2024年3月9日の障害レース 阪神８R 阪神スプリングジャンプ
注：今年２月頭まで、上記リンク先の他ブログで予想していました。
本文中に出てくる「前回」や「以前」の予想は、そこで書いたものを指しています。御理解下さい。
各馬予想
1.マイネルグロン
昨年４戦全勝の新王者。
春の阪神勝ちあり。東京でホッコーメヴィウスに着いて行って差し切ったり、ニシノデイジーやビレッジイーグルとの三つ巴に加わって難なく置き去りにしていくスタミナと前向きさ。
63kgでそれが出来るなら、この馬自身でいえば-1kg。他より1kgや2kg重いだけで、少なくとも３着を外す気がほとんどしない。
アップトゥデイトが新潟JSで大敗したように、あそこで求められるようなものまで持ってるかは分からないので、そういう場面になった時に
弱さが垣間見えるかもしれないけど、この馬が自分から動いて主導権握れる条件なら、敵はほとんどいないはず。
ロックユーが行くか行かないかはさておき、多分ニシノデイジーがスタート決まれば、前走みたいに緩めずに気分良く行くと思うので、極端なヨーイドンの競馬にはならないと思うし。
負けない、とは言い切れないのが、初めて経験するJGIローテ。
前のブログや旧twitterで、ずーっと言ってるのだけど、３か月半の間に、JGI→阪神SJ→JGIと、メンバーも揃う過酷な長丁場の３連戦は、多少の休みを挟んだとはいえかなりダメージあるはずで、一昨年は大障害を使わなかったエイシンクリックが、大障害から来たオジュウチョウサンとレオビヨンド相手に完勝し、レオビヨンドはGJを使えず。
去年が一番酷くて、ゼノヴァースがおそらくレース中の故障で５着で下馬し引退。マッスルビーチが競走中止。マイネルレオーネとケンホファヴァルトは掲示板に載れず、王者ニシノデイジーも、大障害を回避したミッキーメテオと接戦の３着で、大障害を使わなかったジェミニキングとロードアクアの２頭に５馬身差もつけられてしまった。
元々、過去の大障害の勝ち馬は、その後怪我やアクシデントが絶えなかったのも、その反動じゃないかと勝手に思ってるし、UMA的存在だった時のオジュウチョウサンが別格だっただけ。
元々身体はそんな強くない馬らしいので、陣営が順調に来れたというのであれば、無理使いではないから大丈夫なのだろうけど、この次の本番や、この秋以降、一気にガタが来てもおかしくはないと思うので、何とか無事に、の想い。
2.ニシノデイジー
不安を一蹴して、走破時計も良かった前走の走りが今回も出来れば、唯一今回マイネルグロンに真っ向勝負を挑める馬かもしれない。
ただ、精神面で不安定な馬かつ２年連続のJGIローテ。去年同様、今年も着順を落とす可能性も。
全ての真因が重馬場だったから、で片付けられるのであれば、良馬場ならで話は早いけど、中山大障害を勝った日から去年のこのレースも含めて４戦連続の出遅れに、グランドジャンプでは外から交わされて馬のやる気が無くなったらしいとの騎手談だし。
五十嵐騎手で良馬場であれば（2-2-0-0）。スタート出遅れず、積極的に早い流れにして、自身のかかり癖を解消しつつ他の馬に脚を使わせられるか。
先週の落馬は無事でよかったけど、小倉開催中はあまり乗れてる感じじゃなかった五十嵐騎手。
3.エコロデュエル
まだ５歳の粗削りのダイヤモンド。
前走は、ほぼ前３頭で決まりだと思ったところを、最後に１頭だけ猛追してきて３着まで割り込んでこれた。
気になるのは、昨秋の阪神ジャンプSで大敗していること。色々要因があって、この馬らしい飛越では無かったとの事なのだけど、グレートバローズも一緒に大敗してたのだけど、あちらは阪神が苦手なのか、馬が気を損ねるコースレイアウトなのか分からないけど、気性に難があるこの馬にも同じ事が言えるんじゃないかと不安があって。
グレートバローズがその次の福島で完勝してるのに合わせて、この馬も、未勝利勝ちした京都になってあっさり巻き返してきたあたり、そんなフシがありそうで。
4.ロックユー
底知れない新星という意味では、去年のロードアクアみたい。なので侮れない。
大障害からの参戦になるマイネルグロン、ニシノデイジー、エコロデュエル、ネビーイーム。
馬柱上では、臨戦過程が前回参戦時よりも比較的悪いマッスルビーチやエイシンクリック、ジェミニキング。
実績劣るワンダークローバーとトライフォーリアル。
ローテ的には、登り調子かつフレッシュな状態で来れてるこの馬が一番。
後は、もし出が良くて前走と同じ様なレースをするのであれば、後半ずっとマークされるであろうニシノデイジーやマイネルグロンの圧に耐えられるかどうか。控えたとしても、この３戦全て揉まれた事はほとんど無いので、すんなりレース出来ればいいけど。
ただ、ここでも、揉まれないぐらいのパフォーマンスをする可能性はゼロじゃない。
