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子どもが日本で英語優位になった訳

教育にかける時間は習得にかかる時間じゃない

実は、子どもが4才くらいの時に、TVの環境で日本に居ながら地上波が映らなくなりました(配線ケーブルのトラブル)

夫は日本のTV見ないし、私も数年間TVを見ることはほぼない生活(職場の昼に食堂や休憩室で流れているTVを見る時が唯一見ている時間)なので、修理やTVの買い替えをする必要性も感じず今に至っているのです。

この数年、TVはDisneyチャンネルとYouTubeを見るくらいです。
夫が子どもと一緒に見るため、TVは英語メインとなりました。

ウチは日本人の子どもが一度は通るべき道「おかあさんといっしょ」ほかNHKなどの子どもチャンネルやアニメをちゃんと見たことが無いのです。
(YouTubeで断片的には見るので全く知らないことはない)

夫がいない時、私、生活圏(保育園や近隣の親族)でのコミュニケーションは日本語です。祖母やいとこの家では普通に日本のTVや映画を見ています。日中は保育園なのでそこまで頻繁には見ませんが。

日本語に関して言えば、日本語のTVを普段見ないという以外は、普通の生活です。その変わり、一般家庭並みの頻度で英語圏のTVを見ています

子どもが少し大きくなって、TVの延長で、母の私にも英語で話してきたときに私も英語で返事をするようになりました。そのやり取りのでさらに英語脳優位に定着したのだと思います。

TVが壊れたことがきっかけで子どもが英語脳へと発達したと仮定したら、うちの子は、英語でTVをみる時間(約1~2時間/日)から、普段の日常生活(約10時間/日)で使う日本語を超すだけの言語データを吸収できていたと考えられます。

何年も自分の子どもを観察して、子どもの言語発達に重要な「興味がある事」への集中力とそれを自分ものとして「習得」させる能力の高さを、身をもって驚かされたのでした。

困った!うちの子ども日本語ができない!

6年間の保育園、最初の3年間は乳児クラス、残り3年は幼児クラスとなります。乳児クラスも終盤になってくると、お話が上手な子は文脈が整った会話を始めます。

その日遊んだ公園の名称や、何をしたかまで言葉で教えてくれるのです。早い子は幼児クラス始めで絵本のひらがなを読み始めます。

ウチの子はというと…長男・長女とも幼児4才児クラス(いわゆる年中さん)でも何を言っているのか理解が出来ないことが多いです。逆を言うと、先生や親の私が言うことも理解が難しいのです。

その時親はどうする…

よく育児書で子供を叱るときは目を見て、説明したり問いかけてみて、などと言いますが。説明をしている日本語を理解していないので、盲目のヘレンケラーの前で指をさして「これ・あれ」と言っているようなものです。

なので、クラブや習い事もできません。教えてくれる先生が言っている意味を理解できないので…困りました。

本の読み聞かせが有効です!育児の基本です(何処かの育児書より)
ですよね、そうですよね…
私たち夫婦は共働き。夫は終電近くまで働いており、私は保育園に時間ギリギリに迎え。帰宅後子供のシャワー、着替え、おむつ交換、夕飯、洗濯、洗い物、自分のシャワー…

でも、よ~し!
やってやろう!本を沢山読むぞ!!!
部屋グチャでも、家事はあとにして絵本よみきかせ!!

 ぐ~………。
「ねーママぁ~」

「はっ!!」

疲れて、読みながら母が先に寝落ち…。

読み聞かせ。母の限界で終了。

親ができない分は、社会資源に頼もう!!教材だのみ!そして…

楽しく遊んで覚えよう!日本語!作戦。撃沈。

アンパンマンやアニメで「あいうえお」の勉強ができるDVDを買って流したり、カルタやしんけんすいじゃくカード、フラッシュカード。「ひらがな」の絵本や写真の図鑑。
子どもの興味があるもの、好きな物(本屋でほしいと言ったら買ってみる)など一通りそろえて、トライしてみました。
買ったその時はすごく興味津々で遊びます。

アンパンマン、効果ありました。
何度も「またみたい!」と言っていました。一緒に歌って…

でも内容はやはり「教育」視点であり、子どももそれに気づいたのか
しばらくすると、「見たいリスト」から外されてしまいました…(泣)
ちなみに「見たいリスト」の話や映画は何十回でも繰り返して見る子です。

何度も見てジャンプして興奮して、本来の長男らしさを発揮できる素材は
やはり英語の環境
で「TV番組や動画」を見ているときでした。

そこで親は気づく。
大人の「教える」オーラを子どもは悟る(4~5歳時点)

教材は素晴らしいセレクションが多く売っており、いろいろ試しましたが
いざやると、「教えようとしているな」と悟られ、進みません。
(私が下手なのですね)

幼児に日本語を「教える」ことは難しいということが分かりました。

幼児に「教える」ことを諦める

親の私も、日本語をあきらめて見放したわけじゃない
英才教育とは言わないまでも、できる限り日本語で関わろうとしました。
でも実らず、そして現在に至るのです。(固定記事参照

でも、主役は子ども。
親の気持ちを押し付けすぎないように。
子どもの気持ちのドアが開いたらすかさず入る、でも閉まった扉は開けてはいけない。でもたまに強引に入る時もありますが(笑)。

英語教育で悩んだり、プレッシャーやストレスのある環境にある親は、一旦YouTubeや、会話が少なめな英語圏のアニメを流して子どもの反応を見てみることをおすすめします。
(つまり、その逆である日本語バージョンを私はするべきである)

慣れてきたら、親が家事をしながら子どもにTVを見させて、たまに英語で反応するようにしてください。TVの内容を英語で説明できるようになります。そんな親子のやりとりはまた別の機会に。


今回は、どのくらい英語に浸れば日本で英語脳になれるの?という
自身の経験をお話ししました。参考までに。


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