉えるかは難しいところだが、先に挙げた四輪駆動のようなフットワークが良さとしてあるだけに何とか改善してくれることを願うばかりである。
2023年12月28日(木) 中山5R 芝2000m
・ニュージーズ 牡2
父:リアルスティール
母:ミュージカルウェイ
母父:Gold Away
厩舎:木村哲也(美浦)
My評価ランク『B+』
好位馬群で前に壁を作ってレースを進め、直線入口では前の馬がヨレる形でスペースができ、そこを割って抜け出すと後続に5馬身差をつける圧勝劇を披露。
この馬もまた直線だけで後続を突き放す圧巻のパフォーマンスで、能力の高さは疑いようがないと言えるレベル。
追い切りから豪快なフットワークが目に留まっていた反面、頭の高い走りも気になっており「半信半疑」という印象で当日を迎えたが、返し馬でのキャンターが素晴らしい形でレースでも頭の高さが気にならない、むしろしっかりストライドを使えた走りで戦前の不安が嘘のよう。
追い切りで見せた頭の高さはおそらく気性的なものだと現時点で捉えているが、レースぶり自体は大きなマイナス要素もなく優秀だったため2戦目以降で判断していきたい。現状、これだけの能力を持っているならば素直に評価したい逸材だ。
2023年12月28日(木) 阪神5R 芝1800m
・ベラジオボンド 牡2
父:ロードカナロア
母:ダンサーデスティネイション
母父:Dobai Destination
厩舎:上村洋行(栗東)
My評価ランク『C+』
好スタートからスっと好位に付け、馬群でスムーズに競馬を進めた前半。勝負どころから一列外へと持ち出して進路を確保すると、直線は長くいい脚を使って3馬身差の完勝。
パドックから緩さがかなり目立つ見た目で完成はまだまだ先だろうと思わせる第一印象。それでも馬体の形そのものはとても素晴らしく、ひと目で「素質は高いだろう」と判断できるもの。レースにおけるストライドや四肢の使い方などを見ても未完成な部分が色濃く出ており、能力だけならクラシックに行けるレベルだが本当に良くなるのは古馬になってからとの見立てで間違いないだろう。
レース内容としては「テンよし、中よし、終いよし」といった完璧なレースぶり。特に馬群で競馬できたこと、大きな挙動なくスムーズにレースを運べたことは、未完成の中身を考えればかなり評価できる。順調に成長していってほしいと思える好素材。
以上、2023年12月度の新馬勝ちピックアップでございました。
冒頭でも申しました通り、あくまでも私個人の評価となりますので皆さんのご意見や評価がございましたらぜひお聞かせ下さいませ。
貴重なお時間の中、最後までお読み頂きましてありがとうございました🙇♂️
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