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本当にあった怖い話「まだいる」
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これは、私がよく行くお店で体験した恐ろしい話です。私はそのお店に良く通っており、出社する朝はもちろん、帰りには夕飯を買い、深夜にはスイーツや飲み物などちょっとした物を買いに行くことがありました。
そこでよく見る店員さん。「あ、この人いつもいる人だ」最初はそれくらいで認識していました。恐らく役職を持っている方で、お店を統括しているんだと思います。
朝に行くと挨拶をしてくれるし、夕方に行ってもすれ違うと必ず会釈してくれます。そして、たまに夜中に買い物に行ったときも……
しかし、そこで違和感を覚えたのです。「あれ? この人朝にもあったような?」
今は日付が変わって1時。私が朝に出社したのは8時頃。そこからかなりの時間が経っているはず。もしかして朝に帰ってまた深夜のシフトにはいっているのだろうか。だとしたら、大変なお仕事だな。そんな事を思いながらお店を出ました。
そして、帰って布団に入ったのですが早朝にふと目が覚めました。ひどく汗を掻いており、うなされていた気がします。夢の内容は思い出せないけど、疲れているのだろうか。寝ようと思ったのですが、なぜだかなかなか寝付けません。
仕方がないので、気晴らしに散歩に行くことにしました。朝日を浴びれば、眠くても爽やかな気持ちになれそうです。
しかし空はまだ紫色で、不気味にも見えました。「なんだか人恋しい。お店で朝ごはんでも買おうかな」そう思って、いつものお店に向かいます。
人気のない道を抜け、広い駐車場にはぽつぽつとしか車が止まっていません。まだ暗いその場所を抜け、入口へと向かいます。
自動ドアを抜けた瞬間「いらっしゃいませ」と声を掛けられました。店員さんがいたことに安堵を覚え、挨拶を返そうと顔を上げます。
「え……」
しかし、私は見てしまったのです。声を掛けてきた店員さん。それは、私が昨日の朝に見掛けた人と全く同じ人だったのです。
「また会いましたね」
そう笑顔で答える店員さんの顔はひどく疲れており、目の奥には闇を感じました。
キャー(甲高いホラーの叫び声
この業界ではよくある話。店長さんクラスの人が、ずっと会社にいるという現象。人手不足にもかかわらず、お店は365日24時間開けなければいけません。結果、埋められない時間帯を全て埋める事になるんですよね。
それだけ働いても、もちろん給料になるわけでもなく、低賃金で長時間労働をしているというのが割とあります。これが続くようだと、さすがに厳しいだろうなと思う今日この頃です。だからこそ、年中無休も24時間営業も少しずつ緩和されて行ってるんですけどね。ただしうちを除く^p^
それでは本日も素晴らしい出来事をありがとうございました!! ここまで読んでくださり感謝です!! 明日も素敵な一日になります!!