【6月デビュー】新馬勝ちピックアップ
皆様こんにちは。
タイガーマスクGです。
昨年度に「新馬勝ちピックアップ」というタイトルでその名の通り新馬戦を勝ち上がった馬の中から気になる馬をピックアップし、自分なりに評価していくという内容の記事を投稿しておりましたが、今年は月単位でまとめて投稿していきたいと思います。
今回は2023年6月に行われた新馬戦の中から個人的に気になった勝ち馬をピックアップして参ります。
あくまでも個人的視点による評価となりますので、皆さんの評価や補足事項等がございましたら是非ともお教え頂けると幸いです。宜しくお願い致します🙇♂️
2023年6月3日(土) 東京5R 芝1600m
・シュトラウス 牡2
父:モーリス
母:ブルーメンブラット
母父:アドマイヤベガ
厩舎:武井亮(美浦)
My評価ランク『C+』
スタート後、外隣の馬が先手を奪ったことで当馬はその外に位置を取る。そこから行きたがる素振りを見せて鞍上が懸命になだめるも終始折り合いを欠き、3コーナー入口から先頭へ。それでも直線は余力十分に後続を突き放し、持ったままの手応えで9馬身差の圧勝。
課題とポテンシャルの両面が明確となるレース内容だったが、まずポテンシャルに関しては戦前の追い切りから雄大なフットワークとストライドが目に付く素晴らしい動きであり、それでいてレースでは不良馬場をしっかり走り抜いたように高いレベルのものがあるのは間違いない。
問題の課題点だが、やはり前に壁を作って競馬できなかった事や行きたがってそのままハナに立ってしまった内容は今後へ向けて不安が残るところ。スイッチが入りやすい2戦目以降、どのように立て直してくるのか注視したい。
2023年6月4日(日) 東京5R 芝1600m
・ボンドガール 牝2
父:ダイワメジャー
母:コーステッド
母父:Tizway
厩舎:手塚貴久(美浦)
My評価ランク『C+』
インの3番手でレースを進め、直線は前2頭の外へ持ち出すと鋭く伸びて差し切り。
こちらは前出のシュトラウスと対照的に、追い切りでの動きはそこまで突出したものではなくパドックの雰囲気もごく普通。返し馬こそある程度良い形ではあったものの、全体的な戦前の印象からは想像しづらいようなレースでの好パフォーマンス。そのような経緯から前馬と同じく『C+』評価としたが、「控える競馬・馬群で競馬・差す競馬」という文句なしのレース内容は高い評価に値する。
強いて課題を挙げるとするならば、ややトモが甘いという点だろうか。成長とともに改善されることを願いたい。
2023年6月11日(日) 東京5R 芝1800m
・ダノンエアズロック 牡2
父:モーリス
母:モシーン
母父:Fastnet Rock
厩舎:堀宣行(美浦)
My評価ランク『B』
抜群のスタートから内の馬を行かせて2番手追走。道中は前に壁が無いながらもしっかり折り合い、直線も長くいい脚を使って押し切り。
モーリス産駒らしいゆったりとしたフォームながら脚さばきは非常に鋭く、見るからに素質の高さが窺える走り。直線で追われてステッキが入っても左右にフラつく事なく真っすぐ走っていたようにバランス能力もかなりのもの。
個人的に牧場での坂路動画を見た時から「左のトモが甘い」と感じ、追い切り等でも懸念していた部分だが、今回は問題なく勝利を収めたものの今後の課題(ウィークポイント)になっていくと考えている。堀厩舎は過去にもサリオスやダノンベルーガといったトモに不安のある実力馬が所属する例もあるため、厩舎の対応力・手腕にも期待したいところ。
2023年6月18日(日) 函館5R 芝1200m
・ベルパッション 牝2
父:ダノンレジェンド
母:メイショウトモシビ
母父:ハーツクライ
厩舎:西園正都(栗東)
My評価ランク『C』
後手のスタートからすぐに好位へ取り付け、道中は前に壁を作りながらの追走。4コーナーから直線にかけて外へ進路を取り、先に抜け出した2着馬を鋭い末脚で差し切って勝利。
今後スプリント路線で戦っていくにあたりゲートの遅さは大きな課題になるものの、小気味すぎない標準的な走法を見ていると1400mまでは問題なく対応できそうな印象で、ゲートの課題が解消されるまではむしろそちらの方が走りやすいかもしれない。スタート後のスピードの乗りはとても良かったため、さらに先の距離(マイル辺り)となると条件が付くか。
父のダノンレジェンドは本馬も産駒もダート色が強く、ベルパッション自身も捌き自体はやや硬さが混ざっているため成長次第で適性が偏る可能性もあり。
2023年6月24日(土) 東京6R 芝1400m
・アスコリピチェーノ 牝2
父:ダイワメジャー
母:アスコルティ
母父:Danehill Dancer
厩舎:黒岩陽一(美浦)
My評価ランク『C』
五分のスタートを切ったものの中団後方へ下げ、直線は馬群を縫いながら残り400mで外へ持ち出してエンジン点火。最後はあっという間に2馬身半突き抜けて完勝。
戦前は真面目な気性で折り合いがどうなるのか半信半疑な部分もあったが、レースではむしろ追走に手間取るような内容。位置取りに関しても「下げた」というよりは「馬のリズム的にあの位置になった」という表現が適切で、この内容だけを見るとマイルの方が良さそうな印象。しかしながら、今回で気性が改善されたわけではないため今後距離を延ばした際にその気性が悪い方向へ行ってしまう恐れも考慮する必要あり。
現状は不安点が大きいため『C』評価までとしたが、パフォーマンスそのものは優秀。
以上、2023年6月度の新馬勝ちピックアップでございました。
冒頭でも申しました通り、あくまでも私個人の評価となりますので皆さんのご意見や評価がございましたらぜひお聞かせ下さいませ。
貴重なお時間の中、最後までお読み頂きましてありがとうございました🙇♂️