カルト宗教2世問題から考えるマルチ2世問題
はじめに
安部元首相の銃撃事件を受け、旧統一教会を中心に、カルト宗教2世にまつわる問題にフォーカスが当たる報道が増えてきました。
一方でマルチ商法は「商業カルト」と呼ばれるように、
カルト宗教2世の抱える問題と類似したものは多くあると考えられます。
(私も実際にその被害にあった一人です)
ただ、カルト宗教2世と比較すると、
マルチ2世に関する発信は少ない、というよりほとんど見かけません。
なぜでしょうか。
今回のブログでは、私が考えるマルチ商法の課題をまとめる上で、
まずは直近のカルト宗教2世をフックに、マルチ2世の抱える問題や、
なぜ世間にあまり知られていないのかをまとめてみたいと思います。
そして、今後マルチ商法の抱える問題に対してどう取り組んでいくかをまとめたいと考えています。
カルト宗教2世・マルチ2世問題に関する課題発信状況
まずは簡単にカルト宗教2世の抱える問題について触れておきます。
様々な情報がある中、最も情報が集約されているものとしては宗教2世ホットラインでしょうか。
旧統一教会2世、エホバの証人2世などを中心に、多くの方が記事を投稿されています。
同様に、Twitterで「2世」というワードで検索するだけで、多くの宗教2世の方が発信されていることが良く分かります。
noteでのタグでも「JW2世」をはじめ、宗教2世に関するキーワードが並んでいます。
では一方マルチ2世についてはいかがでしょうか。
残念ながら、マルチ商法の親族に焦点を当ててこられてきたズュータンさんを除いて、
マルチ2世に関して発信された方を私はほとんど見たことがありません。
マルチ2世の抱える問題点
まず、マルチ2世の抱える問題点をまとめてみます。
これは、自身の経験・アンケート結果・インタビュー結果からまとめたものです。
1世信者の親が信じるものがカルト宗教の教義なのか、マルチ商法なのかは違うものの、
多くがカルト宗教2世の抱える問題と類似していると考えます。
親族関係の悪化、離縁・絶縁
借金などの金銭トラブル
製品・セミナー参加・会員を強要する
周囲を勧誘する
病院へなかなか連れて行かない
1つずつ見ていきたいと思います。
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