セレンディピティ
バスを乗りまちがえ
知らない終点の停留所で
ぼうぜんと降り
知らない店に入った
ちょっとだけ 暗く感じた店内だったけど
驚いた
長いこと ずっと探していた
こんなの あったらいいなと
思うものが
その店の中に 見事に 並んでいた
夢の続きなんだな
そう思った
レジでスタッフの人に聞いたら
その説明は
わたしが思い描いていた商品そのもの
それは 理想的な出来具合だった
その上 欲しかったその商品のとなりに
並んでいたのが
もうひとつのあったらいいな
だった
一瞬 目を疑うほど
出来のよい エピソードに
自分であることや
深きにつき
深き時流の中に
身を置く
大切さを知った
すべては
うまくできているということを
知らなさすぎた
セレンディピティのお気づかせは
予想を超えてやってくる
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