もう一つ、細かいことを言うと、阪神スプリングジャンプで３着以内に来た馬はほとんどが、阪神経験馬or大障害３着以内馬。
過去10年以内での例外はトラストとケイアイドウソジンの２頭だけで、どちらも初障害から連勝を決めて、このレースまで複勝率100%だった。2011年３着のスズカスペンサーは、阪神も大障害も経験が無かったけど、初障害から２連勝するような馬だった。2018年２着のグッドスカイも、阪神と大障害の経験がなかった前年は障害（2-0-1-0）で臨んだけど６着に負けてる。
この馬に似たようなところでいうと、阪神は未経験だけど、前年のイルミネーションJSで圧勝して大障害３着だったレオビヨンドが２着になってる。大障害実績が無いところがどうなるか。
5.エイシンクリック
一昨年の勝ち馬。そのまま一時代築くかと期待されたけど、なかなか思うようにいかず。
昨年は、初めての中山でもあったけど、湿って体力要る馬場でこの馬が力尽きて落馬してしまうシーンまであったし、２走前の阪神は、止まらない前２頭を追いかけすぎて先に力尽きて、逆にネビーイームに突き放されたり、前走は、全馬密集するスローで比較的楽に先頭まで上がって行く事が出来たのに、アサクサゲンキに差し返され、エコロデュエルにも差されてしまった。
以前のイメージより体力衰えてるかもしれないし、そのイメージで強気に攻めると、今はもたないのでは。テン乗り黒岩騎手がどう乗ってくるか。結構難しそう。
6.ジェミニキング
ディフェンディングチャンピオン。
去年は狙って見事にハマってくれた。上がりダントツ最速。
今年も期待したいけど、当然去年よりは人気になるだろうし、何より鞍上が今年まだ１回しか馬券になってないのは、おおよその障害ファンが予想してなかったのでは。
阪神は、昨年末にドンカルロを見事なコース取りで勝たせてくれた時以来。その時のような唸るような騎乗をしてくれば。
7.マッスルビーチ
去年競走中止。JGIからの臨戦のせいかは分からないけど、思いっきり休んで立て直した前走は、まだ早いかなと思っていたけど十分なパフォーマンスで３着。負けた相手も弱くない。
今年は、去年よりはフレッシュな状態で臨めるはずで、一昨年の大障害では、初めての中山でも上がり４位で差して来れてて、この距離も大丈夫なはず。良績ある阪神に戻ってチャンス。
小倉で好調だった森騎手。北沢騎手が引退する日にこの馬で良い結果を出したいという思いはあるはずだし、私も観たい。
8.ネビーイーム
こちらも阪神得意で、好調の小牧騎手。
ただ、こちらはJGIからの参戦。メンバー２位の上がりは出せてるけど、去年の大障害は、抜け出した前３頭以外はほぼノーチャンスのレースになってしまったので、無理に追いかける事もせず、脚が溜まっていたからという可能性はゼロじゃない。
その分、疲労の溜まりはそこまででは無かった、というのであれば、状態面は悪くないかもしれない。
じゃあ一体どっちなんだと言われたら分からないし、人気はそんなしないだろうから、冒頭のプラス材料とオッズの旨味で、買いたい寄りの半信半疑。
9.トライフォーリアル
昨春は強敵相手に好走出来てて、オープンぐらいならすぐ突破出来ると思ったけど、前走で大敗。
東京ジャンプSの３着は立派だと思うけど、２着だった京都ハイジャンプについては、ダイシンクローバーがずっと連戦してきての状態だったとすれば、ポルタフォリオや不利があったメイショウアツイタ、再三追いつかれて引き離してを繰り返してしんどかったザメイダンに1秒以内だったというところから、今回は明らかにメンバーが上でしんどそうな気がする。
阪神で負けたというところも気になるけど、この馬はどうも寒い季節が微妙なようで、なるほど戦績を見ると好走は暖かい時期に偏ってる。
３月とはいえまだ寒いので、テン乗りでもあり、点数絞るためにもここは様子見したい。
10.ワンダークローバー
この馬が最低人気になるぐらい濃いメンバー。というところで、この馬の持ち味だと思う、後ろから長く良い脚を使える、というのは、通用しにくいのでは。
同じようなパフォーマンスが出来そうな、それを、この馬よりも良いポジションでやってしまえそうな馬達ばかりだと思うので、終いにかけて４・５着に顔を出してきそうな感じがする。
印と買い目
◎マイネルグロン
○マッスルビーチ
▲ニシノデイジー
★ネビーイーム
◆ロックユー
△ジェミニキング、エコロデュエル、エイシンクリック
３複ﾌｫｰﾒｰｼｮﾝ
◎ー○▲★ー印（◆ロックユー絡みは△の３頭よりも賭け金増します）
大障害で強い競馬をした２頭と、小倉好調だった２人の騎手から。
特に後者、森騎手と小牧騎手が人気薄で買えるなら。
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