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ライフイベントと介護職〜結婚、妊娠、出産を乗り越えて働き続けるために〜

介護業界は、高齢化社会が進む中でますます重要な役割を担っています。
しかし、介護業界は長期間働き続けるのが難しいという課題があります。

介護業界の平均勤続年数は6.9年、労働者平均の11.9年と比べても勤続年数が短い事がわかります。

令和元年度介護労働実態調査

介護職の離職の原因の1位は結婚や妊娠、出産といったライフイベントがあげられます。なぜ介護職はこれらのライフイベントを理由に離職してしまうのでしょうか。

【介護士によくある退職理由トップ5】
1位:結婚や妊娠、出産などライフイベントの為(25.0%)
2位:職場の人間関係に問題があった(16.6%)
3位:自分の成長に繋がらないと感じた(15.0%)
4位:収入面に不満があった(12.9%)
5位:他に良い仕事・職場があった(12.4%)

令和2年度介護労働実態調査

ライフイベントと離職の関係

介護職は時間と体力を要する業務が多く、結婚や出産、子育てといった新たな責任を担うライフイベントとの両立が難しいと部分があります。

長時間労働・シフト制
介護の仕事は24時間365日仕事になる事がある為、夜勤やシフト制が必要となる事があり、パートナーや家族との時間を確保する事が難しくなります。

肉体的・精神的負担
現場仕事は肉体労働になる為、妊娠をした際に身体に負荷のかかる身体介助は避けなければなりません。

安定した収入の確保
介護職は、労働条件や待遇が安定していない事業所が多く、新たに家庭を持つ際に必要な収入を得る事が出来ない場合があります。

慢性的な人手不足にる不安定な職場
職場環境によっては、育休や産休を取得する事が難しい場合や
体力的に負担の少ない業務の配慮や、育児などを可能にする柔軟な勤務体制に対応が難しくなります。

実際に、介護職として妊娠や出産を経験したスタッフにヒアリングを行ったところ、以下のような意見が寄せられました。

「グループホームで働いていた時に、他のスタッフと同じ様な仕事が出来なけれな辞めて欲しいと言われた」
「訪問入浴で働いていた時、妊娠が発覚した翌日から休職扱いになった」

介護業界が慢性的な人手不足に悩んでいるので、そのような対応がなされることについては理解できます。しかし、妊娠したスタッフとしては、仕事を続けることや妊娠中に転職することは困難だと感じました。

ゴールデンケアの取り組み

ゴールデンケア稲毛の介護職は20代、30代の子育て世代、これから結婚、出産を控えているスタッフが多く在籍しています。
今回は、弊社スタッフの事例を元に取り組みをご紹介します。

妊娠9ヶ月の弊社スタッフ

妊娠〜出産
妊娠の報告を受けた際、これまで具体的な事例や規則が存在しなかったため、本人の希望を尊重しつつ働き方を決定しました。

一番優先する事は「元気な赤ちゃんを産む事」

訪問先の選定
身体的に負荷がかかるケアや、室内でタバコを吸っている人に対するケアなど、身体に影響を及ぼす可能性のあるケアはルートから外しました。代わりに、生活援助や体に負担のかからない見守りなど、身体的な負担が少ない介護を中心とした訪問に変更しました。

訪問件数の調整
訪問件数もスタッフの体調と相談しながら調整し、ケアの量を減らしました。これにより空いた時間は、他のスタッフへの同行指導、契約手続き、内勤業務などに充てることにしました。

産休〜復帰
産休に入る前には新人の採用と業務の引き継ぎを完了させ、スタッフには自分たちのことを心配せずに産休や育休を取るように伝えました。また、復帰する際には希望する労働日数と時間を確認し、それに合わせて給与や役割を決定しました。

復帰1ヶ月目
週4日 9時〜13時
復帰2ヶ月目〜
週5日 9時〜15時

介護職は業務の特性上、IT企業であるサイボウズのように「100人いれば100通りの働き方」を完全に実現することは難しいです。しかし、企業としての努力を通じて、一定程度、本人の希望を反映させることは可能だと私たちは考えています。

サイボウズでは、100人100通りの働き方が可能

ログミーBiz

ゴールデンケアでは今年、通所介護の開設を控えていますがその理由の一つも従業員のライフスタイルや働き方の変化に対応する為です。

結婚、妊娠、出産などを機に早朝や夜間の勤務、重度の介護、移動が難しくなっても、会社を転職せずに異動することで、従業員が長期間にわたってキャリアを積むことができると私たちは考えています

介護職がライフイベントの度に転職や休職しなくても安定的に働き続けられる職場を作る事が利用者や社会全体に利益をもたらすと考えています。


mission
私たちは、介護業界の労働環境を向上させ、必要とする人々にケアを届ける社会を実現します。

社会課題の解決を目指す会社で一緒に働きませんか?

ゴールデンフィールズ採用資料

2023年秋オープン予定ゴールデン相談室採用ページ


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