天文宇宙検定4級受験しました
まだ雪の残る頃、noteの記事を読んでいて、天文宇宙検定なるものがあることを知り、調べてみると、全国各地で年2回試験が行われているようだった。1級から4級まであり、天文宇宙に関する幅広い知識を試す場のようだった。大雑把に言って、4級が小学校程度、3級が中学校程度、2級が高校程度、1級が大学程度の地学の知識が必要だし、この試験、2級や1級は本当に難しくて、合格率も低いらしい。
受験しようかどうしようか悩んだ。私は天文が趣味だ。天体望遠鏡や双眼鏡を持って、晴れた夜には天体観測しているし、月一度の大人向けプログラムを観に、地元のプラネタリウムにも通っている。プラネタリウムは子供の頃から通い続けていたし、その頃は裕福とは言えない親の元、天体望遠鏡なんて買ってもらえず、プラスチック製の子供用のおもちゃの双眼鏡で月を眺めていた子供だった。合格すれば合格証が送られてくるようだし、何と言うか、趣味がおおやけに認められるような、そうなっても何かが変わるわけでもないのは分かりつつも、気持ちは受験してみたいという方向を最初から志向していた。
とりあえず、4級を受験しようと思った。天文宇宙検定4級公式テキスト「星博士ジュニア」をAmazonで買って読み、章末の問題を解いたりした。このテキスト、読み物としてもなかなかおもしろい。きれいなカラーで惑星や銀河が載っているし、内容も最新の天文宇宙知識だ。子供の頃、子供向けの宇宙の図鑑を読みふけったことを思い出す。あの頃は冥王星も惑星の1つだったが、今は準惑星の扱いになっている。
春に公式ホームページで受験申し込みをすませた。私は北海道に居住しているが、驚いたことに今回の受験会場は私の住む地方都市になっていた。まさに運命が私を受験に導いているのかな、などど考えてしまう。大げさだね。それから毎晩1時間ほど時間をとって、妻に冷やかされながら勉強に励んだ。公式問題集をAmazonで買い足し、問題を解き、間違った問題は解説をノートに書き写した。学生の頃もこうして勉強していた。勉強することに懐かしい思いがした。そして、若い頃と違って、勉強しても頭にさっぱり入ってこないのも痛感した。公式問題集2冊を2回繰り返して勉強した。
6月上旬の日曜日が受験日だった。10時半開場で11時から10分間の説明を聞いた後で、50分間の試験だった。問題数は40問。マークシートに4択。子供が多いのかなと思いきや、そうではなく、大人たちが受験している。試験の手応えはよかった。記述式ではないので、繰り返し解いた問題集の記憶のかけらが頭の中に残っていて、4つの答えから1つの正解を選び出せたような気がする。
試験が終わって家に帰り、自己採点をする。持ち帰った今回の問題の冊子を、テキストや検索などで答え合わせした。間違いもあったが、まずまずの成績だった。7月下旬に合否の通知が送られてくるので、それまでどきどきして待つことになる。この間とても楽しく張り合いを感じながら生活できた。天文宇宙検定4級受験はなかなか良い取り組みだったなと思う。結果が悪くても再挑戦するし、さらに上の級を目指していこうと前向きな気持ちでいる。