第7回オンライン語ろう会を開催(親が会員向け)
2024/7/18親が会員向けのオンライン語ろう会を開催しました。
参加者
参加者は全部で7名。
語ろう会運営メンバー:ライオ(私)、ハルヤさん(親が現役会員)、ライガーさん(配偶者が元会員)
マルチ被害をなくす会参加メンバー:yuriさん(マルチ商法親族被害研究者)、夢子さん(元マルチ商法会員、最高ランク保持者)
参加者:2名(親が何十年もアロエベラ関連のマルチ商法にハマっている方、直接の親族関係者ではない参加者の方)、いずれも耳だけ参加の方でした
会の模様
今回は参加者が耳だけということもあり、運営メンバーのライオとハルヤさんのマルチ2世としての近況を話しました。
ハルヤさんは、マルチ2世としてご自身の体験談をベースに卒業論文をまとめられました。
毎日新聞に取材いただいたマルチ2世特集ではトップバッターとして、実名顔出しで取材協力もいただいています。勇気が素晴らしいです。6/17の毎日新聞では一面にも載せていただきました。
卒業論文も公開されており、いかにマルチ2世が自分の親がマルチ会員であることに伴い自己を防衛したり、家族の規範に従ったり、距離を取ったりと、様々悩み、考え、行動してきた様子が描かれているように思います。ぜひご覧ください。
ハルヤさんのお母さん(会員)は子供がそんなに嫌がるならと、周りへのマルチの勧誘を辞められたそう、ほっとしているという話をされていました。家を出て距離は一定取っているようですが、人を新たに巻き込んではおらず、悪い関係ではないとのこと。良かったです…!!!
その中で話されていたのが、とある宗教2世の論文の話です。マルチを取るか子供を取るかが鬼か人の境目になると書かれていたそうです。
私の話
私はその話を聞きながら、自分の母がマルチか娘かを天秤にかけたときのことを思い出していました。
もう7年ほど前になりますが、私の姉は会員の母と揉めたとき、「マルチを続けるならば縁を切ります」と宣言しました。当時姉の子どもは母にとって初孫、姉家族は実家に住む母の近くに住み、母がマルチをやっている状況は一定呑み込みながらもうまく生活をしていました。しかし、姉が子育てで体調を崩したことをきっかけに勧誘が強くなり、結果縁を切る選択になりました。
マルチか初孫、そう問われたら流石に辞めるのではと期待したのですが、母は絶縁を受け入れました。すなわちマルチを取りました。今でも姉がいて母がいない親族の集まりと、姉がおらず母がいる親族の集まりの2つを開催しています。
姉の気持ちは計り知れない一方で、何でこんなことをしなければいけないのか、虚しい気持ちになります。鬼か人か、という表現はいささか言い過ぎな気もしますが、この瞬間母はもうマルチを辞めないだろうと一定諦めてしまった気がします。
マルチを辞める可能性のあるタイミングは色々あると思います。
・友人や勧誘相手から批判されたとき、疎遠になったとき
・家族から批判されたとき、疎遠になったとき
・否定的な記事を見たとき
・稼げなくなったとき、借金を抱えたとき
・家族と離縁・絶縁したとき
・会社が行政処分を受けたとき
・会社に家族が通報したのを知ったとき
・アップや周りの会員メンバーが辞めたとき
私の母はいずれも通り過ぎました。複数回。
疎遠になっても、離縁しても、絶縁しても、その度に母は自分のことを認めてくれるorそこまでではなくても批判しない・受け入れてくれる人を探し続けてきました。
マルチを批判しないことはマルチを受け入れてくれること、マルチを受け入れてくれることは自分を受け入れてくれること
マルチを受け入れてくれない人は自分を受け入れてくれないこと
こんな思考回路で、その他の人の意見には耳を傾けず常に自分に言い聞かせ続けてきています。
私は元々冷めた目で見ていましたが、母のことはマルチにハマる上での背景などを一定理解しつつ、致し方ない目で見ていました。姉も少しは理解を示しても良いのではと思った時もありました。でも、自分の所帯を持ったとき、母と家族を天秤にかけて家族を取りました。ここまで言われても自分の考えを変えない母に対し、改めて諦めてしまいました。
マルチ被害をなくす会と明言はしないものの、こうした活動をしていることを伝えましたが、最近はそれも忘れているのでしょう。
最近は、またアムウェイに関連する情報の連絡が少し増えてきてめんどくさいなと思います。
孫の写真や仕事の成果をいくら伝えても、ちょこちょこ送られてくるのはアムウェイの社会貢献活動
母の親族が手術をする際、トリプルX(アムウェイのサプリメント)を摂って元気になっているという話。
ミネラルウォーターにPFASが検出されたニュース
他にはアムウェイ製品を使ったレシピなど、グループLINEの転送。
別に、私はマルチが良いとか悪いとか、アムウェイが良いとか悪いとか、アムウェイと関わってきた母がどうとか、もうどうでもいいんです。
マルチに関して母とわかり合おうとも思わない。
事実として残っているのはマルチをやることで家族が分断されてきたということ。そこをすぐに戻そうとも戻せるとも思わない。
孫が可愛いとか、仕事頑張ってるねとか言ってほしいとかそんなこともない。
話題や頭の中でマルチにかける比率を、もう少しだけ下げることはできないだろうか。マルチと関連しない話題を取り上げることはできないだろうか。マルチのレンズを通さずに私のコメントを見ることはできないのだろうか。それだけなんだけど。
孫の入学祝いにと送ってきたお金は2,000円、その前に帰ったときにいきなり渡されたアムウェイ製品は26,430円(標準小売価格)
別にお金に困っている家庭はいっぱいあるし、孫に2,000円ぽっちかとかそんな額の話をしているわけではありません。
これをおかしいと思わないことがおかしいと私は思う。
ただ少しマルチと距離を取ってくれれば、こっちももう少し寄り添うことも考えるだろうにね。
私の母はマルチを辞めていく人が怒涛のように出てきても、最後の最後までやるようなタイプなのだと思う。
でも、こうした環境にいたからこそ、家族を大切にしようと思えたし、自分の力をつけようと頑張り続けられる、この活動をきっかけに思いもよらぬ知り合いも増えました。
こんなことをつらつらと話していましたが、参加者のお一人が終了時に家族でしか話をしたことがなく、同じような想いの人がいることが分かり嬉しかったとの感想をくれました。
私自身も吐き出すことでまた自分の活力になります。
動きがグッと大きくなることはなかなか難しいけれど、細々と続けていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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