「なぜサービス提供責任者は残業、休日出勤が多いのか」
皆さんこんにちは、本日はサービス提供責任者(以下:サ責)が残業が多い理由についてお話したいと思います。
訪問介護におけるサービス提供責任者の役割
サ責業務はヘルパー業務+サ責業務の様なプレイングマネジャーのような役割を担っています。
普段採用面接や他の事業所の話を聞いていても、サ責の残業や休日出勤が多くて大変という話が良く議題にあがります。
これは一つのブラック企業の話ではなく、多くの企業に当てはまる事で根本的に問題があると感じています。
今回はその根本的な問題を考えていきたいと思います。
ヘルパーの欠勤対応
訪問介護事業所では、一般的な施設とは異なり、シフト制ではなく曜日固定で基本的に働いています。また訪問介護は登録ヘルパー(非正規)を中心に成り立っているため、正社員の割合が施設よりも低く、出勤が安定しにくいです。
そのため、急な欠勤が発生した場合、その日公休の正社員(主にサービス提供責任者)が対応することが多いです。
また、土日祝日は休みたいと応募してくる方もいらっしゃいますが、祝日を固定で休む方がいると、その代わりに出勤するスタッフが必要になります。
提供時間増加
現在、訪問介護事業所は空前絶後の人材不足に直面しており、ほとんどの事業所でスタッフの増加が見込めない状況です。
しかし、利用者からの依頼は依然として多く、運営を安定させるためには売上を上げなければなりません。
そのため、サービス提供責任者(サ責)や管理者が訪問業務に追われることが多くなっています。
さらに、登録ヘルパーの欠勤を補うために、サ責や管理者が他の訪問介護スタッフよりも多くの訪問に行っているという話もよく聞かれます。
移動時間
弊社では、訪問エリアを明確に定めており、片道5km、20分以内としています。しかし、一般的な事業所の多くは訪問エリアが曖昧で、その時の状況によって変動する印象があります。空きが出た際には「少し遠くてもよいので取ってしまおう」というスタンスを取ることが多いです。他社での事例として、美浜区の利用者宅に船橋からケアに来ているヘルパーがいたという話があります。(※片道16km、移動45分)
1カ月に100件の訪問をすると仮定した場合、平均移動時間が10分違うだけで、1,000分=16.6時間の業務時間に差が生じます。
業務集中
訪問介護事業所では、サ責に業務が集中します。
新規の相談、スケジュール調整、契約書作成、契約、アセスメント、計画書、モニタリング、申し送り、シフト作成、請求、ヘルパー指導など、多岐にわたる業務を担当しています。
これらの業務を、ヘルパーとしての訪問業務と同時にこなしながら、通常の勤務時間内に終わらせることはほぼ不可能です。
そのため、訪問業務のために通常勤務時間が使われ、それ以外の業務は残業で対応することが常態化しています。
さらに、業務の多くがアナログで行われており、作業時間が大幅にかかることや、基本的なマニュアルがないために業務の習得に時間がかかることも問題です。
まとめ
現在の訪問介護事業所では人手不足が原因で訪問業務が増加し、安定して出勤できないスタッフの採用が進み、欠勤対応が増加するといった悪循環が生じています。
このような状況では、訪問業務以外の実務はすべて残業で行わざるを得ません。
このような根本的な問題を解決しなければ、サービス提供責任者の働き方を改善することは難しいと考えています。
しかし、ゴールデンケアのサービス提供責任者は残業が少なく、休日出勤もほとんどありません。次回、そのような働き方をどのように実現しているのかをご紹介できればと思います。
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