ウクライナへの西側諸国F-16供与の件。

 F-16と言えば、やはり、1981年6月7日に発生したイスラエル空軍による、イラク原子炉爆撃事件です。世界にその勇名を轟かせた事件でした。

 内容は、簡潔に申し上げますと、「F-15 6機の上空護衛を受けつつ、F-16 6機により、イラクの原子炉をMk.84爆弾で爆撃、完全に破壊した」です。 

 そのF-16を西側諸国が、ウクライナへ供与開始のニュースが流れました。
格闘戦闘性能は言うに及ばず、対地攻撃、対地爆撃に素晴らしい威力を発揮する戦闘機です。確実に、当戦争のゲームチェンジャーとなる事でしょう。

 ウクライナ空軍は、ロシア空軍と同じ機材を使っていては駄目です。手の内を見透かされてしまいます。機内のブラックボックスに何か細工をされている可能性も捨てきれません。部品の調達もままなりませんでしょう。ウクライナ国内に製造拠点があった機材は別として。

 当戦争、この段階におきまして、やはり、ロシア軍の兵站を徹底的に叩く必要性が出てきました。戦争の長期化を避け、ロシア側から停戦交渉を持ちかける様に仕向けるためです。そのためには、ロシア軍の兵站を徹底的に叩く事です。継戦能力を削ぐ。つまり彼奴らの戦意を削ぐ事に尽きます。

 現在、ウクライナ軍は、ロシア軍の兵站を、ミサイル、ロケット、誘導砲弾等で叩いては居ますが、何せ、いずれも高価です。西側諸国からは継続して支援、供与されるとしても、ロシア軍の戦意を喪失させるまでには至っていません。数量の問題で、派手に打てません。

 ドローン攻撃も、有効ではございますが、何せ遅い。撃ち落とされてしまいます。そして、ペイロードの問題があります。重量爆弾は運べない。 ジャミングされると、飛行不能になる可能性も高いです。

 そこで、上記2手段の真ん中を行く手段として、F-16の戦場への投入です。同機材で、対地攻撃、爆撃を実施、敵の兵站の重量構造物を的確に補足、破壊することができます。使い古された言葉ではございますが、ピンポイント爆撃です。しかも派手に。通常爆弾使用でしたら、コスパもよろしいです。

 ウクライナ軍地上部隊が、ロシア軍を、ドニエプル川東岸よりさらに東に押しやりつつ、F-16が、退却を決意したロシア軍の後方兵站基地(ロシア領内またはウクライナ国境地帯)を完全完璧に叩き、彼奴らの退却場所、居場所が無くなる様にする事が必要です。いわゆるサンドイッチにする事です。具材(退却ロシア軍)はおいしくないですね。

 F-16の華々しいデビューは、1970年代中盤と記憶しております。デモンストレーション用の機体塗装が鮮やかでした。白、赤、青の塗装でした。
 
 私の記憶違いだったら、申し訳ございません。当初は同機コックピット内、パイロットはベッドにでも寝る様な形で、着座する設計だったそうで(耐G対策でしょうか)私、画期的だなあと思ったものでした。出力データは、コックピットガラス上面にヘッドアップディスプレーかなと。実際は、そうでは無かったですが。パイロットはちゃんと起きていました。

 当時、次期主力戦闘機選定で、最終的には、我が国日本の航空自衛隊は、F-15を選んだのですが、私的には、F-16も導入して欲しかったなと思ったものでした。多目的戦闘機で、機材価格が相対的に安い。何せ、デザインが素晴らしい。センスの塊でした。後に、F-2の開発につなげたところは、さすが航空自衛隊と思ったものでした。

 今回は以上でございます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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