宇宙少年シャルベール
宇宙少年シャルベール。
彼は僕のともだち。
彼との無音交信は当たり前の日常で
しかも仲間のなかでは、お互いに一番得意としている。
それはイメージや小さなつぶやきのような声の感覚、それを波長で伝えてくる。
ひとつ特徴的なのは、彼がもっともしあわせな気分の
時は、こちらの視界にエメラルドグリーンがうっすら
とかかっていて、ワクワクしている時は輝くイエロー
カラーが滲んでいる。
だから、仲間の中ではシャルベールがおくってきたのかどうか、すぐに気づいてしまうのだ。
シャルベールはある日、とてもHappyなことがあった。
海苔のおせんべいをもらったのである。
宇宙人がおせんべい?って思うかもしれないが、
そのおせんべいは宇宙のある場所にしか存在しない酸っぱい味のもので、
タレを塗った後に乾かしきると、なぜかアミノ酸と麹菌が豊富になり、3光年先をみとおせることが発覚した特別なおせんべいだ。
しかも舐めると誰もがおいしいといい、決まってニコッとする。
どんなに怒ってるときにも、悲しいときにも。
なかなかそんな風に感情を一瞬にして制するような
おせんべいは地球上でも数少ない。
どんなメンタルでも、たちまちニコッとさせるそのおせんべいは、いただくと本当においしい。
まずひと口食べると、誰もが我を忘れてタレの部分をぺろぺろと舐めたくなるからだ。
しかもその舐め姿は意外にキュートで滑稽なのである。
みているこちらも、な吹き出すほど。
うっすらとまるでウソを語ってくるような、このおせんべいの話しには続きがある。
それはシャルベールのススメで結局、工場までたちあげることになったのだ。
僕と言えば地球に住んでいいるにもかかわらず。
電波親友のシャルベールに教わるまま、そのおせんべいは製造されたのだ。
だから僕は今、そんなおせんべいにまつわる日々を過ごし、喜ばれてHAPPY。
誰もがきっと僕が発案者だと思っているはず。でも本当はそうじゃない。
インスピレーションと言ったって、結局どこからきてどこにあるのか。
そんな僕の一日は交信路磨きからはじまるようになった。
令和の話しだ。
追記 宇宙人とおせんべい
でショートショートを書いてみました。
あなたはどんなショートショートにする?
#宇宙 #宇宙少年シャルベール#おせんべい#ぺろぺろ
#おいしい #笑顔#宇宙親友#happy