読書録:GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代 by アダムグラント ー ①
周りの人がちょこちょこオススメしていて気になっていた本書。
登場人物が多くなかなか読み切れていないので、一旦ここまでで考えをまとめます。
アメリカのビジネススクール「ウォートン」の史上最年少終身教授かつ心理学者がデータに基づき、分析した本書。
3つのパターン
実は成功に決定的な影響を与えるのはGIVE&TAKEに対する「スタンス」の選択なのではないか、と著者は語ります。
テイカー:与えるより多くを受け取ろうとする
ギバー:受け取る以上に与えようとする
マッチャー:与えると受け取るのバランスを取り、公平さに基づき行動する
身の回りに居る人で想像して読んでみるとより理解が得られるだろうと前置きがありました。読みながら自分の過去のシーンを想像したり、周りの人の反応を想像したりしています。
なぜギバーが重要か
サービス事業が増えて人との協力が不可欠となった現代。ギバーとして評判や人間関係を築いた人からサービスをうけたいという思いが強まっているとのこと。最近耳にしたパートナー企業の社長の訃報でも、似たことを思いました。
ギバーとテイカーの特徴
ギバーの特徴が「援助、責任、社会主義、同情」であることに対し、テイカーは「富、権力、快楽、勝利」。できるだけ多くの利益を自分のために奪おうとするテイカーや、見返りを求めずに与え続けるギバーの特徴はまさにそうなのだろうと思います。
与えることは本来重要であると分かっているはずなのに、仕事では考える余裕がなくなる。確かにそうですね。
マッチャーの特徴に耳が痛くなる
読み進めて改めて思ったのは、ギバーでいたいと思いながら自身はマッチャーとして振る舞ってきたのだろうという点。
もちろんある人がギバーなのかテイカーなのかマッチャーなのかは単一ではなく、場面によって変わるとは言うものの、過去のGLOBISなどを始めとした場面場面での私の行動は主にマッチャーだったんだろうと痛感します。
テイカーとマッチャーがつながりを作る時は近い将来自分を助けてくれそうな人に絞る
近い未来自分を助けて欲しいと思っている人に親切にする
テイカーは保険としてネットワークを築き、ギバーは積極的に人助けをする。それらに比べてマッチャーは小さなネットワークを築く
休眠状態にある人脈に再度声をかけて助けを求めるとき、人脈が財産というより取引に似たドライな関係であるマッチャーにとっては助けを求めることに居心地の悪さを覚える
ギバーは価値を交換することではなく増やすことを考える。ギバーのように人脈を構築すれば、ギブアンドテイクの関係が当たり前と思わなくなり、関わる人全てが利益を得られるようになる。
ネットワークビジネスとの関係で考える
ネットワークビジネスでは、紹介した人が製品を買うとお金という対価が紹介元に入ってくるという仕組み上、本当のギバーで居続けることが難しいのだと思いました。
マッチャーであり続けようとして、見返りを求めようと人脈を作る。その気持ちが業界全体に波及する。結果としてネットワークビジネスの市場自体が増えることはないのでしょう。
ネットワークビジネス界隈でのギバーは稀で、神懸って与え続けて成功する人や見返りを求めて相手に与えるのがきつくてほとんど紹介できず稼げず苦しむ人ぐらいだと感じています。
だからこそ、私が被害者親族と触れ合う中でどうにもできないとき、そうした方々に時折声掛けをしています。
本を読むと考えること
本書は後半でもっと神髄に触れていくことになると思っています。
今はまだ自分のマッチャーとしての姿勢を思い起こされてグハっとなっています。どうすればよいのか読み進めながら考えたいと思います。
私のマルチ商法課題解決に向けた取り組みは、ギバーとしての取り組みをしたいと思っているからこそ始めた/続けようとしているものなのかもしれません。
本を読むとnoteのアウトプットが止まってしまいそうになりますが、まだまだ継続していきます。
まずは1か月間の毎日note、良く続いていると思います。
noteのような取り組みでも、いつかの誰かにとっての気づきになれば良いのですが。
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