秋田県内ババヘラの思い出。

 私、20代の若いころ、「どうしても、結婚するなら、秋田美人と」と切に願っていた時期がございまして(夢は叶いませんでした。嫁さんは他県の人間でした。しかも別れました。私、詰めが甘いのです)休暇を見つけては、しょっちゅう、秋田県内へ遊びに出向いていました。

 ちょうどこの時期、この暑い夏の日に、車で秋田県内に入った途端、道端にパラソルを指して、その中で椅子に腰掛けた年配と思われる(お若い方もおられたかもしれません)女性が、目の前のアイスボックスを大事そうに抱えて、行き交う車の方に視線を向けておられます。

 ほどなくして、ある乗用車が、パラソルめがけて、道端に停車し、車の主が話しかけます。件の女性が、おもむろに、手元からコーンカップを、アイスボックスからアイスを取り出し、手元のヘラで、コーンカップへアイスをなすりつけていました。そして、車の主に手渡し、代金をいただいていました。

 私、「ほー、これが秋田名物ババヘラか」と感銘を受けたものです。夕方、旦那さんなんでしょうか、息子さんなんでしょうか。件の女性を車で迎えに来て(パラソルも、アイスボックスも回収です)その時の双方のお顔の表情が何とも言えません。穏やかなのですね。神の領域です。もはや。私、その時の情景を思い出しまして、ただいま、涙が止まりません。

 家族総出で、働いていらっしゃるのです。おばあちゃんもこうやって働いているのです。炎天下の中。この様な祖父母、両親の後ろ姿を見て育ったお子さん達が、グレる訳がございません。立派な人間と成り、秋田県、ひいては日本をしょって立つ人間として育つのです。その証拠の一旦と致しまして、全国小中学校学力テストでの総合評価は、秋田県該当各位は常にトップまたは上位です。

 ここに、我が国日本の、公的教育のあり方、少子化対策のヒントが隠されていると、私、考えております。職住接近です。そして、家業を持つことです。会社勤めをしていても家業を持つことです。会社を首になっても食っていけます。子どもたちも、大人達が一生懸命働いている姿をみて、「自分たちもがんばらなきゃ」と思い、行動するのです。

 近年、秋田県へ、赴いておりません、今年、何とか、雪が降る前に行ってみたいと思います。まだあのババヘラは存在されてらっしゃいますでしょうか。秋田県は、日本の宝です。特に、日本酒は最高です。秋田県の地酒で、私、日本酒に目覚めました。このお話はまた別の機会とさせていただきます。今回は、以上でございます。今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。https://scqr0811.space/ 是非、こちらのサイトにも遊びに来てください。よろしくお願い致します。

 

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