新型コロナウィルス・日本政府の対策に不安、アメリカとの基準の違いに疑問
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日本で感染拡大を阻止するには、早期に感染者を発見して、しっかり隔離、治療するこが重要になります。まさにスピードが勝負と明暗を分けます。
今までは検査する条件が厳しく、一般患者は検査できないことに疑問を呈していた医者のツイートを拝見しました。
実際、自費で武漢から帰国し発熱して検査を願い出ても、却下されたという情報があります。
によると、今までは「武漢市に渡航歴がある」や「肺炎と診断された」という患者に限定されていたそうです。
新しい検査基準は
「新型コロナウイルス検査を受ける対象を拡大」「渡航歴は中国湖北省武漢市から湖北省全体」「症状は37.5度以上の発熱と呼吸器の症状があれば、肺炎と診断されていなくても対象」
ということが報道されました。
他にも2月上旬に「帰国者・接触者外来」を全国に設置するとのことです。
しかし、検査対象が相変わらず限定されており、湖北省の帰国者などに限られています。これでは、2次感染は発見できても、3次感染の疑いがある患者は検査できないことになります。
つまり武漢などと関連しない患者は、普通の病院で診察を受けて感染を広げる可能性が出てきてしまいます。
武漢以外の中国地域からの感染リスクは過小評価していないか心配です。
確かに今のところ、武漢以外での感染者や死者数は多くありませんが・・・
正直、日本政府の対応は後手に回っている気がします。それが、国民の不安を助長させています。
国民の命より経済優先、そう感じる人が多くいるのではないでしょうか。
少なくとも春節が始まった1月24日からは武漢及び湖北省の外国人は、入国を制限すべきでした。
深刻化が中国で始まっており、ウィルスが変異した可能性があると中国政府が会見で話していました。これは1月22日です。この変異と感染力の増大に関しては、こちらの記事をお読みください。
もちろん、現状のような患者数・・・つまり2ケタでとどまるような状況なら、日本政府は冷静に対応できたということになるとも思います。
中国から遠く離れ、日本より中国の観光客が少ないであろうアメリカは非常に厳しい対応をとっています。
中国政府やWHOからは「パニックを助長している」と批判が出ていますが、どうでしょうか。
少なくとも国民としては、アメリカ政府の対応を見ると安心感は広がるでしょう。
大統領コロナウイルス対策委員会メンバーによる記者会見によれば
中国からの外国人の入国を2月2日より、一時的に禁止(過去14日以内に中国を旅行した外国人対象)
(過去14日以内に)湖北省(武漢)から帰国したアメリカ国民は2週間の強制隔離
(過去14日以内に)湖北省以外の中国から帰国したアメリカ国民は2週間の監視付き自宅隔離
と厳しい対応です。もちろんアメリカと中国は色々覇権争いをしているライバルなので、政治的意図もある可能性は排除できませんが・・・
隣国で、中国の観光客が世界的にも非常に多い(2019年は960万人)日本との対応の差は歴然としています。
どちらの対応が正しいのかは、今後の状況で判断されるでしょう。
この会見はしっかり精読して、別の記事でもまとめたいと考えています。